《2003.10》
 UFD度数は18 

(写真提供:LICAさん)
 前にも紹介したことがあるけど、UFD(UNIFLAME DutchOven Club)という「ユニフレームダッチオーブンを使用したり興味がある方の為のWebフォーラム」がありまして、父ちゃんも一応メンバー登録しているのです。ちなみに6月に「興味がある方」から「使用している人」になってしまいました(^^ゞ
 でまぁ、そのクラブが10月にユニフレームさんの協力を得てオフラインミーティングをやろうということになって、9月に小室さんのライブに行くのでフトコロ具合がきびしいのだけど、ただのミニオフではないからなぁと参加することにしました。行き先は御殿場の『やまぼうしオートキャンプ場』、ちょっと行くのが億劫な場所なんですが、ユニフレさんが絡んでいるとなれば出かける気にもなるってもんです。
 実際のところ出かけるまでには家庭内でもいろいろあって、一時は父ちゃんと颯だけの参加にもなりかけたのですが、結局4人揃って出かけることになりました。10月の終わりの富士山の麓って寒いかなぁ? 前に戸隠に行ったときみたいに小さな山テンを持っていって身を寄せ合って寝ようかとも考えたのですが、あれから2年経っているから子供たちも大きくなって窮屈なんでは・・・やっぱり大きなテント持って行こう。

 東京から先で渋滞にぶつからないよう5時半に出発するつもりだったのですが、外に出るとまだ真っ暗で、クルマの屋根に乗っけたRV-BOXを固定しようにもベルトのバックルが見えない・・・というのは言い訳なのかな。なんだかんだで6時を回って出発、滑川町のコンビニでトイレストップなんかしていたら、予定(希望)では八王子で中央高速に乗っているはずの7時にようやく東松山で関越道に。
 圏央道に入って日の出ICで一度一般道に降ります。この滝山街道って、前はR16が昭島や横田基地のあたりで混んでいそうなときの裏道で使っていて、わりあい空いていたんだけれど、今はすっかり圏央道と中央道の連絡道になってしまい、早朝から大型の貸し切りバスなんかが走っています。その熊谷ナンバーの秩父鉄道バスの後ろにくっついて八王子ICまでやってきたのですが、料金所への進入路がすでに渋滞。ノロノロと進んでようやく通行券の発券機までたどり着きました。近くにいたメルセデスがETC車専用通路へ向かうと、遮断機がピッと跳ね上がってノンストップで走って行きます。あれを見るとカッコいいなぁと思いますけどね。でも、我が家が普段使う料金所って、クルマが前に3台もいると「なんだ!  今日は何があったんだ!! 混んでるぞ!!!」というようなガラガラのところばっかりなので、わざわざお金を出してまでETCをつけたいとは思わないんですよ。むしろ料金所のおじさんと「お早う」と言葉をかわす爽やかさが失われるのが面白くない。それによく考えたら、さっきのメルセデス、いくらETCでノンストップだといっても、料金所にたどり着くまでは渋滞に巻き込まれていたわけですから、かえって腹立たしい思いをしていたんじゃないかな。
母ちゃんが
携帯電話で撮影
 料金所を過ぎてもノロノロ状態が続き、やがて元八王子バス停というところまでやって来ました。よく交通情報で渋滞のボトルネックになっている場所ですが、ここがそうなんだ。でもって、ここを過ぎると渋滞が解消して流れが良くなってくるじゃぁありませんか。「うわぁ、ニュースで言ってる通りだ」と無邪気に喜んでしまいます。
 父ちゃん以外は家から持ってきたりコンビニで買ったもので簡単な朝食を済ませていたのですが、藤野PAでトイレストップしたついでにあらためて朝食。父ちゃんもラーメンを注文します。朝からラーメンというのも胃袋がびっくりしそうだったけど、建物に入ったときの匂いに釣られてしまった。それに今朝は起きてからずいぶん動いています。

