《2002.07》
 我が家で「海」というのはちょっと珍しい 

チェックインの後、さっそく海岸に出てみた
 夏のお泊り旅行の報告が道の駅に立ち寄った話だけというのはあんまりじゃないか・・・という声も聞こえてきそうなので、そのほかのことも一通りざっと書いておきますね。例によって参考サイトにリンクも張っておきますので、よろしければ皆様の旅行プランにお役立てください。

 えーっと、まず宿について書きますと、今回『ウェルハートピア新潟瀬波 (厚生年金ハートピア新潟瀬波) 』というところに泊まりました。厚生年金加入のサラリーマンは安く泊まれるという、俗に言う「公共の宿」ですね。しかし、こういう宿って結構人気があって早くから予約が殺到するんですね。ここも一部の部屋はウェブサイトから予約できるのですが、予約可能な半年先まで常に満杯状態。みんな深夜零時に一斉にアクセスしてるんじゃないかと思うほど、空いている日を見たことがないのです。
ネズミさんのドア?
ドアの向こうは階段室で消火栓があり、消防ホースを通すためと思われる。ドアを開けたままだと炎や煙が広がるからね
 そこで正攻法で電話予約してみたのですが、何とか空いていた部屋は「海に面していない別館の2人部屋。2人ずつ別室に分かれて、しかも初日と2日目では別の部屋になる」というものでした。これが1月の話。でもまぁ7月になるまでにはキャンセルも出て4人で連泊できる部屋に繰り上げ当選になるだろう、とりあえず押えておこうということにしたのですね(雪の積もった光徳の駐車場で海水浴の予約をするのも妙な気分だった)。
 それでもって繰り上げ当選の知らせを貰ったのが7月15日、宿泊料がちょっと高くなるけどまぁいいかと思って行った当日、案内された部屋は目の前に日本海が広がる最上階の7階でした。うん、これなら文句ない文句ない。
 そうだ、宿泊料で思い出した。5月ごろまだ繰り上げ当選はないのかと問い合わせかたがた「パンフレット送って」と電話したら、詳しい地図やら料金表も送られてきたのです。最近こういう特殊法人系はサービスが良くなってきましたね。と、それはともかく、料金表では宿泊料金・夕食・朝食と別々にきっちり分けて表示されていても、「1泊2食でお申し込みいただきます」なんだそうです。融通が利かないね。こっちは2泊するんだから、1回くらい街に出て地元のお店で食事してみたいじゃないですか。それに旅館の料理が多すぎる人だっているでしょうし(結衣なんか、まさにそう)。まぁ、あちらにしてみれば宿泊料を安くする分を食事代で取り戻そうとしてるんでしょうけどね。
 大人の夕食はそこそこ納得のゆく内容だったけど、子供用の料理って冷凍食品をチンしたものばっかりだったなぁ。建物も綺麗だし、働いている人も気分の良い人ばかりだったけど、これは不満だなぁ。

南に行くと浜茶屋が見える 夕日が綺麗だ 朝方、漁船も近づいてくる
いい天気になって良かった イエ〜ィ、海だぜ 海の水はしょっぺぇ

 場所柄季節柄ということもあってか海水浴客への考慮がされていて、ホテル内を水着で歩くのは駄目なんだけど、1階の端に更衣室が用意されていて裏から海岸に出られるのですね。もちろんシャワーも完備。
 我が家も2日目は朝から海水浴・・・いわゆる瀬波温泉海水浴場は少し南に下ったところなんだけど、そこまで歩くと子供たちが疲れて戻ってくるのを嫌がるだろうと、ホテルからそう遠くないところで遊ぶことにします。5年ほど前にも一度海に行ったことがありましたが、あの時はザブンと波が来た途端に子供たちがビビッてしまい、海岸で遊ぶだけになってしまったものでした。でも、今回は面白がって泳いでいます。父ちゃんも海で泳ぐのは久しぶりだなぁとしばらく泳いだ後で何気なく水着のポケットに手を入れると・・・クルマのキーが。
 しまった! 更衣室から出たあと浮き袋を取りに行ってポケットに入れたままだったんだ。キーレスエントリーの送信機が壊れちまったろうなぁ。交換するといくら掛かるのだろう。まぁこれでクルマが動かせなくなるわけでもないから、ここは楽しく遊ぶことにしましょうか・・・グスン。
 前回の例だと子供たちもすぐに飽きるだろうから、海水浴は午前中くらいかなと思っていたのだけど、意外に夢中になって遊んでしまいました。でも、子供の場合は空腹になると突然エンストするんですね。
 浜茶屋まで歩いて行って何か食べようかとも思ったけど、日差しも強くなるし、午後の予定を考えたらここらが潮時かなぁという気もしたので(気がついたら父ちゃんは足が真っ赤になっていた)ホテルに戻ることにします。
 更衣室で着替えて、隣の大浴場に行くために一度2階に上がって別の階段を降りてきて(廊下がシャッターで仕切られている。客以外の無断利用を防ぐため?)、温泉でさっぱりしてからホテル内のレストランへ。午後も海で遊ぶのだったら水着のまま利用できる浜茶屋が便利なんだけど、我が家の場合はこれで切り上げるつもりだからね。たぶん浜茶屋で割高のラーメンや焼きそばを食べるのとそう変わらない値段で(それはそれで気分が出るものだけど)、しっかりした食事ができるのはありがたいものです。

