《2001.10-12》
ミンナの火遊び

揺らめく炎は素敵だ
 夏の始まりにユニフレームの『ファイアーグリル』を買って喜んでいたけど、なかなか炎を上げての焚き火なんてできないものですね。キャンプ場はともかくとして、庭では無目的というか、焚き火自体を目的として薪をくべるなんてのが難しいのが現在の住環境です。それでも調理目的に炭火を起こせるのはまだ恵まれてるというか田舎というか...。
 それで火を見る楽しみ用にいいものがあることを思い出しました。やっぱりユニフレームの『ネイチャーストーブ』です。13cm角で高さが16cm、バックパッカー向けのクッキングストーブといったところですが、いまどきこれ一つでキャンプする人はいないでしょう。そういや外国製でたしか『シェラストーブ』とかいう同じような製品があって、電池で動くファンで送風して落ち葉や小枝をガンガン燃やしてしまうのがあったっけ。こいつがターボエンジンなら『ネイチャーストーブ』は自然吸気エンジン、燃焼室の設計の妙で煙突効果をうまく引き出して良く燃えるというやつです。
ゴトクをはずして鑑賞モード
 我が家の場合、子供ができてからはずっとファミリーキャンプで、場所もそれ向きのオートキャンプ場ばかりだったからこういった道具は持っていなかったのですが、もともとこういうのって好きですからねぇ...買いました。
 で、近所の造園業者の松の木の根元から松ぼっくりを拾ってきて着火。「ティッシュ一枚で簡単に着火」というのがうたい文句なのだけど、セッティングが悪かったのかティッシュだけが燃えて立ち消え、でも二枚目に火をつけたらこれはバッチリでした。
 火入れ式は炎が上がりすぎて、調理用としては使いづらそうだったけど、炎を眺めているにはいい感じですねぇ。先にも書いたように、今のキャンプスタイルからするとこいつはあくまで観賞用というかお遊び用なんだけど、ケトルでお湯を沸かしてコーヒーというのも悪くないですね。いちおうオプションの焼き網も一緒に購入しているので、熾き火になったところで何かあぶるのもいいな。

 ところで、1997年に登場した『ネイチャーストーブ』、翌98年には燃焼室(炉)のステンレス板にプレスでリブが入って補強されたり、ゴトクにハンドルが付いて燃料補給のための脱着がしやすくなるなど調理用具としての実用度が上がっているけど(焼き網の発売は2000年)、逆にいえばデビュー時はまさしくメーカー自身が言っている通り「火遊び道具」として純粋に火を見て愉しむものだったような気がしますね。

美味しいよ
 さてさて、やっぱり初夏に買ったもう一つの火遊び道具である『ダッチオーブン』はどうなったかというと、使用後の後始末が大変なのではありますが、それにしてはなんとかまだ使っています。
 例の『みんなキャンプブラザーズ』で結衣が焼きリンゴ作りをしたのが嬉しかったらしく、家でも作ってみたりしました。そして、クリスマスには「(おそらく)ダッチオーブンを買った人が作ってみたがる料理、人気ナンバーワン」のローストチキンも焼いてみました。冷凍の鶏丸一羽というのを買ってきて(売っている店が近くにないのであちこち探したところ群馬県新田町で発見、398円也)、適当にやったのだけど、それでも何とか仕上がりました。というよりもダッチオーブンが仕上げてくれるのですね。キチンとうまくできるようになっている。
 クリスマス前に練習しようと二羽買っておいたのだけど、忙しくっていきなり本番を迎えてしまい、これを書いている現在、冷凍庫にもう一羽分残っているのですが、今度は味付けを変えてみようかとか、別の料理にチャレンジしようかとも思っています。
 ダッチオーブンを使うときはガスボンベのキャンピングコンロと豆炭を併用しています。木炭だと(安物を使っているせいでもあるけど)パチパチ爆ぜるもんで。ただ豆炭は火持ちが良すぎるんで、短時間の料理だとまだ燃えている豆炭をどう処分しようかと悩んでしまいますね。そういや子供の頃使ってた豆炭アンカなんて、一晩中燃えていたもんなぁ。