 大月の分岐で河口湖方面に入るとクルマの量が一段と減ります。手前の案内表示板に須玉ICが混んでいるようなことが出ていたので、この週末の行楽客は八ヶ岳方面に向かっているのでしょう。
 しばらく行くと、突然目の前に大きな富士山が現れました。あわてて傍らのバッグからデジカメを取り出したのですが、なんと電池切れ。高速走行中に運転しながら電池交換するわけにもゆかないしなぁ。

結衣は箱の中に
3回くらい手を突っ込んでいた
 御殿場方面へは河口湖ICからそのまま富士五湖道路が接続しているのですが、料金を精算して一度下に降ります。こちらのほうへは滅多に来る機会がないので、少し観光でもして行きましょう・・・って、河口湖畔に向かってクルマを停めたのが道の駅『かつやま』(^^ゞ  はは、しっかりスタンプラリーです。
 建物前の広場でテントを建てたり野菜などを並べたりしてなにやらイベントの準備中でしたが、どうやら「感謝祭」と称して10時から催しを始めるらしい。時計を見ると10時まであと数分、出発が遅れたのがここで福に転じました。母ちゃんは「ダイコンとキャベツをそれぞれ10円」で、結衣は「風船プレゼント」と「お菓子つかみ取り」で、なんだかすっかり得した気分になったのでした。

カメラを構えたら雲が富士山にかかって
なかなかどいてくれようとしない
 続いて訪ねたのが道の駅『なるさわ』です。ここは敷地も広く、背後に見える富士山の雄大さとあいまってとてもいい気分に浸れるところです。お約束の物産販売施設の隣には静かで落ち着ける休憩施設があり、そのほか博物館や自然散策路、裏には日帰り温泉施設もあって、ここだけで半日くらい過ごしてゆけそうなところでした。でもまぁそれじゃキャンプに来たという目的がどこかに行ってしまいそうですし、キャンプ場のある御殿場はまだ遠くです。というわけで河口湖の北側を回る道も時間がかかりそうなのでパスして、広い道を富士吉田、御殿場に向かって出発です。

 調味料をいくつか持ってくるのを忘れたのに気付いて、一度市街地にクルマを入れて買い物をしたりなど、結構ものめずらしくキョロキョロしながら山中湖に向かって進んで行きます。そうこうするうちに本日3番目の道の駅『富士吉田』に到着です。ここは今年の4月に供用開始になったばかりとかで、まだすべての施設が完成していません。入り口の脇にある丘の上の建物、どこかで見たことがあるなと思ったら、富士山のレーダードームでした。運用が廃止になったあと麓に移設して地元が利用するようなことを新聞で読んだ記憶があったのですが、ここに移築されたんですね。
台風接近中
 さっきの『なるさわ』でも湧き水をボトルに入れている人がいましたが、ここでも水が汲めるようになっていました。我が家もポリタンを持ってきているので汲んでゆくことにしましょうか。それにしても、一人で18リットルのポリタンを何本も持ってきているオバサンがいたけど、あれは何だったのでしょうか? 母ちゃんによれば「お店の人なんじゃない?」なるほど、名水で入れたコーヒーを売りにしている喫茶店なんかもありますよね。

 山中湖畔が近づいたところで、この先にマクドナルドありという看板を見つけました。実は子供たちと「マクドがあったら寄ってあげる」という約束を前からしていたのですね。で、朝は見つけられぬまま高速道路に乗ってしまったわけでしたが(上り線の藤野PAにはモスバーガーがあった)、ここで見つけたからにはお昼はマクドということになりそうです。でも、御殿場に向かう我が家はこの先で右折しなければなりません。それまでにマクドが現れなかったらどうしよう、結衣が泣くかな・・・なんとその交差点にマクドがありました。ギリギリセーフ、ってとこでしょうか。
鳴沢の道の駅で会ったオジサンは慣れているのか準備が良かった
富士吉田で我が家も水を汲んで行くことにする
 しかしね、何もはるばる山中湖まで来てマクドナルドのハンバーガー食べなくたっていいじゃないかとも思うんですが、それじゃぁ山中湖では何を食べるのが正しいのかと正面切って答えられるものでもなく、旅に出たからといってはしゃいで珍しいもの食べてたんではお金も減るし、これがやっぱり無難なのかなぁ。ちょうど昼時ということもあってか、我が家が店に入った直後から他の客もドンドン入ってきて、山中湖でもマクドは賑わっているのでした。
 マクドを出ると、道はいきなり急な上り坂。てっきり富士山麓を穏やかに周回するのかと思っていたのでここで山道に出っくわすとは思ってもいませんでした。これが籠坂峠って言うんですね。峠を下れば静岡県、目的地はもう目の前です。

