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2012年2月21日 の記事

Feb212012

私が愛した東京電力

 


筆者の蓮池透さんは、元東京電力社員で、32年に亘って原子力畑の職場を歴任し
あまつさえ最初の赴任地が福島第一原発だったという経歴の持ち主で
...というよりも、それ以前に見覚えのあるお名前でした

そう、あの「拉致被害者家族連絡会」でひところは連日マスコミに出ていた人です
だからこそ執筆の機会が得られたのかもしれません
そしてワタクシもまた、このお名前で興味を持って読んでみたのでした

  自分たちだって安全だと信じていた
  いささか安全神話に飲み込まれていたのかもしれない
  本当は「違う」と言いたかった

まぁそういうことが書いてあるのでしょうが
印象としては、どことなく傍観者にも思えました
元社員として弁明するとか、逆に居直って内部告発めいたことを書くとか
そのどちらもあるようで、どちらでもなく距離を置いているような
そんな印象を受けたのです

しかし、書かれている内容は判りやすく
主張していることはとても現実的であると思い、共感を持ちました

  原発はいずれ自滅する
  あるいはフェイドアウトしかない

高速増殖炉を使った使用済み核燃料のサイクルが未確立では
今の原発はいずれ使用済み燃料の置き場がなくなって
燃料交換ができなくなってしまう
また、原発を「即やめた」として代替エネルギーの開発が追いつかなければ
節電を強いられる社会になり
それは下手すると不必要な節電までしないと非国民扱いされる社会かもしれない
脱原発にだってロードマップがあって15年はみないと駄目だろう

同感です
確かにいつ起こるかもしれない次の災害や放射能のことを考えたら
一刻も早く全部やめちゃった方がいいのでしょうが
電力不足や不安、燃料価格の高騰で日本社会が混乱して、海外に移る企業もあったりすると
日本そのものの存続が危うくなり、ひいては原発後対策も後退しかねません
悪循環に陥ってしまいます

  この人が「拉致被害者家族連絡会」を除名されたというのも判る気がします
  結果重視で現実的に多様な考えをするのが相容れなかったのでしょう

後半の伊勢崎賢治氏との対談は大局論すぎて、それはそれで面白かったのですが
この本全体としての論点が統一できなくなってしまったように思います

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