春菜復活、譲二登場 |
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(前回までのあらすじ)IE6の導入とともに原因不明のシステムエラーや不意のシャットダウンを頻発するようになり、挙句の果てにマザーボードまでおかしくなってしまった春菜に、父ちゃんは「ハードディスクをフォーマットしてOSを再インストールするしかない」と考える。そんなある日、たまたま入ったパソコンショップで『WindowsXP』の安売りに出っくわして衝動買いしてしまったのであった・・・。
デビュー間もないOSに切り替えるのは不安もあったのだけど、いまさら『Windows98SE』を再インストールして、「重要な更新」を延々とダウンロードするのもなぁ。それに『Win98』のサポートは近いうちに終了するそうだし。
というわけで正月休みを利用して春菜の更新をしようと思ったのだけど、事前にやっておくことがたくさんありますね。
1)使っているアプリケーションのオリジナルを用意する
2)データをバックアップする
実はもうひとつ大切なことがあったのだけど、お屠蘇気分のほろ酔い頭ですっかり忘れたまま更新作業に突入したのでありました。
ところで、ハードディスクをフォーマットしてしまったら、どうやってWinXPのCD-ROMを読み込ませればいいんだ? マザーボードのBIOSでCDブートができるように設定すればいいのかな? それともWin98の起動ディスクを使ってFDで立ち上げ、AドライブからMS-DOSのコマンドを使えばいいのかな?
まぁいいや、うまくいかなかったらやり直せばいいんだからとWinXPのCD-ROMをセットしたまま電源を入れたら、CDブートが働いたのか、それとも単なるオートランだったのかわからないけど、とにかくセットアップメニューが開いた。
で、インストール先にCドライブを指定したら「すでに他のOSがあります。同じドライブに2つのOSはインストールできません」というメッセージが出て、なんとここでハードディスクのフォーマットを始めてしまったではないですか。乱暴なやつだなぁ。
このハードディスクは13.6Gの容量があって、これまでパーティションで区切って2つのドライブとして使っていたのを、父ちゃんとしては、この際だからひとつにまとめようかと思っていたのですね。でもまぁ勝手にフォーマットも始まってくれたことだし、面倒だからこのままでいいやと成り行きまかせ。これからはDドライブをデータ専用にしよう。そうすりゃバックアップも楽だし・・・。
それなりの時間はかかったけれど、WinXPのインストール作業は終了。どうも角の取れた新しいデザインのウィンドウは馴染めないので、画面をクラシックスタイルにして、ちょっと見ただけでは今までと変わりない感じにしました。
その後、ハード面でも手を入れた
HDD移設、MO増設、USBハブ増設(貼付)
さて、次はアプリケーションのインストールだ・・・と、ここで大事なことを忘れていたことが発覚。
3)アプリケーションや周辺機器がWinXPで作動することを確認する(対応ドライバを用意する)
最近は市販のアプリケーションではなく、オンラインソフトを多用している父ちゃんはCD-RWにオリジナルを保存しているんです。CD-RWだとバージョンアップした際に最新版と入れ替えられるように書き換え可能ですからね。ところが、こいつをパケットライト方式とかいうやり方で書き込んでいたら、その読み書きソフトがWinXPで動かないのです。
あわててインターネットに接続する環境をセットアップしてソフトハウスのウェブサイトからダウンロード、必要なソフトのインストールができたのでした。
今、「必要なソフト」って書いたけど、これまでWin95やWin98では実現できず、その分の機能をユーティリティソフトに頼っていたのだけど、WinXPではかなりそういった部分を自己の中に持っていますね。画像ビューワーも充実したし、ZIPファイルの解凍も標準でできちゃうし・・・そのぶんギガ単位のHDDを要求するけど。
アプリがインストールできたら、次はデータの移行です。文書やワークシートなんてのは簡単だけど、各種設定の移行は面倒ですね。「*.DAT」「*.CFG」「*.INI」なんてファイルがあるものは簡単だけど、レジストリに書き込んであるものはどれがなにやら・・・適当に「これだろう」と見当をつけたキーをコピーしておいたやつをエントリーしてみます・・・これで結構これまでどおりの動作環境が再現できるんですよ。今回Dドライブに設定したデータファイルの在り処も、これまで通りのCドライブの場所にあると思い込んでしまうけど(^^ゞ
ただ、アウトルックエキスプレスのメールデータの移行が不調でした。インポートウィザードではどうしても「メールデータが無いか壊れている」というメッセージが出るのです。これまで友人たちから届いた大切なメールなのに・・・ところが手作業で「*.DBX」ファイルをコピーしたら、なんのことなく表示できたのでほっとした・・・のも束の間、アドレス帳のインポートはどうやっても駄目でした。これは残念ながら手作業で再入力しなければなりませんね。皆さんからもらったメールや年賀状を見ながらコツコツやるしかなさそうです。念のため、お手数でもこれを読んだら我が家にメールを送ってください。それを元にアドレスブックに登録しますから。(ところで最近、メールソフトを「Becky!」に替えました。これ、便利に使えます)
内部もスッキリ・・・したかな?