 初めての土地なのでカーナビに頼り切って走っているのですが、お告げに従って走っているのは田舎の商店街みたいなところです。果たしてこんなところに富士山の眺望を誇るキャンプ場があるのかしら。お告げはさらに住宅地の中に誘導して、おいおい、本当かよ。
 実はキャンプ場の位置をセットする際に、インターネットで電話番号を使って検索したのですよ。そしたらその電話番号では『やまぼうしオートキャンプ場』ではなく『長田芝生』という造園業者が表示されたのです。そのときは「芝生屋さんが自分トコの畑をキャンプ場にしたのだろうな」と解釈したのですが、きっとこの電話番号の住所ってのは芝生屋さんの事務所の場所だったのでしょうね。
 まぁとにかくこんな住宅地の中にキャンプ場があるはずはないと、家並みが途切れるところまでクルマを移動させてみると、キャンプ場入り口の看板を見つけました。それに従って林を抜けると目の前に富士山がそびえ、芝生が広がるキャンプ場が現れたのでした。到着〜っ!
(住宅地の中をウロウロしているときに同じような雰囲気のクルマと出会ったのですが、あとでそのクルマもキャンプ場にやって来ました。他にも住宅地の中でキャンプ場を探し回った参加者がいたようです)


(写真提供:SAMさん)
 サイトの入り口にテーブルが出ていてユニフレームの関口さんが受付係、一年ぶりですね。でもって山後常務とは今年4回目のご対面で、田瀬さんは「遅かったじゃないですか」といつものセリフで出迎えてくれる。これを言われなかったのは5月の五十沢くらいのものです。
 途中で観光(スタンプラリーなのだが)をしながら来たとはいえ、時計はまだ1時を回ったところなんだがなぁ・・・でも、気合いの入った皆さんは早朝、あるいは前日から来ていたみたいですね。たしかイベントの予定として子供向けの芋堀ってのがあったようだけど、どうもすでに終っていたみたい。それからダッチオーブンでパンを焼こうという企画もあったみたいだけど、これもとっくに参加者が決まって仕込みなんぞをやっていたみたいですなぁ。あはは。
 いや、笑っている場合ではなかった。意外と颯が期待していたみたいだったのです。でもって我が家がこれらのイベントに参加しないできないと知るや、不機嫌になってしまったのです。仕方ないじゃないの、そのぶん道の駅に寄ったりして楽しんできたのだから。と言ってもそれはそれ、これはこれで通用しないのですね。ううむ・・・なんて困っているうちに特大20インチのダッチオーブンでは鶏の丸焼きがいっぺんに8羽も出来上がって、あれよあれよという間に皿を持った人々の長い行列が伸び、颯もしっかり加わっておりました。不機嫌にしているくせに、こういうことだけはしっかりしている。続いてキャンプ場のオーナーが仕留めてきたらしい猪で作った鍋が出て、受付周辺が妙に盛り上がったのでありました。

 こういう盛り上がりの合間を縫って我が家も設営。だだっ広いサイトなので、どこにテントを張っていいものか考えてしまい、最初は敷地の縁に近いところに張ろうとしたのだけど、それじゃ境界に沿って植えてある木で富士山が遮られてしまうことに気付き、少し真ん中寄りに張ることにしました。

