道の駅スタンプラリー、悪あが記 |
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ええっと、例の『関東「道の駅」スタンプラリー2003』はその後どうなったかという話です。
10月の御殿場キャンプで山梨県内のスタンプを集めて21個に達したのですが、11月になるとそうそう遊んでいられなくもなり、12月はさらに忙しくなって、もうこのままチャレンジはお終いにして『おかべ』か『めぬま』にアイスクリームでも食べに行って、そこで応募してしまおうかなとも思ったのですね。我が家から一番近いのは『かわもと』なんですけど(10数分で行ける)、あそこはどうも野菜直売所に併設して無人の休憩所があるだけって感じがして、なんかこうこれまで苦労して回った成果を応募する気分にはなれないのですね、正直言って。
あ、応募って書いたけど、このスタンプラリーには関東甲信にある96の道の駅が参加しており、7月1日〜12月15日の期間中に10個以上のスタンプを集めるとチャレンジ賞にエントリーできて、以下20個以上でラリー賞、30個以上で敢闘賞、50個以上で「道の駅」賞、80個以上で駅長賞にエントリーできるわけです。相当広範囲で、中には結構へんぴな場所と思われる所にもあるのだけれど、完全制覇する人も相当いてビックリしたってのが昨年この催しを知ってチャレンジしてみた感想なのでした。
そういうわけで目下21個のスタンプを集めている我が家は、ラリー賞のエントリー権を有しているものの、このあと頑張っても敢闘賞には確実に及ばない状況なのですね。だから『おかべ』か『めぬま』で応募用紙を提出してこようかという気持ちになったのですが、せっかくだからやっぱり最後に新しいスタンプを押してお終いにしたいものです。
たまたま12月6日、母ちゃんは仕事で子どもたち2人と留守番していた父ちゃんですが、夕方ちょっと仕事場に用足しに行く必要がありました。『上州おにし』や『ふじおか』ならまるっきり反対方向ですが『おがわまち』ならまんざら方向違いというほどでもないだろうと、お昼に子供たちをクルマに乗せて出発しました・・・やっぱりかなり方向違いだったですね。花園町のホームセンターで颯の自転車のタイヤを買って(ここで結衣に自転車の下見をしたのが今年の本格的ラリー参戦の始まりだったような気もする)、『おがわまち』で22個目のスタンプを押したその場でスタンプブックの最終ページを切り取って応募、受付のお姉さんの入念なチェックを受けて参加賞のステッカーを貰い、これで今年のスタンプラリーは終ったはずでした。あとは「ひえ〜、意外と遠いなぁ」と時計を気にしつつ吹上町にある『防災学習センター』まで走ってお約束どおり子どもたちを遊ばせて、仕事場で10分ほどの用足し・・・。
ところが、12月11日に仕事で埼玉県の杉戸町に行く用事ができてしまいました。杉戸といえば今年新しく『アグリパークゆめすぎと』がオープンしているではないですか。地図で見ると用務先の裏手のようです。というわけで仕事のついでに食事を兼ねて道の駅に立ち寄ったのでした。
それで思ったのですよ。応募することが目的なんかじゃない、スタンプを集めることが楽しいんだ。7月に新潟に行った時だって前の年のスタンプ帳を使って道の駅を回ったじゃないかって。15日の開催期限が過ぎても、立ち寄り記念としてスタンプを集めて回ろうってね。
そんなことを思ったのも年末に那須に旅行する計画を持っていて、那須もまたいくつかの道の駅が集中しているので、観光地めぐりと組み合わせてコースを考えるのが楽しめそうな場所だったのです。ところが、今回は年末年始特有の問題をはらんでいるのでありました。つまり、休みに入ってしまう道の駅があるです。道の駅ってのは駐車場・トイレ・公衆電話は24時間年中無休で使える事になっているのですが、付属施設には開設時間や休館日ってのがあるんですよ。
12月30・31日の那須旅行ではどういうことになったかと言いますと・・・
『那須高原友愛の森』・・・ここは前から知っていた場所なんですが『道の駅』になっていたとは知りませんでした(1997年に道の駅になったらしい。後述の『湯の香しおばら』も同様)。勤め先の上司も工芸館のことを「体験教室があって子どもを遊ばせるにはいい場所だよ」とよく言っていたのですが、我が家の子どもはまだ小さくって無理かなと立ち寄るのを遠慮しているうちに道の駅になっていたようです。それで今回は遠慮なく立ち寄ったのですが、残念なことに年末で休業でした。
建物が点在する、ちょっと変わった雰囲気
『明治の森・黒磯』・・・那須から東北にかけてってのは、明治の政財界や軍関係の大立者の別荘地や農牧場なんかが多く作られ、これが建築史的に貴重な建物が多いということは、藤森建築探偵の著作などで知っていたのですが、そんな中の一つである青木周蔵那須別邸と物産センターを組み合わせた形の道の駅でした。駐車場のレイアウトも、効率的な見地からは無駄が多いようだけれど、敷地全体の雰囲気を壊さないようにしてあり、落ち着いた雰囲気でした。場所が那須と塩原の中間にありながらも、両観光地の連絡道とも言うべき県道30号線から外れたところにあるうえ、大晦日の早朝に訪ねたのでさらに静かなたたずまいを味わうことができました。大晦日までは営業していたので無事にスタンプゲットです。
右手後ろの木立の中に青木邸が佇む(見学有料)
『東山道伊王野』・・・住所は那須町なんですけど、南端に近い国道294号線沿いにあって、いわゆる「那須高原」とは離れています。それでも大晦日に営業しているのと、シンボルの水車が見ごたえありそうだったので足を延ばしてみたのですが、それだけの価値はあったように思います。立派な水車と祭りの山車を見ることができました。この界隈は蕎麦が名産らしく、水車を使った臼で粉を挽き、敷地内にもそば打ち体験道場があり、そこまでしなくても手打ちそばをウリにしている食堂もあったのですが、その直前に別の店で蕎麦を食べて満腹だったので今回は見送らざるを得ませんでした。「今回は」って言ったけど、果たして「次回」というのがあるのか心配なんですが・・・売店の「そばソフトクリーム」さえも食べられなかったのは本当に惜しいことをしました。
二連水車が豪快に回る
『湯の香しおばら』・・・ここの向かい側にある『TEPCO塩原ランド』と『からくり時計』は、いつだったか秋に勤め先の社員旅行で寄って父ちゃんお気に入りなんですけど、年末は休みになってしまうので、その後何度かこの前を通っても立ち寄ることができないのです
カウンターの上にスタンプが・・・ 。道の駅(これも前からあった農産物直売所が『からくり時計』や『郷土資料館』と一体になって道の駅になったらしい。さすがに『TEPCO塩原ランド』は道の駅の施設群には含まれないようだ)のほうも行く前からガイドブックで年末は休みと知っていたんですけどね、それでも立ち寄ってしまう往生際の悪さに、神様も可哀想と思ったのか鍵のかかったガラス戸越しに、スタンプを見ることだけはできました。むむむ、これじゃかえって生殺しだぁ!
静かな広場で子どもが遊ぶ
というわけで4箇所立ち寄ってきました(内、スタンプ獲得は2箇所)。往復とも東北道の佐野藤岡ICを使ったので、ちょっと寄り道して『どまんなか たぬま』ということも考えたのですが、ここも年末は休みだとわかっていたので、さすがに寄り道してまで立ち寄るのはやめにしました。那須地域も含めて、今度は営業している時に行ってみたいものです。