那須に来〜れば思い出すぅ |
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今年の我が家の年末旅行は久しぶりに那須高原ということになりました。宿泊先は毎度お馴染みの『エピナール那須』。もっとも、お馴染みとは言ったものの前回那須方面に旅行したときは白河の『関の里』だったので、エピナールに泊まるのは1998年以来ということになりますね。
大晦日の朝、新年の飾りつけがしてあり
正月気分も味わえた
例によって年末年始の宿泊は抽選でありまして、一か八かで最も人気が集中しそうな大晦日を希望したらあえなく落選。ところが、抽選が終った後ウェブサイトを見ていたら30日に空室があるではないですか。あの人気ホテルでさえ応募者が定員に達しなかったんでしょうかね・・・まだまだ景気は回復しきっていませんなぁ。もちろん我が家の景気も回復していないのですが、来年頑張って働けば何とかなるだろう。すかさず電話で予約を入れたのでした。
那須方面に行くときは、初日に鬼怒川あたりのテーマパークで遊ぶというのが我が家のパターンの一つでした。「ほどよいドライブ時間で着いて」「子どもが喜びそうな施設で」「一箇所でまとまった時間がつぶせる」という利点のほかに「鬼怒川経由だと高速道路を使う区間が無くなる」という経済上のメリットもあるのですね。我が家から鬼怒川へは足尾経由の一般道が便利だし、鬼怒川からも、東北道のICに行くのと直接那須高原に行くのがあまり変わらないのです。
『江戸村』や『ウェスタン村』は行ったから、今度は久しぶりに『東武ワールドスクエア』かなぁ、なんて考えていたら、ふとしたことからネットオークションで前売りチケットの類が売りに出されていることに気付きました。それでしばらくウォッチしてたんですけど、鬼怒川地域では『江戸村』以外のチケットがほとんど出てこないところに、那須高原なら『りんどう湖ファミリー牧場』のチケットやその他の施設の割引券が出回ってるぞ、ということが判ってきたのですね。
それなら今回は那須に的を絞って遊ぼうかと『りんどう湖』の1,200円分の乗り物券がセットされたもの2枚と入場券だけのもの2枚を落札、平均して半額を少し下回るくらいで手に入ったのかな。もっとも、前者のチケットは12月31日が有効期限ということで、これが天候不順で当日は別の屋内施設で遊びたいなぁと予定変更したときに、もはや転売する時間的余裕がなくなるというリスキーな代物であります。
しかしまぁ、最近の父ちゃんの消費生活は「欲しいものができたら、まずネットオークションか100円ショップを覗いてみる」のが基本になってしまった感がありますね。
さて、いよいよ12月30日、出発です。今回は那須に的を絞ったので初めから高速道路(東北道)を利用することにして佐野藤岡ICを目指します。カーナビは館林ICへ向かえと言うけどね、太田や館林の市街地をゴチャゴチャ走るよりも、遠回りになりますが新田・薮塚を通ってほとんど桐生に近いところから国道50号に出るというルートが走りやすいんです。以前に比べると新田・薮塚を通過するのに時間がかかるようになった気もしますが、それでもR50に出るとスイスイ・・・遅れをかなり取り戻せます。
わりと早く着いてしまった
・・・寒い!