猪の肉を切り分ける 8羽の鶏は味付けを変えてある あっという間に長い行列
こちらはパン生地をこねる人々 夕方、富士山が赤く輝いた 颯も何か作ってみたかったらしい

 そうなんです、富士山がよく見えるキャンプ場なんです。でね、数日前までの天気予報では、この週末は「晴れ」だったんですよ。ところが突然台風が近づいてきて、風雲急を告げるような展開というか、ユニフレームが絡むと仕方ないというか(^^ゞ、文字通り雲行きが怪しくなってきたのだけれども、時々流れて来る雲に隠れはするものの富士山が非常に良く見えるのですね。なにせ普段は熊谷あたりから小さくしか富士山を見ていないので、真正面にでっかく見えるだけで、なんだかこう嬉しくなってきますね。そんなわけで最初は御殿場まで来るのは億劫だなぁと思ったけれども、すっかり気分が良くなってきたのでした。

 UFDのオフミーティングということなのですが、全体的に見ると勝手に来て勝手に楽しんでいるというか、まぁ皆さんマイペースで過ごしているという感じですね。まぁ、変にみんなで一緒に何かやるっていうのも好みではないので、これはこれでいいんじゃないですか。もちろん、すでに何度か泊まり合わせたことがあって顔なじみの人もおりますし、適度に談笑したり、自分たち家族で何かしたり、そんなことをやっているうちに意外と早く夕方になってしまいました。
 夕食後はみんなで集まってお約束のビンゴ大会です。20年くらい前はビンゴなんて珍しかったけど、今はこればっかりだな。少し冷え込んできたので我が家は椅子と一緒に「ワーム3連装」で参加。大袈裟かと思ったけど、イベントの終わり頃には「持ってきて良かったなぁ」状態でした。
 さて、肝心のビンゴです。今回の趣向は2段構えになっていて、数字が5個並んでビンゴになっ人は前に出てクジを引き、その番号が書かれている賞品が貰えるということになっていて、早くビンゴになったからといって「良いもの」が当たるとは限らない仕掛けになっていました。賞品はユニフレームさんの提供によるもので、鍋や『シリコングリッパー』などが当たっているようです。そして、ようやく我が家の子供たちが持ったカードがビンゴになりました。
賞品をゲットして記念撮影中の結衣
 颯と結衣がやったとばかり駆け出して司会の田瀬さんのところに走ります。颯がもたついている間に先に着いた結衣がクジを引くと
「はい、9番ね?・・・9番はたしか・・・」
 田瀬さんの語尾が震えたところに関口さんが元気に叫びます。
「おめでとうございます! ダッチオーブン10インチ!!」
 関口さんは五十沢の一件を知らないから素直に祝福してくれたけど、あの時も居合わせた田瀬さんにしてみれば、US-Dに続いて今度はダッチオーブンまで買わせそこなった、この高額商品持ち去り家族め・・・ま、他の商品はちゃんと買いますから(^^ゞ
 ビンゴ大会が終った後の焚き火トークに集まった人は、参加者全体から見るとずいぶん少なく、昼間も感じたけれど、UFDミーティングに参加するというよりは、UFDミーティングがあるからキャンプに来てみたみたいな、醒めたというかマイペースというか、それはそれでさり気なくっていいなとも思ったのでした。

スノーピーク『天』
とどまつハウスバージョン
 ところで、ユニフレームのスタッフはここに木曜日から乗り込んでいて、来年のカタログ用の写真撮影をしていたとのこと・・・名目はいちおう仕事だったんだ(^^ゞ いや、そうではなくサイトのど真ん中にポツンとビッグタープが張りっぱなしにしてある訳が判ったのですが、離れた場所とはいえ、どうも小さく見え過ぎると思っていたら、来年発売予定の小型版なんだそうです。で、この名前を聞いてビックリというか大笑いというか・・・それ、本当に商品名にするの? このほか駄洒落系の新商品のアイデアを聞かされ、来年のラインナップが楽しみになってきました。だからユニフレームが好きなんだ。
 ちなみに、今年出た商品で父ちゃんが一番「これこそユニフレームらしい製品!」と気に入って発売直後に買ってしまったのが「ユニセラ・サイドトレー」でした。普通のバーベキューグリルだったら地面に置いて使うからサイドトレーがあればちょっと脇に何か置けるので便利だなぁと思うのですよ。でも、ユニセラって卓上コンロですよ。周りは物を置くとこだらけだと思うのだけど、それでもサイドトレーを作ってしまう心意気と、知恵の輪的装着方法に感動してしまったのです。だからユニフレームが好きなんだ!

