《1999.10》
さぁ、今日こそはキャンプだ

 なかなかキャンプに行けない。いっそ今年はもう諦めて家にいようかと書いた4日後の週末、まんまとキャンプに行ってしまいました・・・「まんまと」って表現はヘンかな?
 この日は第5土曜日だったので、父ちゃんは会社を休んで、子どもたちも幼稚園を・・・これは休まずに行くことにして、午前中は荷物の積み込みです。椅子用のバッグやスクリーンテントなど、今年になって買った道具類に合わせての3Dパズルも要領がつかめてきて、積み方が一定のパターン化されるようになりました。椅子を4脚まとめてバッグに入れると、確かに多少ムダな空間ができるのですが、それ以上に収まりが良くて荷崩れしにくいなどの利点があったようです(家の押入に仕舞っておくときも便利です)。

 やがて子どもたちも帰ってきたので、さぁ出発。おっと、その前にキャンプ場に電話をしておこう・・・あれっ、誰も電話に出ない。
 6月にも行った秩父のキャンプ場に行こうと考えていて、たしかあそこは11月まで営業していたはずなんだけどと思っていたけど、電話はむなしく呼び出し音が響くばかり。ひょっとしたら管理人が見回りか何かで事務所を離れているのだろう。お昼になれば戻ってくるだろうから、そのころまた電話をしてみよう。とりあえず出発!
 で、秩父に向かって15分ほど行ったところにある花園インターそばのマクドで昼食。食べ終わってもう一度電話をしてみるけど、やっぱり誰も出ない。むむむ、まぁ、秩父のキャンプ場はあそこだけではないから、行ってみて閉まっていたら別のキャンプ場に行けばいいではないかと、さらに140号線を下って行くことにしたのです。
 長瀞町に入って樋口駅前を過ぎると、荒川の対岸に昨年行ったキャンプ場が見えて、ほとんど人の気配がない。
「秩父が駄目だったら、戻って来てあそこでもいいかな」
 そうつぶやいたら、聞きつけた颯があわてて
「秩父のキャンプ場がいい。遊び道具があるから」
「わかったよ、まず秩父に行ってみよう」
 皆野の農産物直営所でトイレストップしたときにもう一度電話をしてみたら、今度は人が出た。同じ場所で営業しているバーベキュー場の留守番しているような雰囲気のオバサンで、
「キャンプ? 今、人がいないんだけど大丈夫だと思いますよ。できると思いますから来てもらって構いませんよ」
「あ、そうですか。じゃぁこれから買い物してそちらに行きます」
 颯が嬉しそうに女性トイレに向かって大声で叫ぶ
「キャンプできるって!」

もともとは内田さん宛てに
書かれた貼り紙らしい
 農産物直営所にいたのだけど、一家の一晩の食事には量目が多すぎるようで、結局その先のスーパーで食材を仕入れ、キャンプ場へ。入り口が閉まっていないので安心してクルマを入れたのだけど、人の気配が無い。管理事務所も鍵がかかっていて、ドアに張り紙が。
 なるほど、こりゃぁいいや。さて、どこにテントを張ろうかと辺りを見回す。前に来たときに、あそこはいい場所だなと思っていたサイトに目をやると、誰もいないと思っていたのは間違いで、一組のカップルがすでに設営を済ませてくつろいでいた。
 それじゃぁ第2候補だ。子どももいるのでトイレに近い方がいいだろうと入口に近い広めのサイトに決める。キャンパーが多い時期だと、サイトの前の人やクルマの通行がうるさいけれど、今日は誰も通らないだろう(先着のカップルのサイトや、日が沈んでからやってきて奥の方に陣取ったグループは、それぞれ別の通路を通って出入りできる)。