東北道もスイスイで年末の渋滞が全然無い。拍子抜けする思いで那須ICまで走り、『りんどう湖』には10時半前に着いてしまいました。時折強い風が吹くけど空は晴天、あまり重ね着することもなさそうです。
ゲートを通って園内へ。時間が早いのか、まだ客の入りが少なくて静かな雰囲気です。ここはアトラクションがぎっしり詰まった遊園地とは違い、公園のような園内を散策しながら乗り物やゲームを楽しんだり、畜舎の動物たちを見たりと、「ファミリー牧場」という名前どおりに小さい子供を連れた家族などが「ここで過ごす」ことを楽しめる施設ですね。そのぶん颯には少々物足りなくなってきているのか、派手な乗り物に興味があるみたいです。というわけでゴーカートに乗りたがっているのは承知しているのです。そこを、まぁ順路やイベント開催時刻の都合もあるのですが、いじわるく少々じらして牛の乳搾りなんかをやって、ようやくゴーカートの乗り場に行ったら、嬉しそうに運転してました。広くてコース全体が見渡せる場所をモーター車で走るのとは違い、林の中をエンジンで走るのは颯にとって初めてで、走り終わった後は興奮と笑いを抑えきれない様子でした。うん、わかるなぁ。
ところで、最初にゲートを通ったときや園内を歩いていて、あちこちにスタンプが置かれているのが目に入っていました。ま、父ちゃんは気がつかないことにしていたんですねどね。ところが入り口でもらった案内図を広げていた結衣が、最終ページにマス目があるのを見つけてしまいました。こうなったらスタンプラリーの始まりです。案内所に行って案内図をもらってきて(最初は一家で1枚だった)、スタンプを置いてある場所を探して回ったのですが、当たり前ですけど園内まんべんなく置いてあるのですねぇ。なかには「へぇ、こんな施設もあったのか」と意外に思う建物もあって、入場者に園内を紹介するのにはいい企画なのかな。ひととおり集めてきたのですが、結衣は「スタンプを見つけて押す」ことだけに興味があるみたいですね。これで何か賞品をもらったりということには無頓着。そればかりか、スタンプを押し終わった紙も、ほったらかしです。
ワタシの手まで食べないでね | 嬉しくて笑いがこみ上げてくる | 景色は良いが風が強かった |
結衣の命中率はなかなか良かった | こちらの命中率は・・・言わぬが花? | スタンプ全部ゲットだぜ |
そうこういって遊んでいるうちにお昼です。こういうテーマパークなんかにいると、食事場所の選択肢が非常に限定されてしまうのが難点ですね。この中で食べるしかない。値段が高かったり不味かったりしたら最悪です。ここは、値段こそ「あまり安いものが無い」のが懐に痛かったりしますが、味はまずまずでした。颯が注文した蕎麦は「手打ち」を謳っていたけど、うまそうな色艶をしていましたしね。
メインの建物(時計台)の2階と3階がレストランになっているのですが、3階はバーベキュー専門になっていて、もちろん「ヨーデル焼肉食べ放題」もあり、スタンプラリーで屋上に行く際に階段を通ったら食欲がそそられる匂いがあふれんばかりです。でもね、こういうのって冬よりも夏なんかに汗をかきながらビール片手に食べたいなぁって気がしますね。
昼食を食べ終わって外に出ると、スナックコーナーの脇で年末企画の「年越しそば無料サービス」に出っくわして、これもいただいてしまいます。午前中もここで「甘酒サービス」というのをいただいて、別のところで「ジャージー牛乳サービス」というのもいただいて、「大声大会」とか「凧の貸し出し」なんてのは遠慮したけど、お腹に入るものはしっかりいただいてしまったのでした。
ここ『りんどう湖ファミリー牧場』は、次から次にアトラクションに乗って楽しむといった遊園地ではなく、適度にぶらぶらしながら、小さな子どもだったら牧舎の馬たちを見たり無料の遊具でも遊べる、まさに前述のように「ファミリー」向けの遊園地ですね。そういうわけで、乗り物券がセットされたチケットは2枚用意しただけですけど、これで充分でした。余ったわけではありませんが、足りない分は現地で買い足せばいいんですから(アーチェリーやバズーカなど、大人がハマってしまった)。冬で、動くのが億劫になりがちということを考え合わせると、乗り放題のフリーパスを全員分買うよりも経済的です。
ちなみに我が家が用意した「1,200円分の乗り物券がセット」されたチケット(大人・子供の区別なし)は生協の組合員向けに1,500円で販売されているようです・・・入園料金が300円って事になるな。
さて、午後を回り始めたところですが、さすがに夏とは違って夕方までここで遊ぼうという気分ではなくなってきました。そろそろここを出て、本当は明日行くつもりだったけれど『テディベア・ミュージアム』に行くことにでもしますか。
と、駐車場を出てカーナビのお告げに従ってクルマを走らせたのですけれど、どうも変。目的地まで10km以上もあると表示しているうえ、道路脇の電柱に出ている案内看板とは反対方向に向かっているではないですか。『テディベア・ミュージアム』には前にも何度か行っているけど、『りんどう湖』の近くだったはずだよなぁ・・・。
