Kというグレードは標準でテレビチューナーが付いています(もちろん液晶ディスプレイも)。とはいえ、アンテナはリアサイドウインドーにプリントされたものだから、たいして写りは良くないだろうと期待していなかったのですね。ところがどっこい、これが結構感度がいいんです。カルディナにもシャープの液晶テレビとダイバーシティのルーフアンテナをつけていたけど、それ以上の感度です。
 たとえば、日光にスキーに行っての帰り道、ドライブに飽きて空腹を訴える子供たちをなだめるために夕方の子供番組を見せたりするのですが、カルディナのときだったら渡良瀬渓谷を抜けて大間々の平野部に出るまでテレビは使えなかったのが、今度は黒保根村あたりから大丈夫なのです。やっぱりメーカー装備品としてつけるからには「使える」装備でなければならんのでしょうなぁ。さすがに東村の草木ダムあたりではかなり苦しいですが。
 ・・・と、クルマを買ったときのままでは走行中は音声だけしか聞こえてこない仕掛けになっています。しかし、それでは子供たちが納得しない!
 この仕掛けを解除するのに、以前はよく「サイドブレーキに繋がる線をアースしろ」などという情報が飛び交ったものですが、今やコードがいっぱいある上に、ギアがバックに入ったらリアカメラに切り替わらなくてはならないなど条件が複雑。D.I.Y.の手に負えるとは思えなかったので、市販のユニットに任せることにしました(運転手は画面を注視してはいけないことになっていますので、これはあくまで「同乗者を楽しませるため」の装置として売られています)。インターネットのメーカー直販割引で購入すると、さっそく送られてきました。これならカプラーで既存の配線に割り込ませるだけ、簡単です。チューナーさえ目の前にあればね。
 取り付け説明書によるとステップワゴンのチューナー設置場所は2列目の右側。両側スライドドアを採用しなかったホンダは、こんなところに押し込んでしまっていたのですが、この部分の内張りを剥がすのには、シートを外したりシートベルトのアンカーを外したりと、ほとんど内装を取っ払う大仕事。しかも、こんなものを外したら、再度取り付けるときには適正なトルクできちんと締め付けてやらなければ安全にかかわる。トルクレンチなんて持ってないぞ・・・と悩んでいたら、思わぬ解決法が。
 同様の製品を売っている別のメーカーのウェブサイトでは、ステップワゴンには20分で装着可能と謳っているではないですか。探りを入れると、どうやらリアスピーカーを外して、その穴から手を突っ込むらしい・・・やってみたら、意外と穴の近くにチューナーがあるんですね。しかし、狭いところでの手探りの作業。手首の向きは作業しやすい方には回ってくれず、既設のカプラーは固くはまっていてなかなか抜けてはくれない。昼休み2回を費やして(職場の駐車場で作業してたんです)なんとかユニット装着。その後数日手が痛かった。

 関連サイト: 「データシステム」 「東照」