《2002.03》
 結衣、覚醒す 

子どもたちは喜ぶが
こぼさないかと親はハラハラ
 奥日光XCスキー大会の翌々週、またしてもスキーに出かけました。シーズンになると隔週で通うのは、つまり父ちゃんの仕事がこの時季第2、4土曜日が休みという理由でして、土曜日に出かけて日曜日は家でゆっくり休みたいという目論見なのですね。でもまぁ数年前は土曜日が悪天で吹雪かれたり寒かったり、ひどいときにはスキーもせずに帰ってきて翌日の日曜日が穏やかな好天というパターンに見舞われたりもしたのですが、今年は土曜日の好天が続いてなによりです。

 でまぁ、例によって途中のコンビニで昼食を調達して、三本松茶屋で颯のスキーをレンタルして、光徳の駐車場に着いたら昼近くになってしまいました。前回(2月11日)の一件もあるので先に昼食を食べてから遊ぼう。で、その前回までは椅子とテーブルを持ってきていたのですが、今回は『風4号・Breezing』の回転対座・レストランモードに頼って完全に車内食。ま、今回はカップ麺を持参しなかったのでお湯を沸かすとかこぼすとかいう心配が無かったせいでもあるのですが。

よいしょ、よいしょ
 さて、ようやくスキーを履いて出発です。颯はこの日もやる気満々。まったく大会の日の発熱はいったい何だったんだ。で、結衣の扱いが相変わらずデリケート。たしか去年も書いたと思うけど、こいつときたら陽気が良かったりおだてられたりして気分が良ければニコニコなのですが、ちょっと思うようにいかないとすぐに半ベソ状態になってしまう。今日は子ども用のスノーシューはないし、母ちゃんもスキーで滑りたがっているので、結衣にも例のおもちゃスキーを履かせて光徳沼のほとりまで歩かせてみます。
 何とか転ばずにやって来れて、そのあと逆川に向かっての下り坂を滑らせてみたら、これまた転ばずに滑りきったではないですか。こんなおもちゃでよくバランスが取れるものだ。結衣は自分でもうまくできたことが判ったのかニッコリ笑って「スキーって面白い」
「ねぇねぇ颯くん、滑れたよ」
「おかあ、面白いからもう一回」
 本当はこの先は颯と父ちゃんだけで進むつもりだったけど、俄然自信をつけた結衣が一緒に行きたいと言い張るので家族4人で『ハイキング・5km』のコースを進んでみることにしたのですが、なんと最後までついて来ちまった! 内心、三本松でリタイヤさせてクルマで迎えに行かなくてはならないかなと思っていたのですけどね。
 しかし、よくまぁ、あのペナペナで短いおもちゃのスキーでついて来れるものです。父ちゃんはいちおう「滑走」させているから一歩で数メートルは稼げるけど、結衣は普通に歩いているのと同じだから、いや、普通の靴より転びやすいものを履いて5km歩いちゃっ
腹減った〜、喉渇いた〜!
たということになるのですね。いやはや恐れ入りました(三本松から光徳に向かう途中の下りの難所では、さすがに転んだけど)。

 颯と結衣は2歳離れているのですが、やっぱり上の子を見て影響されるのか、結衣は何かにつけて颯のときよりも1年早くいろんなことができるようです。つまり、XCスキーで言えば、颯は去年「本物の」スキーを体験して多少滑れるようになり、結衣は今シーズンあたりで滑ることに興味を持ったということですね。
 ううむ、じゃぁ次回は結衣にもレンタルスキーを用意しなければならないのかなぁ。嬉しいけれど、父ちゃんのフトコロはますます寂しくなってきますねぇ。そんなことを考えながら『やしおの湯』に寄ってハタと気づいたのです。
「そうか、結衣は来月から小学生だ。入浴料が無料なのも今月限りだ!」

 来シーズンは父ちゃんと母ちゃんのスキーを新調したいと思っているのだけど(もう11年も使ってるぞ)もうちょっと我慢かなぁ。

 今シーズンのうちにあと2回くらいスキーに行こうと思っていたのですが、結局行けずじまいになってしまいました。結衣が「本物の」スキーを履くのは来シーズンに持越しです。今年のように積雪の具合が良くって1月からスタートすれば、来年のXCスキー大会には家族4人で参加できるかな・・・って親馬鹿だなぁ(^^ゞ