決して「Hマーク」が嫌いということはないのですが、それ以上に「自分のクルマ」というアイデンティティを持たせたいので、エンブレムを作ってみました。今回のテーマはもちろん「Breezing」です。


 素材は「オーブンクレイ」と呼ばれるものを使います。商品名は『FIMO』、色数が豊富で混色もできます。
 家庭用のオーブンで焼き固められる手軽さが便利ですね。でも、オーブントースターは温度管理が難しいのでお勧めしません。

 まず、下絵のデザインです。基になるステッカーをスキャナで読み込んで、Hマークの輪郭に合わせます。
 上が広い台形なので、文字を上にしたほうがバランスがいいですね。パソコンを使うとサイズや配置の変更が簡単で便利です。それに同じものが何枚も用意できますからね。

 気泡が残らないよう、よく練った粘土を延ばします。両側に置いた定規は、厚さを均一にするための工夫です。厚さに応じて割り箸なんかでもいいですね。
 ちなみに、のし棒(?)代わりに使っているのは、元はテント用のジュラルミンポールでした。

 デザイン画を上から貼り付けるように置き、全体の形を輪郭どおりに切り抜きます。ここまでは簡単。

 いよいよ文字や絵の部分ですが、ここで悩みました。基盤同様、板状にした粘土から文字を切り出そうとしたのですが、軟らかくって形が崩れてしまうのです。
 まして、基盤を切り抜いた中に埋め込んで面一に仕上げるなんて、とても無理だと思えてきました。

 方針転換、紐状にした粘土を文字や絵の形に乗せてゆくことにします。デザイン画の文字や絵の部分を切り抜いて、開いた穴に合わせて配置してゆきます。

 爪楊枝で形を整え、線の重なった部分を滑らかにしてゆきます。完成後、ポロッと落ちないよう、基盤に良く密着・・・最後に全体を押さえつけたら、線が潰れて太くなってしまいました(^^ゞ

 オーブンに入れ、130度で25分程度焼き締めます。あらかじめ耐熱性の下敷きかアルミホイルを敷いた上で粘土細工をやると、型崩れさせずにオーブンに移せます(と、わざわざ書いたことでお気づきのように、最初アルミホイルなしで作っていたら、下敷きからきれいに剥がせないことが判って作り直したのだった・・・最初に粘土を延ばした段階で判ったから、それほどショックはなかったけど)

 プラスチッククリーナー(極細目のコンパウンド?)で磨くとツヤが出て光ります。ラメ入りの粘土を使って良かったと一人感激
 ステッカーの色に合わせて基盤部分は濃いグリーンにしたかったのですが、この色でラメ入りのが店になかったのです。でも、ブルーもなかなか似合って見えます。

 両面テープでグリルに貼り付けて完成です。耐候性が気になるところですが、まぁ傷んだらそのときはまた作りましょう。とは言うものの、今度はもう少し上手に作りたいという気持ちと、こんな面倒なことはもう厭だという気持ちが半々です。

 関連サイト: 「フィモソフト」 「JOYFUL-2」