《1999.07》
飛び込んでYOKOHAMA

 幼稚園の納涼祭の翌週、横浜のおじいちゃんとおばあちゃんの家に行ってきました。世間一般的には「夏休みに入って最初の週末」とあって、途中、都内の道路は大渋滞。わずか15kmを通り抜けるのに2時間もかかってしまいました。夕方までに着けばいいので、ちょっと寄り道。横浜駅東口にクルマを置いて、船(シーバス)で MM21へ。船が桟橋に近づくと、大きな観覧車が視野いっぱいに入ってきます。去年は改装のために休業中だった遊園地 『コスモワールド』が、今年は面積を広げて新しいアトラクションと共に再開しているのですね。

これぐらい、どうってことないや
と思ったのだが・・・
 さっそく中に入って話題のジェットコースター「バニッシュ」が池に飛び込む様子を見に行ったら、ジェットコースターはまだ乗る人が集まらないのか動いておらず、同じ池に丸太を模した4人乗りのライドが滑り台で落ちてくるのがありました。急流すべりの「クリフ・ドロップ」というアトラクションだそうです。高さといい角度といい、そこらの公園の滑り台程度だったので、これなら颯でも乗れるんじゃないかと思って「乗ってみるか?」と声を掛けたら、一瞬迷ったものの「うん」と返事したではないですか。
 颯は絶叫マシンや高所モノが苦手で、去年の遠足で行った 『東武動物公園遊園地』には子供向けのジェットコースターがあったけど乗車拒否。今年の 『西武園』では無理矢理「トリプル観覧車」に乗せたら半べそかいて、以後金輪際「観覧車」や「ジャイロタワー(高さ80mのエレベーター式展望台。結衣は平気で乗った)」に乗ろうとしなかったのですね。そのくせ「空飛ぶダンボ」系は平気なんだから、いったいどれくらいの高さが境界になっているんでしょうか。
裏に回ると最大傾斜角46度
世界最大級の急流滑りなのだった

 ま、そんな颯が珍しく「乗る」と言ったので、気が変わらないうちに乗り場を探して観覧車の裏側へ。狭い敷地の真ん中に観覧車が立っていて、その足元に食堂や屋内ゲームを並べたビルもあるものだから、コース全体が見渡せないのですね。あ、あそこが乗り場だと見つけて近寄って行くと頭上から悲鳴が・・・なんと、これから乗ろうとしているライドがビルの3階くらいの高さから急降下してくる。ひえ〜っ、さっき見たのは序の口で、こちら側にもっと急な下りがあったのか。颯はまだ気が付いていないだろうな。
 乗り場に着くと身長制限があることが判ったのだけど、これはギリギリOK。しかし、身長を計られたあたりから颯が緊張し始め、少しビビッて後ろの座席に乗りたがるのを「まあまあ」と前に座らせて、さあ出発。
 プラットフォームを離れると、ライドは水の上で支えが無くなり少し揺れる。やがて坂に差し掛かって登り出す。表情は見えないけど、颯は乗ったことを後悔し始めているようだ。
「・・・だから後ろに乗るって言ったのに・・・」
「だぁいじょうぶだよ、大丈夫。ほらっ」
 あっという間に最初の下りが終わる。これくらい、公園の滑り台と変わらないと思うのだが、自分の尻で滑るのと、乗り物に乗って滑るのとでは気分や主体性が違うのかも知れない。颯はもう降りるとか後ろの席と代わろうと言い出すが、狭いライドの中で身動きできるものではない。これしきのことでビビられていると、この先パニックになるかも知れない。大声で泣かれても困るなぁと思っているうちにいよいよ登りに差し掛かった。 ジェットコースターも、最初にカタンカタンと登って行く時がジワジワと緊張が盛り上がってくるのだが、これも同じですね。えっ、こんな高さまで登っちゃうのと親も内心ビックリしたのだが、水平移動でビルの上を横切る間に一度小さな下りがあって、少しホッとする。しかし、それでもまだまだ結構な落差だろうな、心の中に後遺症が残っても困るので颯には目をつむってもいいよと言って、差し掛かった最後の下り坂を上から見ると・・・やっぱりそれは垂直に落ちて行くように見えた。
一番前に乗ったので
噴水を楽しめなかった

 さて、本命はやっぱり「バニッシュ」です。もちろん乗りたがるのはバカ親父だけですけど。さっきから目玉の池に飛び込む場面は何度も見ているのだけど、これまた乗ってみてビックリ。こちら側から見えなかった観覧車の向こう側に螺旋の3段ループがあって、そこで一気に高度を下げるようになっている。ま、狭い場所なので、こうやって減速するための距離を稼ぐんだろうなと思ったのだけど、いやほんと、乗ってみたら減速Gの凄いこと。ある意味ではこちらの方がダイビングよりも迫力があった。
 肝心のダイビングは・・・周りで見ている方が面白いですね。外で見ている人は噴水が上がって綺麗だけど、乗っている当人は、とっくに通り過ぎて眺めるヒマが無いもんね。
 狭い敷地の中で、建物や鉄骨の脇を縫って走るのも結構スリルがありますね・・・でも、こう書くと皮肉に聞こえるかなぁ。

 10数年前に高崎の『カッパピア』のジェットコースターで宙返りしながら写真を撮ったけど、最近のジェットコースターは係員がジロッと見ているので、カメラを持ち込める雰囲気ではないのがつまんないですね。