《2001.10》
We are Camp Brothers
出 発

 朝3時に目が覚めた・・・って書くとまるで遠足に行く子供みたいだけど、このところ父ちゃんはいつも3時に目が覚めているので別に珍しくはないんです。とはいえ、まだ夜中のこんな時間にガタゴトと荷物を積み始めたら近所迷惑、というよりも不審人物扱いされてしまいそうなので、はやる心を抑えて我慢・・・やっぱり遠足に行く子供と一緒ですね。
 4時半くらいから外に出てクルマに荷物を積み始めます。隣家のカーポートに最近取り付けられたセンサーライトが父ちゃんの動きを察知して点灯。隣り合わせた我が家のカーポートも照らしてくれるのでありがたいけど、安眠中の隣人には申し訳ない気分です。
 椅子やテーブルなどの大きな荷物はこの前の日曜日に積んでおいたので、実際に積み込むのはルーフラックに3連装のRV-BOXとこまごましたもの。ま、この「こまごましたもの」ってのが結構あれもこれもってあるんだけどね。おっと、テントは小さいものを使うことに決めたので、積んであったやつを降ろさなくっちゃ。
 やがて母ちゃんや子供たちも起きてきたので、忘れ物はないかとチェックして、さぁ出発!

やっぱりRV-BOX3連装は
注目を浴びる
 6時出発で、長野着が8時。現地には9時から9時半に着こうというのが当初の計画だったんだけど、長野まで2時間で行けるかどうか、上信越道で長野まで走ったことがないから全然根拠のない計画。おまけに実際に家を出たのが6時15分、さすがにこの日は本庄児玉ICから高速に乗って(30分で吉井まで行った。家から直接吉井ICに行くと40〜50分かかる)時間を稼いだけれど、早朝からいきなりクルマに乗せられたせいかトイレストップが必要になってきました。
 横川SAでクルマの外に出たら、空気がひんやりとする。それでブルッときてしまったのか、このあとのPA、SAを各駅停車で・・・ううむ、長野は遠い。
 佐久、小諸あたりを走っているときは曇っていた空も、坂城を過ぎた頃から青空が見えてきました。今日は良い天気になりそう。

 長野ICを降りて市街地方面へ。今回のキャンプ、早起きのご褒美というか代償として子供たちとは「朝マック」の約束をしていたんですね。それで出発前に 「8時開店で駐車場のあるマクド」検索 をして川中島店をピックアップしていたのです。略図を見ていて、インターから市街に向かう道沿いにあると思っていたら、見つけられないまま犀川を渡って市の中心部に入ってしまい、こりゃどうも地図を見間違えたなぁ。
 道路地図と照らし合わせながら引き返し、もっとJR篠ノ井線に近い道路沿いだと判明、そこに行く途中にも一軒ショッピングセンター内のマクドがあるのだけど、ここは10時開店だからね。やっぱり先まで行かなくっちゃ。
 なにもここまで来てと母ちゃんは言うけれど、子供たちにとっては念願の「朝マック」です。満足満足と食事を終えたのはすでに9時半。ううむ、本当ならもう戸隠に着いていたかった。
「11時までに着けばいいんじゃない」
 諦めたような、冷めたような母ちゃんの声。

 長野市街から戸隠に行くルートといえば「バードライン」が頭に思い浮かびます。ところが、父ちゃんが持っている道路地図には載っていないのです。有料期間が終わって一般道扱いになったら無印になって、どこにでもある普通の道路と区別がつかないのですね。県道76号長野戸隠線というのは違うし・・・。
 それでも現地に行けば標識ぐらいあるだろうと思って善光寺の近くまで行って戸隠方面の標識に従って走ると、どんどん善光寺から遠ざかって行くのですね。どうも県道506号「浅川ループライン」へ誘導しているらしいのです。これじゃぁ道が違うと善光寺方面に向きを変え、裏手をぐるぐる回ったのですが「バードライン」の入口がどうしても判らない。
「仕方ない、ここで時間をつぶすなら、遠回りしても戸隠に行ったほうがマシだ」
 浅川ループラインは途中にオリンピック会場になったボブスレーコースがあって、それに道幅も広いので、今は戸隠へのルートとしてこちらを推奨して標識なども揃えているのでしょうね。

キャンプ場の入口には
綺麗な川があった
 我が家はまだ颯が1歳の時、白馬に旅行した帰りに戸隠に寄ったことがあるのです。鬼無里あたりで休憩しているときに、時間に余裕があるから戸隠にでも寄ってみようかという軽いノリで細い道を登っていったのですね。それで帰りに「バードライン」で長野市内に下りてきたので逆コースを走ったことがなかったのですが、まさかここまで道が判りにくかったとはねぇ。
 その、前回戸隠に行ったときはやはり秋の今頃の行楽日和の昼近く、しかも道路工事中の車線規制で中社から奥社にかけては大渋滞、それで時間がかかった記憶があるから「戸隠は遠い」という印象が父ちゃんの頭に残っていたのですが、今回はスイスイ走ってしまい、中社を過ぎたらあっという間に奥社。えっ、こんなに近かったのと思っているうちに キャンプ場入口 が見えてきました。
 「ほれ、10時半に着いちゃったよ」