 覚悟していたほどには冷え込まずに一夜を過ごし、朝になってテントから出てみると晴天です。朝日を浴びて富士山が輝いています。おそらく今年はこれが最後のキャンプになるだろうと思うのですが、素晴らしい天気の下、美しい芝生の上でテントなどもしっかり乾かしてから畳むことができました。いつもどこかが濡れたまま撤収してるからね。
気持ちのいい朝、気分は最高


 集合写真も撮り終え、ガラクタ市で未練がましくホーロー皿を買い足し(1998年のカタログから姿を消したホーロー食器がデッドストッック品として『BE-PAL』9月号で売り出されたんだけど、まだあったらしい。これだけの高品質の品は今後国産では手に入らない、って関口さんが煽るんだ)、ビールも買い込ん・・・だ割には妙にパッキングが来たときよりも収まりよく撤収完了。
 帰りのコースはキャンプ場を出る時刻によっていくつかパターンを考えていたんだけど、とりあえず西に行って富士山を一周する最遠回りコースはパス。上九一色村あたりから『とよとみ』『しらね』『韮崎』『南清里』『上野』『万葉の里』『上州おにし』と7か所の道の駅を経由できるコースなのだが、時間がかかりすぎるだろう。
 高速道路が混み始める時間でもなさそうなのだが、来た道をそのまま引き返すのや、東名高速で東京に向かって都内経由で関越道というのもなんだかなぁ・・・。

 と迷っている振りして、実は初めからそのつもりだった彩甲斐街道・雁坂越えで帰ることにします。とりあえずは来た道を引き返して流れの悪い道を須走へ。今日はここから有料道路を奢って一気に河口湖に向かいます。昨日は籠坂峠を越えたり普通の都市間道路みたいなところを走ってきたけど、今度は快適な高原ドライブって感じです。でも、富士五湖道路というネーミングの割には、湖は全然見えませんね。そのまま中央道に入って大月ジャンクションを名古屋方向へ。八ヶ岳から帰ってくるのでしょうか、反対車線はやっぱり交通量が多めですね。勝沼ICで高速を降りて塩山を目指します。
 場所柄お日柄、周囲はぶどう園だらけですね。ぶどう狩りシーズンの最終段階という時期なんでしょうか。観光客らしいバスや乗用車をかなり見かけます。ぶどう狩りはともかくとして、直売所にでも寄ってお土産にでも・・・と思ったのですが、果物好きの母ちゃんにしては意外にも遠慮します。日を改めて食べ放題で腹いっぱいという魂胆でしょうか。
 それはそうとお腹が減ったねと、これはさっきから言い続けているような気もします。といってファミレスやラーメン屋に入るのもなぁ。昨日マクドに入っておきながら、やっぱり蕎麦なんかが食べたいよなぁと思ったりするわけです。母ちゃんは山梨だから「ほうとう」なんかがいいと言う。塩山の町の中でそれっぽい看板の店を見つけたので、駐車場にクルマを入れて店の中に入っていったら、これがメチャ混み・・・ってほどではなさそうなんだけど、客席はいっぱいで入り口近くでカップルが立って席が空くのを待っている。もう2時だからそろそろピークを越えた頃だと思ったけどなぁ。たしかに食事を終えて席を立つ客がいるんだけど、そのお客の勘定に追われてお店の人がレジから離れられず、空いたテーブルが片付けられない、待っている客を案内できないという状態。で、先に並んでいたカップルが諦めて出て行っちゃったので、我が家が順番待ち順位1位に繰り上がってようやく事態が改善され、空いた席が片付いて我が家が案内されることになりました。のだけど、やっぱり店が混んでいるという事実には変わりなく、注文を通しても結構待たされるのですね。母ちゃんもこれじゃ時間がかかるだろうと遠慮して「ほうとう」はまたの機会にということにしてくれました。ぶどう狩りと「ほうとう」が来年の課題になったわけですね。
 ところで、さっき入口近くで立って待っていたときに女優の菅井きんさんとタレントの山田邦子さんの連名の色紙が飾ってあるのを見つけたんです。なんでもテレビ東京の『いい旅・夢気分』という番組のロケがこの店であったらしい。この番組は颯も好きでよく見ているのだけど、7月16日にあったというこの放送は見たかどうか覚えていないと言う。そういえば先月小諸に出かけたときも、その一週間前に草津や中之条が舞台になったルポが放送されて「テレビで見たのとおんなじだね」なんて話していたものだ。それに、小諸YHで中棚荘の女将さん(あの番組でこれまでに何回かロケが入っている)と会ったので、よせばよいのに父ちゃんが「この小母さん、テレビに出ていただろう」と言ったら颯のヤツ「テレビの人はお金払ったの?」とくだらないことを訊ねたりして、親は冷や汗ものでありました。
休憩施設の上のほうに公園みたいなものができていた
子供たちが見つけて「遊びたい」と言う前に出発しよう
 なぁんてつまらないことなんかを思い出したりして待っているうちにようやく蕎麦が運ばれてきて、いささか盛りが少ない気がしたけど(あの小食の結衣が「大盛」を食べきった・・・父ちゃんが半分食べるつもりで「大盛」にしたのに)味はまずまずでありました。店内は民芸調というか居酒屋風というか、たしかにテレビ的には絵になりそうなところで、ただしお冷やのコップが異常に汚い(カルシウム分が多い水で洗って、水滴が残ったまま乾くと白い筋が残るでしょ、あれ)のが凄く印象に残った店でした。
 でもまぁこの日は本当に混んでいたのでしょうね。もともと夕方4時までらしいんだけど、この日は我が家が入った時点でご飯ものは売り切れ、蕎麦を食べ終えて3時頃に店を出たら「売り切れじまい」の看板が立ててありました。お店の人、お疲れさま。

