《2004.12》 | ■ 冬の花火・リターンズ |
久しぶりに前橋市(12月4日までは宮城村だった)にある『赤城高原牧場・クローネンベルク(ドイツ村)』に行ってきました。もちろん、お目当ては恒例の「クリスマス花火大会」を見るためです。
ウェブサイトの案内を見ると今年は23日(祝)と25日(土)が花火大会になっていて、ホントは23日に行きたかったのですね。でも、颯は初めっから行きたくないって言うし、母ちゃんも「家でゆっくりしたい」。また今年も結衣と二人で行くことになるのかなと思ったら、結衣も風邪が治ったばかりだからあまり外に連れ出すなと言われてしまい、そうなると父ちゃん一人…こういうのって一人で行くものじゃないよね。ふつうはカップルとかファミリー、男同士が連れ立ってというのもいちおう許容範囲としても、一人ってのはないよね。
そんなわけで一旦は諦めたのですが、やっぱり行ってみたい! と主張した(客観的には「ネチネチと駄々をこねて」)甲斐あって「じゃぁ付き合ってやるよ」と言わせたのでありました。颯も今度はすんなり一緒に行く気になったみたいです。25日は父ちゃんが仕事だったから最初の希望日から外していたのですが、花火の開始が8時半だから、会社からすっ飛んで帰ってくれば間に合うでしょう。
というわけで帰宅したあと素早く着替えて出発です。前に行ったときにドイツ村の前の国道353号が渋滞していてビックリしたのですが、それも西側からやってくる車線に限られているということも判っています。渋川や前橋市街からやって来る人が多いのと、例え伊勢崎や我が家のような東寄りの地域からでも、赤城山に向かう幹線道路はドイツ村の西側でこの国道と交差しているからです。
だったら、手前から赤城に向かってアプローチして東側で国道に出ればいい。という作戦で大間々方面から走って行くと案の定ガラガラです。時おり左手の木々の切れ目から「光の海」と呼びたくなるような前橋の夜景を見ながら走って行くと、さすがに渋滞につかまりました…ん? でも10台くらい先の交差点はもうドイツ村の入り口だ。やっぱりこのルートは正解だったなと駐車場にクルマを入れたのですが、いやぁ、よくこんなに広い駐車場を用意しているものです。失礼ながら、ここがいっぱいになることなんて、クリスマス花火大会のときしかないのではないのでしょうか。
イルミネーションで彩られた園内は人でいっぱいです。落ち着いて見て歩くという雰囲気でもないので、花火会場の「ジャブジャブ池」に向かいます。風がないのが幸いだけど、やっぱり冬の赤城の夜は冷え込んでいますね。会場もすでに人がいっぱいですが、まだ場所を選んで歩くゆとりはありました。ここの花火は上だけ見てればいいってものではないので前の方、とくに子供でもよく見られるところを探して歩いていると、最前列付近にシートを敷いて座っている人の一団があったので、そのすぐ後ろに立つことにしました。
まだ開始まで少し時間があったのですが、前のステージというかマイクが立ってライトがあたっている場所で前座みたいな生演奏をしている二人組がいました。語りの部分を聞いているとどうやら親子らしいのですが、父親の歌は歌詞が聞き取りにくかったせいもあるのでしょうが、聞いていていまひとつだな…でも、その場の雰囲気をうまくつかんで語りや歌をつないでゆくのはうまいなぁ。で、息子のほうはというと、彼は脇でブルースハープ(ハーモニカ)を吹いているのですが、これがメチャ巧い! まだ14歳ですって!
なかなかいい雰囲気のブルースバンドだった
最初は前橋か高崎あたりの芸達者な親子ぐらいに思って聞いていたのですが、だんだん釣り込まれてしまいました。じつはこの親子、『ブラインド・レモン・ブラザーズ』というブルースバンドで、CDも出しているそうです。ちょっと買ってみたくなりました。
さて、いよいよ花火です。実は上でも書いたように最初は23日に来たかったのですが、25日にして良かったことがあります。今の『ブラインド・レモン・ブラザーズ』の出演も25日限定(夕方にもライブがあったらしい)でしたし、花火もまた25日は生のコーラスとの共演だったのです。
『トリニティー』というゴスペルグループが登場して歌う後ろで花火が森と夜空を彩るという、まさに音と光のページェントです。ステージでホリゾントやスポットを使ってやる演出を花火でやるのですからスケールが違いますね。首は上を見たり下を見たり…ほんと、ここの花火大会は現地の、しかもこの「ジャブジャブ池」まで来なくては楽しめません。
クリスマスにふさわしい歌声が聴けた
半分花火に見とれていたが
夢のような時間が過ぎ去り、人々が一斉に帰り始めます。来るときは、早い人なら昼間っから来ていたでしょうし、皆ほどほどに集まってくるのですが、帰りはほぼ一斉ですからね。こちらも売店で買い物したりトイレに行ったりしたのですが、駐車場に行ってもクルマが減っている気配がない。なまじ駐車場に入れたのが失敗だったかなぁ、前回みたいに離れたところに路上駐車したほうが出るのに楽だったかなぁなどとも考えてしまったのでした。まぁ、やっとの思いで外に出たら、あとは来たときと同じくガラガラで、暗い山の中を走って行けるのですが…。
しかし、我が家のデジカメはフラッシュがついているけどシンクロしないことが多いので(今どきそんなカメラあるのか!?)写した写真がほとんど真っ黒。結局、ムービーも写せる携帯電話内臓カメラが活躍する羽目になったのですが、これはこれでシャッターを押した3秒後に写るように設定しているので(ブレ防止のため。片手で使うことの多い携帯カメラはシャッターを押す行為でぶれてしまうので、わざとタイムラグを設けてカメラ保持に注力しているのです)シャッターチャンスが先読みしなくてはならないのですね。でも、上の写真は結構よく撮れているでしょ。
フラッシュ使ってこれ?
母子3人がシルエットで
ちなみに、前回行ったときのレポートは2002年のページにありますので、未読の方はよろしければご一読ください。