そもそも、インターネットエクスプローラー&アウトルックエキスプレスのバージョンアップからパソコンのトラブルが始まって、今回のHDDフォーマットによるOS入れ替えに発展したわけですが、やっぱりこれが元凶だったのかという感じですね。
新OSであるWinXP、不安定だとかなんだとかいう話も耳にしますが、我が家の春菜に於いてはほとんど問題なしです。むしろWin98より安定しています。たとえば、これまで「JavaScriptを多用した上にMIDIで音楽を鳴らしているWEBサイト(どこじゃ?)」の画面をハードコピーしようとすると必ずハングアップしていたのが、無事に印刷できるようになりましたから。
OSの入れ替えに伴って、というわけではないのですが、ついに我が家もADSL、常時接続環境になりました。
ISDNが出始めたころは、「TAやDSUを買って、月々の基本料金を上げてまでインターネット使うのもなぁ」と考えていたのですが、最近、NTTの通話料部分だけで3,000円を超えるようになったのを見て少し慌てました。で、ニフティのADSLメニューを見ていたら「月額費用には@nifty利用料金が含まれています」と書いてある。つまり、この料金から毎月払っている@nifty利用料金2,000円を引いたら・・・「ダイヤルアップよりも安い!」ことに気づいたのです。
年が明けて、この地区でも8Mサービスが提供されるようになり、幸いにして『とどまつハウス』はNTT局舎から2km以内。ならばそちらで申し込んでみようというわけで、そもそも費用が安くなるというのが第一義だったのですが、より早ければそれに越したことは無いってやつですね・・・あ、しまった。NTTへの支払いは家計から出ていたけど、ニフティの払いは父ちゃんの小遣いからだった。我が家全体の支出は減っても、父ちゃんの出費が増えるではないか!
やっぱり常時接続・高速通信は快適です。何か書き物をしていても、HDDやFDに入れた資料を調べる感じでインターネット上のデータにアクセスできるのは便利です。まぁ、便利すぎてついついそちらに見入ってしまうのですが(^^;)
それに、いくら高速通信といっても、ゴールデンタイムに人気サイトにアクセスしたら反応はダイヤルアップと変わらなかったりします。「高速道路を飛ばして買い物に行っても、店が混んでいたのではレジから出てこれない」道理です。
この先通信環境はさらに進化をしてより高速なものが出るでしょうね。ADSLもしょせん「つなぎ」かも知れません。でも、費用的に初期投資も無く(キャンペーン期間中なので初期費用無料。NTT側で3,000円近くかかるけど、ニフティの3ヶ月間1,000円割引サービスで埋め合わせされる)、ランニングコストもこれまで通りというならなかなか結構な「つなぎ」です。
・・・常時接続・高速通信ということは、「じっくり見ても時間(電話代)が気にならない・画像が多いサイトでも楽勝」ということにもなります。そこで父ちゃんは最近、怪しいサイトにハマッてしまいました。(つづく)