《2004.08》 | ■ 今年は上手く日焼けできた、と思う |
「あのぉ、4人で予約してたんですが、ちょっと変更があって、一日目が7人で二日目が4人…」
キャンプ場の受付で少々ややこしい話を始めてしまいました。というのも、今回このサイトの掲示板でも呼びかけたのですが、広いサイトでバーベキューを楽しみたいので乱入OKとしたところ、長岡の友人一家が「一晩泊めて」と手を挙げたのですね。それで彼らとは現地で落ち合うことにして、先に着いた我が家が(母ちゃんの名前で予約してある)チェックインしたわけです。でね、ここはサイト料とは別に「一人いくら」の管理料がかかるんです(最近、とくに公営キャンプ場でこの料金体系が多いような気がする)。それで冒頭の発言になったのですが、「テントはどうするんですか? 2張りですか?」と訊ねられて、なんとテントの追加は3,000円必要なんだそうだ。実際問題として、黙ってりゃ人数が増えてても判らないかもしれないような気もするけど、何かの気まぐれで名簿と照合しながら見回りに来られても困るし、それにこうやってウェブでレポートして「誤魔化した」とも書けないじゃないですか。仕方ない、後から来る友人一家には訳を話して3,000円も負担してもらいましょう…っていうか、「初日はサイト料6,000円をワリカンにしてしまおう」と企んでいた皮算用を諦めれば済むことなのか。我が家にしてみれば、もともと6,000円払わなくてはいけなかったのだから損はないし、友人一家にしてみても半額払ったと言う気分になるし、はて? 誰も損していない?
「それじゃぁ、サイト料が6,000円、テントが2張りで6,000円…」これこれ、サイト料に1張り分のテント代が含まれてるんだろうが。
去年の経験では4,500円のB区画でも悪くはないような気もしたのですが、サイトの当たりはずれが大きく、それなら平均以上のサイトが揃っているA区画が安心だと奮発したわけです。A区画のサイトで「ありゃぁハズレたなぁ」とガッカリすることがあるとすれば、せっかくの高台だというのに海が見えないサイト(B区画は窪地なので、どのサイトからも海が見えない)ですね。幸い我が家が指定された24番サイトからは一応海を見ることができ、海に沈む夕日も、サイトの端まで歩く必要がありますが、見ることができました(隣のサイトは背後の丘が邪魔をして夕日が見られない)。
電源ボックスは
門灯兼用、容量不明
ただ、せっかくの電源サイトだというのに、持参の冷蔵庫は昨年あたりから不調でほとんど役に立たず(クルマの中で固定するベルトを買ったばかりだというのに)、これは2日目の話になるけど2個持ってきた電灯の1個を壊してしまい、あまり恩恵を受けられなかったのは残念です。
友人一家が着く前に我が家のレイアウトを決めておきましょう。まずはタープを張って…実は今回のキャンプに合わせてタープを新調したのです。というのも今まで使っていたのがそろそろ10年選手で、2年ほど前からハトメの周囲の布地が切れ始まっているのです。タープを使うのは年に一、二回程度なので「いざとなったら諦める」覚悟で去年は過ごしたのですが、今年は高台のサイト、突風が吹くかもしれないと怖気づいて新調することにしたのであります。で、その新しいタープが星形という今まで使ったことがない形で、事前に試し張りする時間もなく(場所もないや)いきなり本番。サイトの縁にうまく合わせるにはポールをどの位置に立てたらよいのか悩んでいるところに、折悪しくこの時間風が強く吹き、結構苦労しました。でもまぁタープが決まればテントの位置も決まり、テーブルやキッチンを配置してレイアウトの完成です。
やれやれというところで友人一家の到着。親子3人がマツダのデミオに乗って、実にコンパクトなパッキング。10数年前、まだお互いが独身だった頃に寺泊の海岸でキャンプしたあの頃の懐かしい道具も出てきます。ううむ、その後グッズ地獄に堕ちた我が家のなんと肥大化したことよ…。
広いサイトもさすがに…
しかし椅子だらけだな
さて、と。人数も集まったことだし、夕食はやっぱり海鮮バーベキューでしょう。といってクルマ2台で全員がゾロゾロ買い物に行くのも効率悪いし、子供たちだってつまらないだろう。と内心楽をしたい父ちゃんが子供たちを見ているからと残ることにして、母ちゃんと友人夫婦に買い出しに行ってもらうことにします。あれ? 母ちゃんは彼らと初対面だったかな? まぁいいや、この機会に仲良くなってくれ。
買出し部隊が寺泊に行っている間、設営の仕上げをしたりしていたのですが、なかなか戻ってこない。待ちきれなくなった子供たちと海岸に行ってみました。でね、帰り道がキツかった。一年ぶりに登った急坂に「こんなに長かったっけ〜!?」そして坂道を登りきってキャンプ場の敷地にたどり着き、去年はB区画に向かって下り坂だったのが今年はさらに登りが続く…「ひえ〜!」