乗ったのは「おばこ丸」 見事に手から餌を取ってゆく 恐竜が水を飲んでいるように見える?

 さて、意外に海水浴を楽しんでしまって午後も回ってしまったけど、笹川流れの遊覧船に乗ってみようとホテルを出て駐車場に向かいます。おっ、やったぁ、キーレスエントリーが無事に作動するぞ。海水は中まで入らなかったみたいだね。
 笹川流れの遊覧船と言うと、この先にある山形県の最上川とイメージがごっちゃになって「川下り」かと勘違いする人がいるのですが、「海」なのですね。奇岩が連なる景観を作り上げた潮流が「流れ」ということらしいです。
 訪れる観光客やその日の天候に合わせて操業しているらしく、「運航時間は午前8時半から午後4時頃まで」とアバウト。我が家が乗った船は最終便の1本前でした。乗船前に家族単位で記念写真を撮っているお兄ちゃんたちがいたけど(戻ってくるまでにプリントして気に入ったら買ってもらうという例の商売ですね)、太陽の方角の都合からか遊覧船をバックにできず、駐車場に停まっているどこかの貸し切りバスを背景に写真を撮っていて、これじゃぁ記念写真にならないなぁ。
 やがて出港した船が防波堤を越えて外海に出ると、数日前の台風の余波からか、結構うねっていますね。颯はちょっとこういうの苦手、ですが気を紛らわせる素晴らしいことがありました。船を追いかけるようにカモメが飛んできて、乗客の手から餌を取ってゆくのです。面白いように何羽もやってきて、上手に餌を取ってゆく。父ちゃんは前にも一度この遊覧船に乗ったことがあったのですが、そのときもこんなことがあったのかなぁ。全然記憶に残っていない(^^ゞ
 この遊覧船会社がウェブサイトを持っていることを知ったのは出発の数日前だったのですが、「パンフレットがあれば」という父ちゃんの問い合わせに対して、間に合うように送ってくれました。道の駅や高速道路のインフォーメーションの人もそうだったけど、今回の旅はこういうホスピタリティあふれる人たちに支えられたような気がしますね。

海をお土産に持って帰ろう お土産にタコ・・・は買わなかった 海産物センターでスイカを買った
すごぉ〜い!! こんにちは 中は涼しいけど、外に出ると・・・

 村上市内にも「鮭の博物館」とか「郷土資料館」なんていう施設があるのですが、ウチの子供たちと一緒に落ち着いて見学できるとは思えないので、新潟市内まで戻って『マリンピア日本海』という水族館に行きました。月曜日だから多少はすいているのでしょうけど、やっぱり夏休み期間中ということもあってか子供を連れた人たちでいっぱいです。動物園と違って臭わないというのと、屋内型で薄暗いので涼しげというのが人気のモトなんでしょうね。
 それにしてもイルカのショーにはびっくりしました。プールの上の、かなり高いところにボールが吊ってあって、芸をするときには少し下げるのだろうと思っていたら、そのままでジャンプして触ってしまうのですから。5m以上も跳んだのではなかろうか。
 でも不思議ですよね。ペンギンなんかでも泳いできてピョンと岸にジャンプして乗っかるけど、あなた、あんなことできますか? プールで手をつかずにプールサイドにあがれますか? プールの底を蹴ってもできないってのに、イルカやペンギンは足もつかない深さでそれができちゃうんですからね。いつも感心します。
 そうそう、イルカのショーでは「前のほうの席は水しぶきがかかることがありますのでご注意ください」いうアナウンスがあったのですが、なるほど、結構ザブンと水がはねるのですね。でも、それも特定の場所に限られていて、同じくらい前の方に陣取った結衣のところは何ともなくって、結衣はガッカリ・・・こいつ、いったい何を期待してるんだ。

 とまぁ、こんなことをして過ごしてきたのですが、行く前に子供たちに「何が楽しみなんだ?」と訊ねたら、口を揃えて「海水浴で砂の中にお父さんを埋める」と。なるほど、プールじゃできないものなぁ。