We are Camp Brothers 撤 収 |
---|
父ちゃんはやっぱり3時に目を覚ましてしまいました。しかもトイレに行きたくなった。これからが一番冷え込む時間帯だよなぁ。しかも昨夜は星が綺麗だったから、なおさら・・・と、外に出てトイレの帰りにテント脇に提げた温度計を見たらマイナス3度。
戸隠の夜明け
朝になって広場に行ってみると、焚き火の跡はまだ熱を持っており、オキをかき混ぜると炎が上がるほどでした。居合わせたこちょびさんや青年と立ち話。やがて東の稜線から朝日が射してきました。
サイトに戻ってとりあえずモーニングのコーヒー(これで身体を温めてビールに移るのがいつもの父ちゃんのパターン)と思ったら、水を汲みに行った母ちゃんから「水道が凍っている」という報告です。今回は初めてのキャンプ場なのでポリタンクを持ってきていたから(炊事場の位置を知っているキャンプ場では「あそこならその都度汲みに行ける」
と持って行かないことが多い)、汲み置きの水を使います。ところが今度はツーバーナーの火力が弱くって、なかなかお湯にならない。ガスボンベにはブースターをつけているのですが効果無しです。ふと思い出して『天』に使っているギガパワーガスのボンベをつないだらフル火力。このランタン『天』、3年前に*tohruさんに向かってとある製品のことをけなしていた目の前で明るく光っていたのですが、その明るさに惚れて翌日*tohruさんの手渡しで買い求めたという品。しかし、ギガパワーガスを使わないと父ちゃんが惚れた明るさを発揮できないのですね。このボンベ、結構高価いのです。しかし、この火力の差をまざまざと見せつけられては値段をとやかく言えませんね。これには驚きましたが、気化熱を奪われて温度の下がったボンベが、みるみる凍り付いて白くなっていったのにもまたビックリでした。
ボンベはみるみる真っ白に
さて、朝食のメニューは・・・こう冷え込むと、簡単に作れて身体が温まって腹にたまるものに変更です。つまりカップ麺(^^;) 母ちゃんと結衣は火鉢代わりに火をつけていた『ユニセラ』で焼き芋を作っていました。
そこら一面霜で真っ白でしたが、タープの下に入れていたおかげでテントにはまったく霜がありませんでした。そのタープを乾かそうとポールから外してバンガローのデッキの手摺にかけると、カキ氷一人前くらいの霜がサラサラサラと地面に。
外に出るとあたりは真っ白
でも、テントには霜がなかった
10時が記念写真の撮影で、12時が解散とのことだから、ゆっくり乾かしながら撤収しましょう。昨夜当たったシュラフの箱が加わったので、帰りのクルマの3Dパズルは往きとは違ったパターンになるのかな。
少し片付けては、名残を惜しんであたりをぶらぶらしていると、さすがに時計の針は回ってしまいます。いけねぇ、もうお昼近くだ。トイレに行って、そこからキャンプ場入口に向かって行ける、まだ昨日から一度も歩いていない林の中でFACMPに「参加する人いますか?」書き込んだpoppyさんとも会うことができました。
まだまだ名残は尽きないけどキリがない、また今度会うときの楽しみにしよう。それに子供たちはお菓子を与えて空腹を抑えてあるけど、もたもたしていると「腹減った」コールが始まるかもしれない。
中社近くにある 温泉 に入って、そこで蕎麦を食べて帰ろうというのが父ちゃんのプランだったのです。で、 インターネット や 地元のガイド本のクーポン券 を持って行ったのですが、温泉の入浴券は自動販売機。入口近くで忙しそうにしているオバちゃんにクーポンを見せるとレジからキャッシュバックでした。温泉に入って蕎麦を注文したら、さっきのオバちゃんが「今日はちょっと時間がかかるけど、ごめんねぇ」
三脚に固定できず
カメラが落ちないかと心配した
ま、行楽シーズンだから仕方ないよね。ここに来る途中の有名そうな蕎麦屋は、店の前に順番待ちの人が大勢いたから、それよりはマシかなぁ・・・と思ったら、こちらもしっかり1時間待たされてしまいました。このころになるとだいぶ店内もすいてきたので、これだったらもっとキャンプ場にいて、時間をずらして来れば良かったね。と母ちゃんに言われてもねぇ。
ともあれこれで戸隠とはお別れです。また来たいね。夏の盛りはちょっとアレだけど、5月とか9月あたり、今度は連泊したいものです。
そういえば、前に戸隠に来たときはあまりの渋滞に観光する気がなくなって、どこかの空き地にクルマを置いて蕎麦を食べただけで帰ったけれど、あのときの蕎麦屋ってどこだったのかなぁ。全然思い出せないや。覚えているのは、その空き地に置いたクルマの後ろで颯のオムツを交換したことくらいですね。あの当時はスノーピークのフォールディングベンチを持ち歩いて颯のオムツ交換台になったり、ベビーベッドにして雪原に寝かしたままXCスキーを愉しんだりしたものでした。ああ、戸隠の思い出とスノーピークって初めて来たときから結びついていたんだ。
さて、我が家はどこにいるでしょう?
写真提供:(株)ユニフレーム
今度はちゃんと(でもなかったけど)「バードライン」を通って長野市街へ。でも、あまりの急坂に、やっぱり往きに「ループライン」を使ったの正解だったと思います。
で、我が家の信州帰りとくれば 『ツルヤ』 です。本社が小諸にあって東信地域に店舗展開している『ツルヤ』が長野市にも出店しているか心配だったのですが、これまた出発前に調べて市内に2軒あることを確認済みなのです。しっかり「ジャム」「くるみ味噌」「ドレッシング」と、いつもの買い物を済ませて高速道路に乗ることができました。
高速道路を走っていると、時折りキャンプ道具を積んだクルマに追いついたり追い越されたりします。スノーピークのステッカーが張ってあると、きっとキャンブラ帰りなんだろうなと思って手を振りたくなってしまいますね。我が家の車もユニフレームとスノーピークのステッカーが張ってあるので、向こうからもそう思ってもらえたでしょうか。
途中で、関越道が事故発生のため東松山から上里SAまで渋滞中という情報が入ったので、迷わず吉井ICで降りていつもの田んぼ道を戻ります。藤岡から鬼石に向かう途中で遠くに打ち上げ花火が見えて、そうだ、今夜は隣りの岡部町の花火大会だったんだ。
花火を見ながら帰るなんて、なんだか夏休みの旅行気分になったのでしたが、まぶたの裏に残る戸隠の山々は美しい紅葉の秋景色でした。結衣もすっかり風邪がどこかに行ってしまい、 とても楽しいキャンプでした。