買出し部隊も戻ってきて夕食の支度です。友人は食材や調理に凝る男で、だからこそ買い出しに行ってもらったわけですが、クルマから電気炊飯器を出してきました。これで魚を入れた炊き込みご飯を作ろうというわけですが、電源サイトならではの技ですね。ただ、さすがに炊飯器の使用は負荷が大きかったのか、ブレーカーこそ落ちませんでしたが時おり電圧降下が起こって電灯が暗くなりました。
美味しく炊けたようだね
彼はさらに中華鍋でなにやら炒めたり煮たり始めたのですが、単細胞の父ちゃんは炭火で魚介類が焼ければそれで充分。サザエもグツグツシューシューといい匂いをあたりに漂わせてきました。
そこにもう一人乱入者が登場。「いやぁ、ここ近いね。15分で来れた」田瀬さんであります。「どんなタープ買ったの? ウチの買わなきゃ駄目だよ」と短い時間での立ち話しかできませんでしたが、それだけのために顔を出してくれたことに感謝です。感謝はしたんですが、彼を見送りながら「今日は彼、プライベートだし、彼にとってはキャンプではないし、ウチは六日町ICを使うどころか通りもしなかったし…」と、頭の中で祈るように言い聞かせておりました。雨、降らないよな (^^ゞ
翌日はお約束の海水浴。あの狭くて急な坂を大きな浮き輪やクーラーボックス抱えて歩くのは大変なので、父ちゃんはあらかじめクルマに乗せて道路脇のポケットパークに置いてきました。早めに行ったにもかかわらずかなりのクルマが駐車していて、昼ごろには反対車線のポケットパークはもちろん、路肩にも長〜いクルマの列。
颯は泳ぐよりも砂遊びに熱中した
友人の子は、その前に颯のキックボードで遊んでいるうちに転んですりむいてしまい、「海水浴やらない。帰りたい」と機嫌を損ねていたのですが、みんなで「行こう行こう」と声をかけて海岸に出てみると、すっかり楽しそうに遊び始めたので安心しました。
話は唐突に跳んでしまうのですが、キャンプ場に行くと2家族3家族で来ているグループを見かけます。家族ぐるみのお付き合いでしょうか。ひょっとすると子供同士が仲良しで母親が話し合って一緒にキャンプに行くことになり、父親同士は初対面で戸惑っているなんてグループもあるかもしれません。
まぁ、いずれにしても、我が家はそういったパターンで他所の家族とキャンプすることが滅多にないのです。いや、これがネットで知り合った仲間とオフ会ってのは結構あるんですけど、近所の人と行くことがない。まぁ近所の人とだと、どうしても家を出るときから帰りまで一緒、道中も事故らないように気をつかったり、ましてキャンプ初心者が相手だと妙に頼られたりして(こっちも年数やってるけど技巧的にはヴェテランの自覚はないし)煩わしいような気がするのですね。現地集合現地解散、着かず離れずにお互い意識していて「こんなもの作ってみたけど、ちょっと味見しません?」みたいな関係が一番気楽なのですね。父ちゃんも母ちゃんも、もともと一人旅してユースホステルに泊まり、そこで泊まり合わせた人たちと意気投合して何かするというのが原体験にあるものだから(父ちゃんはこれを「一匹狼の群れ」と呼んでいます)、家族だけで出かけて、久しぶりの友人と過ごしたり初対面の人との出会いを求めているような気がしますね。
でも、子供たちはどうなんでしょうかね。たまには近所に住む、いつも一緒に遊んでいる仲間とキャンプに行くほうがいいのかな。ま、新潟じゃ遠すぎるけど、そのうち秩父あたりに近所の子を誘ってみようかな。一人くらいならウチのクルマやテントに余裕はあるし。
夕方まで遊んでゆけるかと思っていたのですが、長岡の友人は翌日から始まる「長岡まつり」の前夜祭に出なくてはならないとかで、お昼にキャンプ場を後にすることに。本当はクルマで海岸に道具を運んでおいて昼食を作ろうかと計画していたのですが、我が家も一緒にサイトまで戻ってお見送りすることにします。ということでサイトで昼食を食べ、ついでに海水浴も一旦おしまい。よく考えたら昼下がりの一番日差しの強い時間に海岸にいたら日焼けでひどい目に遭ってしまうので、この時間は休憩と買い物にあてて、夕方もう一回泳ぎに行こうということにしました。昨日は風があって使わなかった扇風機が今日は活躍し、やっぱり電源サイトで良かったなぁと思う一幕も。
エビマヨ1号「なんや、佐渡島は案外近いやんか」
エビマヨ2号「アホ、そりゃ違うで。水平線に見えたる島や」
でまぁ、前述のように『道の駅・良寛の里わしま』に行ってソフトクリームを食べ、帰りに去年見つけておいた国道沿いのスーパーに寄ったら意外と内容が貧弱で、特に冷えたビールが無いのが致命的。再び大きな店を探して国道を北上、結局寺泊のはずれまで行って何とか調達できました。
