《2002.11》
 ペダルをこげば風の色が見えてくる 

 今年もまた森林公園に遊びに行ってきました。「今年もまた」というのは、昨年行ったらたまたま無料開放日だったので、今年もそういう日はないのかとウェブサイトのお知らせをウォッチしていた確信犯的行動なのです。都市緑化月間にちなんで、期間中の祝日(体育の日、文化の日)が無料開放されるようです。
 今年は家族みんなで行くつもりで、前の日に自転車を積んでみたら、4人分の座席を確保した上で子供たちと父ちゃんの自転車合わせて3台が乗っかってしまいました。さすがステップワゴン。去年のカルディナでは、父ちゃんの自転車は折り畳み、颯のも苦労して寝かして入れて乗員2名だったからなぁ。デザイン的にはまだステーションワゴンが好きな父ちゃんですが(目下、デザインだけならステージアがお気に入り)、1BOX系の便利さ楽しさにも捨てがたい魅力があることを認めざるを得ません。
小さな自転車とはいえ
立てたまま3台積めてしまった

 前回は南口から入ったけれど、子供たちの遊び場が近いのは西口だからなぁ・・・などと考えながら、そのくせ気まぐれで中央口へ(^^ゞ ここで愉快な発見です。入り口の前には併設の有料駐車場があるのですが、その周辺にも民間の駐車場があります。といっても空き地や庭先を開放したような無人のものですが(東武線の駅に近い南口はレンタサイクル店が駐車場もやっていて、自転車を借りると駐車料が無料になるようだ)、入り口付近では300円、その先が200円、さらに先が100円と、実に距離との関係が明確なのです。もちろん我が家は100円の駐車場に入れます。入り口まで離れているといっても数100mだし、自転車があるもんね。あ、ごめん、母ちゃんのは積めなかったんだ。
 ちょうどこの時期開催されている『スリーデーマーチ』が、今日のコースに森林公園の通過があるらしく、黄色いゼッケンを着けた人たちが大勢歩いて来て入り口から中に入って行きます。また、入り口で初めて無料だと知って、「うわぁ、ツイてるぅ! 日頃のおこないが良いからだね」と素直に喜んでいるグループもいて、この日を狙ってきた父ちゃんはバツが悪くって苦笑いです。

 さて、せっかくだから母ちゃんも自転車を借りるかと思ったのですが、園内に4ヶ所あるレンタサイクル施設のうち、中央口に最寄りのは少し離れた場所にあって、そこまで歩いてもらわなければいけません。また、自転車を持った父ちゃんや子供たちは指定のサイクリングコースしか走れないので、そこで落ち合うことにしていったん別れることにしました。母ちゃんは丘を越えて真っ直ぐ行くので、少し回りこんで走るこちらと同じくらいに着くだろうな。こっちは結衣の自転車が小さいし。
 ところが、指定のサイクリングコースは基本コースが大きな周回コースになっていて、いきなり母ちゃんと落ち合うことになっている『中央サイクリングセンター』に向かうのではなく、森林公園の北半分をグルッと回ってこなくてはならなかったのですね・・・あまり父ちゃんたちが来ないので不安になった母ちゃんから電話がかかってきました。「ここでいいんだよね?」「うん、いいんだけど、こっちがえらいことになっちゃって・・・もうすぐ着くと思う」
 ようやく『中央サイクリングセンター』に着いたら母ちゃんはすでに自転車を借りていました。スポーティなMTBを借りるかと思ったら、普段と同じようなママチャリ。この方が慣れているし、前カゴに手荷物が入るので便利なんだそうです・・・たしかに、父ちゃんだけがドリンクのボトルを背中のデイパックに入れる羽目になったので、不便だった。

