《1996.12》
 ボーナス後の週末ということで、きっとデパートあたりではお歳暮商戦のピークなんだろうが、そちらに人手を持っていかれたと見えて軽井沢への道ははすいていた。特に松井田妙義ICで高速道路を降りて碓氷峠の旧道に入ったらガラガラ・・・途中で停車したりもしてゆっくり坂道を登ったというのに、後から追いついてきたクルマはたったの1台。これほど少ないのも珍しい。
 フレスガッセの前に ナオさん のクルマが停まっていたので、中を覗くと「さっきまで あざらし がいて、誰それは・・・」と先行する仲間の動向が伝わり、そこに こんた ほしてん・じゃりてん 夫妻が現れ、じゃぁ我が家も食事をして行くかと上がり込んだら、間もなく 阿部ちゃん たちもやってきた。
 かつて「マイカーが無くても、電車でここまできて飯を食っていれば知り合いに拾ってもらえる」と言った仲間がいたような気もするが、まったくその通りだ。しかし、あれから歳月が流れ、家族が増えた我が家のクルマに他人を乗せる余裕は無くなった。

 とまあ、この食堂とは10数年来のお付き合いだが、ここ以外の軽井沢の地理にはまったく疎い。聖パウロ教会というのも何処にあるのか今回地図で場所を探したところ・・・デリカデッセンにハムを買いに行く道にあった。ということは、これまで教会の前を何度も通っているはずなんだけど、用が無かったので全然気がつかなかった。(9月に浅野屋にパンを買いに寄ったときも通っているな・・・旧軽井沢の人混みを避けるには絶好の道だから)

 今回用があって初めて訪ねたのだけど、なかなか良い雰囲気の建物だった。結婚式も気さくな感じで進み、ちょっと自分の時を思い出してオーバーラップしたりも。あのときは後で友人から「相当緊張して見えたゾ」と言われたが、この日の みつあみ はともかく、 麻衣ちゃん には余裕がうかがえたな。

 

 細かい進行は同じキリスト教式といっても宗派や教団によって違いがあって、今回は杯を受けたり結婚証明書に署名をするのが珍しかった。「ふーん、キリスト教も三三九度をやって婚姻届を出させるんだ」
 冗談はともかく、 結衣 が退屈して奇声をあげないか、ヴァージンロードに飛び出したりしないかと冷や冷やしたけど、こちらも大過無く式の終了まで持ちこたえてくれてやれやれであった。自分の座席でゴソゴソうごいたり、小さな声をあげる程度は許容範囲ということにしてください。

 さて、小諸YHに戻って恒例の披露パーティーであるが、今回はいつもと少し趣向を変えて普段の夕食そのまま、、、鍋。
 しかしこれは好都合。立食パーティー方式だと、つつましい性格(?)の自分はなかなか手を出すことができず、料理を取りはぐれて腹をすかせていることが多かったから。鍋も同様に苦手なのだったけど、これは長年小諸YHに泊まっていて手が出せるようになった・・・あ、べつに小諸YHのメニューがいつも鍋ってことはないけど、冬に泊まるとそういう日が多いのです。
 本当は、いちおう食事の前に新郎新婦に向かって「オメデトウ」くらい言うはずだったけど、肝心の麻衣ちゃんが風邪で調子が悪く、横になってしまったので。

 

 夜9時からの二次会でようやく二人が揃い、いちおうケーキカットとビンゴもやって「らしく」はなったけど、二人の格好ときたら・・・いやいや、これが一番あのふたりらしいと古い遊び仲間はみんな思うだろうね。
 そんな仲間と2時過ぎまでしゃべって過ごし、すっかり年越しパーティーの気分だった。

 お二人に幸多かれと祈ります。 すてきな忘年会をありがとう。


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