 前に来たときに「クヌギ林の中のキャンプ場」と書いたけれど、どうもクヌギではなくクリだったらしい。サイトの周りはイガだらけ。残念なことに時期が少々遅かったので中身が無くなっていて、残されていたのは未熟なやつか虫が食ったものくらい。
 週末に秩父でキャンプをと思ったときに、果物狩りをして楽しもうかとも思ったのですね。でも、クリやブドウなど、ちょっと前に時期が終わってしまっていたのです。シイタケなら通年できるらしいけど、キノコ狩りのハイキングならまだしも、観光農園に並べられたホダ木からむしり取るだけじゃ、今ひとつ気分がねぇ。果物狩りというのは収穫するという行為に対してお金を払うので(食べることを考えたら、八百屋で買った方が遙かに安い)、気分良く楽しみたいのです。
 話が脱線したけど、ここなら寄り道しなくてもクリ拾いが楽しめそうなので、よし、来年はもっと早くここでキャンプをしよう。

 設営を済まし、ひとしきり子どもたちと遊んでくつろいでいると管理人のおじさんが軽トラックでやって来た。6月に来たときとは別の人だったが、ここはセメント会社の子会社がバーベキュー場などまとめて経営している中の一施設みたいな感じなので、人材も豊富に2、3人くらいいるのかも。タイプは違うが、この人も明るく愛想のいい人だった。軽口で電話しても誰も出なかったから少し心配したんだよと言うと、そういえば午前中鳴っていたようだけど離れていたからねぇとのこと。
 尋ねたら、11月いっぱいくらいはお客さんが来れば開けるよと言われた。12月になると水道が凍ってしまうので水を止めてしまうらしい。

焼き鳥と椎茸
松茸は願望のまま
 ここ数年、キャンプの食事は凝らなくなってしまった。子連れでワーワー言っていると手の掛かる料理や気取った食事なんかできないし、だいいちその他のキャンプグッズでクルマがいっぱいになり。最近はツーバーナーでさえ家に残して行くようになってしまった。というわけで、今夜も鍋だ。家でもしょっちゅう食べているから、好きなんだなぁ。
 今回はそれに加えて『ユニセラ』を持ってきました。バーベキューコンロや七厘など灰の始末や炭の持ち歩きが億劫なので、これまでキャンプに持って行かなかったのですが、秩父なら近いし、秋の夜長にちょっと何かをあぶって食べたい気分だったので珍しく持参です。
 この「ちょっと何かをあぶって」というのに『ユニセラ』は抜群ですね。昨年これを買ったときは楽しくて、夏の週末は庭で焼き鳥や焼き蛤ばかり食べていたものでした。気がついたら我が家にはユニフレーム社のキャンプ用品が結構多いのですが、これは「褒めてあげたいベスト3」に入りますね。
 ちなみに、炭は100円ショップで買いました。よくホームセンターでバーベキュー用に売られているものは、量も多いし炭自体が大きくて、切ったり割ったりする手間が増えるのです。100円ショップのはクズ炭が多いのが幸いして、そのまま『ユニセラ』に使えるのですね。箱も小さいので、そのまま1回分としてキャンプに持って行けるし・・・そりゃまぁ切りそろえた備長炭でマツタケを焼くのが最高なんでしょうけどね。

 昼間は少し体を動かすと汗ばむほど良い天気だったのが夕方から曇ってきて、でもその保温効果のおかげで暖かい夜でした。場所が市街地の外れということで携帯電話も使えるのが判ると嬉しくなって(なにせ、行く先々で「圏外」表示が出るので携帯電話の有用性についてはなはだ疑問があったのです)、「今秩父でキャンプしてるんだ。 寒い? いやいやそうでもないよ」コール。だいぶ酔いが回っているなぁ。8年振りぐらいの友人に電話をして「子ども生まれたんだって? おめでとう! ・・・今秩父でキャンプ」さんざん話しておいて生まれたのが男か女か聞くのを忘れた。

 朝になっても曇り空が続いて、夜の曇りは嬉しいけど、昼間の曇りは寒いなぁ。だんだん寒くなってゆくみたいなので、早めに帰りますかと、それでも適当に遊びながら撤収し、最後に即席ラーメンの昼食を食べてキャンプ場を後にしました。
 ようやくキャンプに行きたいとの願いが叶ったので、帰りに立ち寄った温泉はその名も「満願の湯」
 しかし、土曜日の午後から出かけて1時間でキャンプ場に行き、温泉に浸かって帰ってこれるのですから、考えようによっては便利なところに住んでいるなと思いますね。