《2000.02》
奥日光XC大会、今年は気負わずに

 さて、2000年冬のスキーの話題・・・なのですが、今年はほとんど、ない。
子供と遊んでいるだけでいいという気分だった

 例年、最初の一歩というか初滑りに行くのが妙に億劫で、でも一度行ってしまえばあとは病みつきというパターンなのですね。ところが今年はその初回がなかなか行きたがらないという重症。毎年参加している奥日光XCスキー大会も、締め切りギリギリになってエントリーだけはしたものの、開催日が近づくにつれ「今年は不参加にしようなかなぁ」と思い始める始末でありました。

 それでもなんとか「よし、行ってくるかぁ」という気分になってきたのですが、母ちゃんがちょっと心配そうに「そんな気分で夜明け前に家を出て事故でも起こされたら困るから、前の日から泊まれば?」と言うので、ここで父ちゃんは急に声を大にして「じゃぁ、みんなで行こう!」と宣言したのです。
 こんな調子で今シーズンはほとんど家族で雪のフィールドに行くことはないだろうから、それならいっそのこと、今回みんなで前の日から泊りがけで行って遊んでこようと発作的に思ったのです。何度も出かけた場合の費用を一度に使うと思えば、泊まりで行くのもそう変わらないのでは・・・という安易な計算をして 『トロールの森』 に電話して「直前に電話してナンだけど、まだ空き部屋ある?」
 父ちゃんの会社は「原則的に月2回土曜休み」なのですが、ここ3年ばかりXC大会の開催日と週末連休が一致していて、『トロールの森』は開業以来、大会前夜の定宿になってしまった感じです。だからオーナーも「きっと来ると思ってたよ」

次回は寒冷地用のガスを使おう
 2月最後の土曜日、日光に向けて出発です。光徳入り口から光徳牧場までの道は全面冠雪。国道から右折しかけてそれに気づいたのは我が家だけではないようです。交差点の真ん中で慌ててチェーンを巻いているクルマを尻目に、父ちゃんはそのままゴー。ねぇ父ちゃん、このタイヤって「これで車検が通るかなぁ」って心配していたんじゃなかったっけ(もちろん夏タイヤ)?
 案の定、光徳の県営駐車場はいっぱいだったので三本松に戻って遊ぶことにしたけど、ここまで来たから大会の受付だけはしておこう・・・アストリアホテルの坂道で、たぶん前輪は後輪の10倍以上は回転しただろう(^^;)

 三本松に戻って、ここで遊ぶことにしました。どうも父ちゃんはあまりスキーをする気分が湧いてこないので、颯のおもちゃスキーに付き合ったり結衣を乗せたソリを引っ張ったりして過ごします。
 でも、この日はちょっと寒かったですね。昼食の時にはなかなかお湯が沸かなかったし、バーナーの火力を維持するのにボンベをストーブで炙ったりして・・・ メーカーの人 が聞いたらあきれ返るだろうなぁ。

 そんなわけで適当な頃合でペンションに向かい(そうだ、年末にはお茶だけ飲んで帰ったのだった)、のんびりくつろいで食事でお腹がいっぱいになり・・・このところ子供たちの食欲が旺盛なので子供用の食事も頼んでいたら、こういうときに限って小食になり(よくある話だ)、その分も押し込んだりビールとワインを飲みすぎたり・・・明日の大会は食い過ぎと飲み過ぎで棄権しようかとさえ思ったのでした。

 しかし、夜が明けると気分も新たに大会当日です。さすがの父ちゃんも少し気合いが入ってきて汗対策万全のウェアに着替えて「さぁ、行くか」
 三本松の駐車場でナオさんを見つけ、一緒にシャトルバスに乗って光徳に向かいます。天気はまずまず、雪質はバッチリ。ハイキングの部のスタートまでは時間があるので、ホテルの裏庭からスタートする競技の部を見に行きます。毎年こちらに参加している友人が、今年は不参加なのがちょっと淋しいな。
おとうさ〜ん、がんばって〜っ
 そしていよいよハイキングの部のスタート。今年は10kmにエントリーしていた父ちゃんですが、いやはやこれは大正解でした。なにせ今シーズン全然滑っていなくていきなり、でしたからね。スタートダッシュで飛び出して、先頭グループに近いところを滑っていたので大勢の人に囲まれてペースを見失うことがないのは何よりでしたが、あせらず急がず自分のペースを維持していたら少しずつスピードが落ちてくるのですね。せっかくの雪質が生かせない。
 前半5kmを滑ってアストリアホテルの前に戻ってきたら、ちょうど母ちゃんと子供たちがコースの近くに出てきたところで、いいところを見せなければと父ちゃんは張り切るのです。後半5kmは、辛い登りもあるけど、豪快な下りもあって楽しめるので好きなコース。それに多分本当は5kmもないだろうと思われる距離なので、シンドイながらも滑りきってゴール。今回ストップウォッチ付きの腕時計を忘れて、オモチャのような時計しかなかったので大体の時間しか判らなかったけど、まあまずまずのタイムだったようです(父ちゃんとしては、ね)。

 実はこの大会には前から母ちゃんも参加してみたいと思っているのですが、滑っている間子供たちをどうするかが課題になっているわけです。それでまぁ何か解決の手がかりでも、というわけでもないけど大会の様子を見るために、今年はみんなで来てみたのですね。
 で判ったことは、やっぱり実家に預けるしかないかなぁ・・・すると颯が「おとう、ぼくも大会出たい」
 ううむ、颯を鍛えて5kmの部にエントリーし、親子でのんびり歩くか。でも、結衣はどうする? おぶって滑る体力は無いぞ。