そう、友人の「長岡まつり・大花火大会(8月2-3日)」の件です。実は今回のキャンプの日程が決まり、最終日が8月2日ということになったときにまず頭に浮かんだのがこれでした。まして長岡に住む友人と7年ぶりに会うことが決まったときは、「帰りにはこっちが乱入しちゃおうかな」と考えてしまったことを告白します。なにせ彼は花火大会の会場の近くに住んでいるのです(夕方から彼の家の周りは車両通行禁止になるので、彼のクルマには通行許可証が載せてあった)。もう15年前になってしまったけど、彼の家に泊めてもらって見た花火は素晴らしく、一晩だけのつもりが翌晩も見て夜中に帰ってきたのでした。
まぁ彼自身も「寄って行きますか?」と言ってくれたのだけど、2泊のキャンプと海水浴の後だしねぇ。汗臭い身体でお邪魔して「それじゃアレだからシャワーでも浴びたら…ま、まだ時間も充分あるから一杯くらいいいじゃない」とビールなんか飲んじゃったら、花火大会が終ってから国道を小千谷ICまで走って(長岡ICは混んでいて、まず辿り着くことさえ困難だ)深谷まで帰ってくるなんてことはできないだろう。
「せっかくだけど、また機会があったときに、それだけでお邪魔します」
夕方、もう一度海に行ったら日差しもすっかり弱まっていて、そうだよねぇ、泊りがけで海水浴に来ているんだから、こうやってしのぎやすい時間帯に泳げばいいんだよなぁ。
メスキートのチップ
30分ほど水につけておく
夕食は、前夜に較べて人数も減ったし、持参の食材を食べつくさねばという雰囲気で…ありゃ、ソーセージばっかし。そうだ、忘れていた。しばらく前に読んだ『BE-PAL』で、バーベキューの香りつけにスモークチップを加えるというのがあって、たまたま我が家にも(おそらく10年ほど前に買ったまま)一袋あったので持ってきていたのですね。昨日気がつけばよかった。ソーセージじゃ初めからスモーク臭が着いているので効果がよく判らないのでした。
しかし今回のキャンプは、カメラがやや不調ということもありますが、あまり写真を撮っていないですねぇ。いや、撮った枚数はあるのだけど、「いい場面」の写真がほとんど無いです。それだけ遊ぶのに夢中だった、のかなぁ?
一夜が明けて今日も晴れ、全日程を通じて好天に恵まれたキャンプになりました。実は新調したばかりのタープが初日にハトメが壊れるというトラブルがあったのですが、ロープのかけ方を工夫することで幸いにも張り続けることができました。撤収を終え、管理事務所に挨拶をして(いやぁ、ここは冷房が効いているなぁ!)寺泊に向かいます。
今までのタープは、ハトメの周期の布地が切れているうえに芯も傷んでおり、強度に不安があった(1)
ポールの脇から空が見えていいはずがない。タープ本体にもロープを張り、穴周辺に力が集中しないようにした(2)
撤収時にポールを抜くと、壊れていたハトメがポロリと落ちた。メーカーは誠実に対応してくれた(3)
まずは『日本海』で風呂。今年はちゃんと判っているから初めから「ぬるめ」の浴室に入ります。それとやっぱり昨日午後の一番暑い時間帯を外した効果もあったのか、今年は日焼けがヒリヒリすることもなく無事に入ることができました。
まだ時間が早めだったので食事はどうしようかと思っていたのですが、風呂に入りサウナで汗を流したら少しお腹が減ってきたので、やっぱりここで食べて行くことにしました。魚のアメ横にも食事できるところが何軒もあるようなのですが、あの雑踏の雰囲気がそのままみたいな気がして、それならここのほうがガラガラ(失礼!)、大広間で足を伸ばして落ち着いて食べてゆけます。メニューを見てそれぞれ好きなものを注文したのですが、全員が去年と同じもの。「○○にしようかと思ったんだけどなぁ…でも、やっぱりこれもよさそうだ」…きっと去年も同じことを考えたんだろうね。やがて運ばれてきた料理に、「あれ、去年は○○が無かったような」なんて皿が増えたのに気付いたつもりでしたが、家に帰って写真を見たら、しっかり去年と同じでした(^^ゞ
一つ去年と違ったサービスは「レディスサービス」とかで、女性客にはデザートにショートケーキがつくんです。で、母ちゃんだけケーキを食べたのでは可哀想と気を利かせて子供たちにもケーキを持ってきてくれて、父ちゃんだけが無い。うぇ〜ん。
結局去年と同じものを頼んだ
刺身の舟は二段になっている
ここで活きのいい魚介類を買って帰っても、次の週末まで一週間はバーベキューや凝った調理はできないので、今夜のおかず程度と簡単な土産を買って帰途につくことにしますか。このあとの道中については既に書いているので省略しますね。
2年続けて同じ場所に同じようなパターンでキャンプ&海水浴に行ってきたわけですが、さて来年は…母ちゃんはチョコチョコ出かけるのをやめて、思い切って一発遠くに行くのはいかがと提案しています。同じ新潟方面の海水浴も、今度は上越ジャンクションから糸魚川方面へ行くのも面白いかな。「海」にこだわらなければ野尻湖でだって泳げるしね。まだ一年あります。
と書いたものの、一年先も、我が家はこうやってキャンプだなんだと一家揃って遊んでいられるのかなぁ?