《1999.03》
大相撲・春場所の季節

 あ、突拍子もない題名でごめんなさい(^^;)
 まったく個人的な事情なんですが、ぼくの場合、光徳でXCというと相撲を連想してしまうのです。7、8年くらい前まで親父と一緒行くことが多かったのですが、帰りのクルマの中でラジオから相撲中継が流れていることが多く、「初場所に始まり、春場所に終わる」のが光徳のXCシーズンという、そんな思い込みが心のどこかにあるのですね。

 昨日の日曜日、一ヶ月ぶりに光徳に行ってきました。先週半ばの天気予報では雨だと言われていたけど、土俵際で踏ん張って見事な晴天、気温も上がって・・・なんだこりゃ、立っているだけで汗ばんできそうじゃないか。
 こんな日は颯爽と滑るよりもノンビリ滑る方が似合いです。どうせ雪が重いんだから、走って大汗かくよりも、ときおり現れる下りを楽しみながら歩いた方がいい。それにだいいち、今回は子連れモードだからね(^^;)。

 上の子をソリに乗せて光徳沼まで下ってゆく。下の子はちょっと怖がって母親と歩いてくる。沼のほとりで、オモチャのスキー(FODSの会議室でも時々「パンダスキー」と呼ばれて出てくるけど、パンダの絵が付いたものは見たことがない)を履かせて歩く練習。
 子供というのは、自分が興味を持っていれば転ぶのは苦にならないもの。何度も転んだけど、そのたびに助けを借りようともせずに起き上がってくる。子供たちが懸命に歩いているのを尻目に、ひとりでちょっと逆川に沿って進んで森の中へ。木漏れ日の射し込み方にムラがあるせいか、雪の状態がバラバラ。基本的にはシャーベット状なのだけど、ところどころ表面が凍っていたり、あれっ、いい雪じゃんと思えるような乾いた雪だったり(ごくまれに、でしたが)。

 さぁ、お昼にしようと駐車場に戻ってきたら、大学時代の同級生にバッタリ・・といっても、顔を合わせたのは卒業以来ではなく一ヶ月ぶりなんだけど(^^ゞ
 「もう滑ってみた?」
 「うん、下の方に行ってみたけど、良くないね。そろそろシーズンも終わりかな」
 「そうか・・・じゃぁ、また後でね」
 と、森の中へ消えてゆく。

 妻に昼食の支度と子供たちを任せて一人で3kmコースを滑ってみる。南向きの坂道ではところどころ土が顔を覗かせていた。雪が柔らかいので方向のコントロールは楽だけど、スピードのコントロールは、こちらの意志とは無関係に突然片足だけブレーキがかかったりする。

 昼食後も、妻がクルマの周りで子供たちの面倒を見てくれるというので、一人で滑ってこようかと思ったら、子供たちが「もっとスキーしたい」コール。下の子は去年「わたし、雪、きらい」と、連れてきてもクルマから降りようとさえしなかったのに(去年は吹雪との遭遇率が高かったが)、なんという変わりよう。すっかり親馬鹿になって、常コーススタート地点の坂道を家族でゆっくり登る。
 そのあと、今度はソリで遊び始めたので、一人でもう一度3kmコースへ。子連れモードでもちゃっかりと遊ばせてもらった。

 帰り支度をしていると友人もクルマに戻ってきて、
 「今日は異様に温かいね」
 「そうだね、でも、来週もう一回来たいな・・・デイパックにランチを入れて。そうなると子供を置いてこなくちゃならんけど(^^)」

 スキー目的で来ている人は減ったけど、それでも駐車場は9割ほど停まっていて、光徳沼周辺でランチタイムを楽しんでいるグループがいくつもありました。静かでノンビリ落ち着いて、それでいて明るく華やいだ気分です。ガンガン滑るスキーは楽しめないけど、軽装でピクニック気分なら今が旬。賞味期間が短いのが玉にキズだけどね。
 今年は暖冬だったから、千秋楽まで雪が残っているかなぁ。

親父がいないと
帰りの車内で
相撲中継を聞かなくなった