《1999.11》
手編みの携帯ストラップ

紐は伸縮性があり、素材はいいが
どうも安っぽく見えるのが難
 父ちゃんは、平日はビルの中で働いていて、休日になると郊外に遊びに行って(住んでいるところも郊外だけど。それに、最近は家にいることが多い)、持っている携帯電話はたいてい「圏外」表示なのです。
「使いたい場所で使えないなんて、役立たず!」
 と思いながらも、一度持ってしまったらなかなか手放せないのが携帯電話なのですね・・・かかってくる電話といったら「会社の帰りに牛乳買ってきて」という母ちゃんからの指令くらいなのだけど。

 ところが、上着を着ている時はいいとして、休みの日にTシャツやトレーナーで過ごしているとポケットが無いのです。携帯電話を身につけるのに不自由することがあるのですね。ケースに入れて腰のあたりに着けるのも座ったりするときに気になるし。
 この夏、首から下げるネックストラップが流行ったときは、バッカみたいとせせら笑っていた父ちゃんですが、場合によっては便利だぞと認識を改め、夏の終わり頃からコソコソと物色していたのでした。
 しかし、納得のゆくデザインの物が無い。たまに許容できる物があっても値段が高い。1000円とか1500円なんて出せない。
 そんなことを考えていたある日、ふと立ち寄った100円ショップでいい物を見つけました。もちろんストラップ部分は色が気に入らないし、長さも少し短い。しかし、アジャスターと先端部のパーツだけで100円以上の価値があると気が付いたのです。

写真では
ロープの色がよく見えないのが残念
 最近は手芸店や東急ハンズのようなクラフト用品の店で携帯ストラップを自作するためのパーツが売られています。そこでは先端部だけで100円から200円ですし、このようなアジャスターは見たことがない。これをバラして、ナイロンロープを買ってくれば200円程度で作れるではないかと思ったのです。実際には去年買ったテント用に何本か作った張り綱を流用したのでロープ代はタダで済みました。これはちょっと変わった色のロープで、気に入っているんです。

 100円ショップで買ってきたストラップに付いていた先端パーツは、ワンタッチでバックルが外れて電話機に結び付けるループ部分と、ストラップが分離できるというものでした。これは手芸店でも売られているのを見たことがありません。という点もこの100円ストラップを買った理由でもあったのです。
 これならネックストラップが煩わしいときには簡単に外すことができるし、それに・・・あることに気づいて、翌週100円ショップに再び走り、まだ売れ残っていたネックストラップ2個を買い占めてきました。
 このパーツを使ってハンドストラップも作ってしまえば、ワンタッチで交換できるということに気づいたのですね。電話機のストラップ取り付け穴にループを通し、輪をくぐらせてという細かい作業が不要になる。

マスコットを取り付けられるよう
フック金具も取り付けてある
 で、今度はハンドストラップの製作です。ここで気づいたのですが、今までハンドストラップに手を通して使ったことがほとんど無いということです。携帯電話を取り出すときに掴んで引っ張る使い方が圧倒的に多いようなので、何も輪にすることはないのではなかろうか、滑りにくい紐であればよい、と考えたのですね。
 手芸店に行って2mm幅の合成皮革の紐を買ってきました。長さ1mに切られたものが袋に入って1本が100円。これを色違いで2本。不器用なくせに考えることだけは一人前の父ちゃんは、この紐を1本半使って慣れない手つきで編んでいったんですね。力の加減が均一にゆかず、ところどころヨレてはいますが、どうにか写真のようなものができあがりました。
 これなら平日、スーツの胸ポケットから垂らしておいても場違いに目立つことは無く、かつまた休日に使ってもカジュアルに見えるのではないかと自負しているのです。  そしてトレーナーに着替えたときには素早くネックストラップに交換できるので、なかなか便利であると思うのですが、冒頭に書いたように、そもそも電話を使う場面そのものがあまりないというところに悲しいものがありますねぇ。

 100円ショップで買ってきたネックストラップはあと1本残っています。このパーツを使ってさらに別デザインのものを作るかどうか、目下父ちゃんは悩んでいます。