 さて、中途半端な時間だったけど食事を終えて再出発です。塩山の市街地を抜けてR140に合流したらすぐに道の駅『はなかげの郷まきおか』です。去年のキャンプの帰りに颯とここへ寄ったときは、怪我をしていたり石和の渋滞に巻き込まれたこともあってか、やっと着いたなぁという印象だったのですが、きょうは「お、もうここか」ってな感じです。ただし、時刻だけを比べると昨年より遅いのです。天気が良くって(昨年は曇り、埼玉県内は雨)気分も高揚しているのでまだまだゆっくりしたいという思いもありますが、先を急ぎましょう。
期待していたほどではなかったが
それでも秋の深まりを感じさせてくれた
 ところで、どうしてこのルートで帰ることにこだわったかというと、去年ここを走ったときに、この先の広瀬ダム周辺の景色が凄く良かったからなんですね。本格的な紅葉はまだだったのだけど、今年は一週間遅い日程なのでちょうど良いタイミングなんじゃないかな、それをみんなにも見せてあげたい、と思ってはいたんですけどね。
 広瀬ダムの脇にクルマを停めたら、結構肌寒いんですよ。みんなはクルマから降りたくないって雰囲気。期待した紅葉は、湖畔の木々が素晴らしかったけど、取り囲む山全体ってのはなかったですね。それがちょっと残念でした。

 肌寒いと言いながら、それでも『みとみ』ではソフトクリームを食べてしまいました。最近は父ちゃんも休憩に立ち寄った売店でソフトクリームを食べるのが好きになってきたみたいです。昨日の『かつやま』でもそうだったし、高速道路のSA・PAでもそうだけど、週末になると広場のスペースにテント張って地元の物産をアピールしながら売り出すイベントやってますね。でも今日はそれもそろそろ夕方でお片付けの時刻です。夕暮れ間近の心わびしくなる一瞬ですね。さぁ、雁坂トンネルを通って埼玉県へ!
 と言っても大滝村が結構あるんだよねねぇ。ほんと、雁坂トンネルが開通しても、長瀞や秩父市街地の渋滞、大滝村の山道を思うと、圏央道や中央道使って甲府へ行ったほうが早くて楽なんじゃないかなぁって思いますよ。景色を楽しむとか、特別な目的でもない限りはね。