 さぁ、それでは4人揃って出発です。昔サイクル小僧だった父ちゃんは変速機を駆使してペダルをこぐペースを一定に保とうとするのですが、上り坂では日頃の運動不足(ドアtoドアのマイカー通勤だもんなぁ)がたたって、どうしてもペースが落ちてしまいます。颯はせっかくの変速機を使いこなせず、平地でも低いギアでペダルをフル回転、上り坂ではあっけなくギブアップして自転車から降りてしまいます。
 そこへ行くと女性陣は強い! 母ちゃんの自転車も内装3段変速ではあったのですが、変速機に頼ることなく同じギアで走りつづけます。結衣に至っては、あの玩具みたいな自転車で途中一度も降りることなくついてきました。この日はトータルで10km以上は走ったはずなのですが、いやはや・・・。内心、母ちゃんには子供を後ろに乗せられる自転車を借りてもらって、イザとなったら父ちゃんが結衣の自転車を引きながら帰ってこなくてはかなとおもってたんですけどね。嬉しい誤算でした。ただ、結衣はブレーキがまだうまく使えない。思い切り坂道を下っていっては、つま先でザザーッと足ブレーキ。父ちゃんは足首をひねって骨折せねばと心配しますが、母ちゃんの心配はちょっと違って「く、靴に穴が開くぅ!」

コリウスで象をかたちどった
・・・判るかな?
 ウェブサイトで無料開放日を調べていたときに、ちょど『コリウスフェスタ』というイベントをやっていることも知ったので(数日前にTVのニュースショーでも紹介していたらしい)、駐輪場に自転車を停めてのぞいてみることにしました。この文化の日の連休は、イベントの最後として「毎日先着1,000名様、コリウスの無料掘り取りサービス」というのをやっていたので、我が家も行列に並ぼうかなと思ったのですが、あまりに列が長いのと、コリウスが想像していたより丈が長かったので「これじゃ室内で冬越しさせるような鉢がない」と、遠慮しました。午後になって、ぐったりとしおれたコリウスを持って園内を回っている人を見かけましたが、それをみたら可哀想になってしまいました。貰わなくて良かったなぁ。
「あ、タッくん!」
 我が家のお向いさん一家と出会いました。そういえば前の日に子ども同士で「明日、森林公園に行くんだよ」「ぼくん家もだ」なんて言い合っていたみたいだけど、こんなに広い公園で、しかも今日はかなりの人が訪れている中でバッタリ出会うなんて、奇遇ですねぇ。

颯より結衣のほうが身軽だった
 昼食後、子供たちお待ちかねの『わんぱく広場』へ。子供たちはサイクリングを忘れて遊具に夢中。それにしてもロープウェイのように滑車を使って滑る遊具を『ターザン』って呼んでいるけど、今どき「ターザン」なんて知ってる子いるのかな。それでも「ターザン」で通用するからたいしたもんだね。
 その『ターザン』の近くに自転車の鍵が落ちていました。おそらく拾った人が、後から捜しに来た人に見つけやすいようにしたのでしょう、丸太で土どめをしたの階段の脇にちょこんと乗っけられていて「ほら、鍵が落ちてるよ。ここのレンタサイクルの鍵だなぁ」「・・・これ、私のかもしれない」
 なんと、母ちゃんが借りた自転車の鍵が無くなっていました。そういえば30分ほど前に離れ離れになっていた母ちゃんと連絡を取ったとき、母ちゃんはこの場所でポケットから携帯電話を取り出したそうなのですが、そのとき・・・はたしてその通りでした。いやぁ、あの後いろんな遊具のところを回って、たまたまこの『ターザン』の前をもう一度通りかかって、たまたま父ちゃんが下を見て・・・さっきのタッくん一家との遭遇もそうでしたが、何だかこの日はものすごい偶然に支えられたという気がしますね。

 午後を回っても園内にはスリーデーマーチのゼッケンを着けた人が歩いています。中央口の外では高校駅伝の埼玉県予選だそうで、日頃スポーツとは無縁の父ちゃんも「今日は身体にいいことしたなぁ」
 帰りはしっかり小川経由で道の駅『おがわまち』のスタンプをゲット。目標の20個まで、あと3個となりました。

 この章の表題は『日本スリーデーマーチ』のキャッチフレーズ(出典は朝日新聞の『天声人語』らしい)「楽しみながら歩けば、風の色がみえてくる」からとったものです。