《2000.03》
奥日光の春はまだ遠い

小田代原から男体山を見る(カシミール3Dで作成)
 3月になると、さすが呑気者の父ちゃんも仕事が忙しくなり、ふだんは8時9時に布団に入っているのに、まだその時間に仕事場にいたりするようになりました。
 だから休日は家で休んでいたいのだけど、出かけるのもまた気分転換だよなぁ、そういや確か去年の今ごろ光徳の陽だまりでのんびり過ごしたっけなぁということを思い出し、クルマにテーブルを積み込んで出かけることにしました。窓を開けたくなるようなポカポカ陽気の中を。

 「ありゃりゃ、カメラを忘れてきちゃった」

 前月のXCスキー大会のときは腕時計を忘れてしまったし、まったく今年は意気込みに欠けていますね。途中、トイレストップに立ち寄ったホームセンターで使いきりカメラが安かったので購入・・・「でも、こうやって用意するときに限って使うことが無かったりして」とは、母ちゃんの何気ない一言。ま、まさかね。だってこんなに暖かでいい天気なんだよ。
 ・・・と、こ、ろ、が、足尾で雪がちらつきはじめて「!?、!?、!?」と思ったら、中禅寺湖畔は本降り。湯元方面からやってくる対向車は屋根に雪を載せているし、道路にもところどころシャーベットが。もしやと思ったら案の定、国道から光徳までの道は全面冠雪。(チェーンを巻くのも面倒なので、スリップサインの見え始めた夏タイヤのままで走ってしまった ^^;)・・・ううむ、これじゃぁ先月のXCスキー大会の日と変わらないではないかぁ。
♪雪ぃの進軍、あぁ大変

 「ひなたぼっこのついでにシャツ一枚でXC散歩」のつもりで来たのですが「パーカーを着込んで体を動かしていなければ寒い」という真冬状態。ときおり吹雪状態になる中では落ち着いて外に食卓をセッティングするどころではなく(それに、考えたら椅子を用意するのを忘れていた)、リアゲートを開けて調理スペースを作り、車内で食事。
 とまぁ、手早く食事を済ませて光徳沼まで行ったりしていたのですが、ソリに乗って牽いてもらっているだけの結衣が寒がってきました、というようなこともあって、今回は夕方近くまで遊ぶつもりで家を出てきたのですが、例のごとく早々に『やしおの湯の湯治客』になってしまいました。

 しかしまぁ、今年の奥日光の雪ときたら・・・たまたまこの日が悪天候だっただけというのではなく、まだ積雪も多く、雪質が乾いているのです。今までの経験でいうと、3月の終わりにここで遊ぶときは、ところどころ雪が無くなっていたり、シャーベット状なので転ばないように気を遣ったり(ジーパンがびしょびしょになってしまう)しなければならないことが多いのですが、この雪の状態はまるで1月から2月中旬ですね・・・するってぇと、あと一と月半は遊べるな。
 まぁ、このあと一気に春の陽気が訪れるかもしれませんが、それでも前述の通り散歩気分で残雪の上を歩く程度なら、今年は結構長く遊べそうですね。
 お母ちゃんが土産を買いに立ち寄った三本松の売店のご主人は、今年はこの時期になってもまだ雪が多いんですよと複雑な表情だったそうです。そうだよなぁ、お店にしたらXCスキーのレンタル客よりも、春を求めてやってくる行楽客が待ち遠しいだろうしなぁ。

 ひょっとしたら4月になっても思い立って遊びに来るかもとは思ったけれど、やっぱり4月には4月の行事や気分もあってXCスキーどころではなくなりました。
 今シーズン、父ちゃんはほとんど「やる気」が湧いてこずに終わってしまったのですが、颯が結構その気になってきたようです。来シーズンはオモチャのスキーではなく、ちゃんとしたXCスキーを履かせてみようかと思っています。