かなり賑わっているが
ここから引き返す人も多いようだ
 秩父地方の道の駅は夏休みに回ってしまったので、今日は立ち寄らずに通過・・・って『大滝温泉』を通り過ぎるタイミングで颯が「トイレ行きたい!」
 クルマは急に止まれない、三峰口駅に寄るから我慢せい。
 てな調子で『荒川村』も過ぎるとカーナビが突然「その先左折」とお告げを告げる。何をたわけたことをと思ったけど、『ちちぶ』に寄らないのなら荒川左岸を走って市街地の渋滞を避けなさいという、ありがたいお言葉だったんですね。女神様(カーナビのアナウンスは女声である)の真意に気付いて荒川を渡ったら、初めはこれがえらく狭い山道で、とんでもないところに案内されたと思ったけど、そのあとはスイスイと走って見事に市街地が後ろになってしまった。そのあと女神様は再び荒川を渡って皆野寄居バイパス(有料)を走れと、埼玉県道路公社の手先となって申されるが、そのお言葉には従えません。そのまま県道を走って上長瀞でR140へ。幸い長瀞で道路は混んでおらず(そうなったらまた裏道があるのだけど)、順調に走り抜けて無事に帰ってきました。


 さて、ダッチオーブンの話です。もともと父ちゃんはコールマン製の12インチディープを持っていたんですね。購入直後にユニフレームがプレス製のダッチオーブンを開発して、手入れが楽そうだと思ったのでした。
 コールマンの12インチもそれなりに使ってはきましたが、使い終わった後に気軽に洗える大きさや重さではないものですから、どうしても屋外の使用になってしまいます。それで今年の6月にユニフレーム製の8インチ(ディープ)を購入したのです。これなら普段の家庭料理を作るのにも使えるし、コールマンと使用領域が大きくはダブらないという判断だったのです。
 ところが今回、ユニフレームの10インチが我が家にやって来ました。これではコールマンの出番が大きく減ってしまうのが目に見えています。コールマンの12インチの中にユニフレームの8インチが収まって持ち運びには便利だったんだけどねぇ(楽なのはクルマに積んだ後の話。クルマまで運ぶのはメチャ重い!)。いろいろ考えた末、コールマンを手放すことにしました・・・あ、ここで希望者を募るとか抽選とかいう話ではなくってね、我が家としては思い切りよくスパッと手放して、もう手元には無いのですよ。
 というわけで、目下我が家のダッチオーブンはユニフレームの8インチディープと10インチディープ、表題の「UFD度数は18」というのはそういうことなんです。

 もともと父ちゃんは10インチハーフに興味があったんですよ。すき焼き鍋やピザ焼きなんかに使えるかな、って。でも、あれは蓋が別売りなんですよね。10インチハーフと蓋を揃えるとなると、結構いい値段だしなぁと思っていたところに10インチディープ、もちろん蓋付きが我が家のものになってしまったわけで、目下10インチハーフを買ってしまいそうになる誘惑に耐えているところです(^^ゞ
 で、コールマンを手放したときに付属のリフターも一緒にプレゼントしちゃったから、10インチの使い初めをしようと思ったときに熱い蓋を持つ方法が無いってことに気付いたんです。田瀬さんに連絡したら、即行でモーリーリフターを送ってくれました(ほかにも新製品の『GABAマルチマッグ』を購入したけど、これはいい製品です) 。5月にUS-Dをゲットした時は8インチディープを買ったり夏に『ちびパン』を家族の人数分揃えたりして、この際、賞品で貰ってばかりじゃないことをアピールしておきますが(爆)、どうもうまく乗せられているような気もしますなぁ。

 え〜っと、道の駅のスタンプはこれで21個になりました。我が家の目標はこれで達成ですし、応募するにあたって、この上のランクの30個はもう無理でしょうね。旅行に行く予定が無い。でも、我が家から1時間圏内にある『上州おにし』『ふじおか』『小川町』が押せてないというのも不満ですね。何かと用事があって忙しくなるのですが、すべては無理としてもどれか一つくらいは行きたいものです。
木曜日にリフターを頼んだら土曜日に届いた
翌日、シーズニングを兼ねて庭で火遊び