原因が判りました。カーナビでポイントを設定する時にインターネットのサービスから『テディベア・ミュージアム』の位置情報をダウンロードしておいたのですが、そもそもこの場所が全然違う場所を示していたのです。それに加えてカーナビのルート探索機能がタコで、主要道路を候補にしてしまったため、遥か那須街道まで戻って県道を中心にルートを案内してしまっていたのでした(左図参照)。このトンマぶりは我が家周辺でも遺憾なく発揮していて、もう我が家が見えるというところで、片側2車線の市道を3kmも迂回して、対向車とすれ違うのが恐怖に感じる狭い県道へと誘導してくれるのです。知ってる場所なら「なんだこいつ、また遠回りを誘導している」と気付くけど、初めての場所だと信じて従ってしまいますよね。
なんだやっぱり『りんどう湖』から1kmしか離れてなかったなと『テディベア・ミュージアム』に着いたら駐車場はかなり空いていました。我が家がここに来るのはこれで4回目です。正直言って何度来ても特に変わっているなと感じることは無いのですが、逆に、変わっていないことで「ああ、家族が無事に過ごせてここに来れたんだなぁ」としみじみ落ち着いてしまう面もあるような気がします。まぁ、父ちゃんは昔っから同じ場所に通いつめる性格があるのですけど。
『テディベア・ミュージアム』でもリピーターを大切にする気持ちがあるのか、前にはこんなの無かったのですが、リピーター割引という制度ができていました。ようするに入場券の半券に日付印が押してあって、これを持って2年以内に再訪すると入場料が20%割引になるというものです。この界隈の観光案内所や売店のカウンターに「ご自由にお持ちください」と置いてある割引券が10%引きですから、割引率が倍違います。一人分の金額の差は大したことがないようですけれど、大人のグループだったら幹事さんのちょっとした飲み物代くらいは浮いてしまいますよね・・・これもネットオークションに出品されていました。
同じような写真を
以前にも載せたような気がする・・・
そうそう、お得情報のついでになるかどうか、このあとホテルにチェックインしたらフロントで『テディベア・ミュージアム』の10%引きの前売り券が売られていました。10%だったら今書いたように簡単に手に入る割引券と同条件ですが、この前売り券は「テディ・ベアのぬいぐるみつき」なのです。もちろんミニサイズでしょうけど、ちょっとした土産や記念にはなりそうですね。これは『エピナール那須』だけで売られているのか、それとも他のホテルやペンションでも扱っているのかは不明ですが、宿泊しなくてもホテルのフロントに声をかけてみるのは大丈夫かと思います。
ともあれ、ここに来ると、そしてこれまで年末に来ることが多かったせいもありますが、年の瀬を那須で過ごすんだなぁという気持ちになってみました。お馴染みのポーズをとったテディベア再会できた嬉しさもありましたしね。
さてさて、まだホテルに直行するのは早いかな。そこで一度ホテルの前を通り過ぎ、ドライブかたがた那須湯本の温泉街に向かって坂道を登って行くことにしてみました。いやぁ、久しぶりだなぁ・・・そうそう前にあの店にも寄ったことがあったっけ。なんて懐かしがっているのは父ちゃんだけ。子供たちは退屈して早くホテルのゲームコーナーへ行きたがっているし、母ちゃんは・・・実は、我が家の母ちゃんはこの2週間前に「行き先は秘密のミステリーツアー」という日帰りバスツアーに参加したのですが、東北道を北上してもしやと思った行き先がまさにここ、那須御用邸近くの旅館で昼食を食べて来たばかりなので全然懐かしくないのです。
というわけで温泉神社の先の駐車場に車を停めても父ちゃん以外の誰も降りようとせず、父ちゃんだけが殺生石を見ようとしたのでした。
ようやくホテルにチェックイン。今回は新館のアネックスタワーの8階、北側の部屋でした。あれ? エレベーターホールに椅子が置いてあって那須五峰が眺められたのはメインタワーだけだっけ? でもって我が家の部屋の窓からは隣接するマンションしか見えなくってちょっとがっかり。しばらく泊まりに来なかったうちに部屋の冷蔵庫からは中身がなくなっていて、廊下の自販機などで買ってきたものを冷やすようなシステムになっていたのでした。あ、それならホテルの前のコンビニでもっと缶ビールを仕入れてくれば良かった・・・って、このところ胃の調子が悪くって結果的にはそんなに呑めなかったんだけどね。
ホテルには温水プールもあるから、那須に泊まると決まったときには「3時にチェックインして目いっぱいプールで遊ぶ」作戦でいたけど、前の週に結衣が風邪を引いたので、大したことはなかったのだけど大事をとって今回はプールなしとしたのですね。ちょっと残念。
そのぶん温泉にゆっくり浸かろうと、このところ年末モードで忙しく疲れていた身体をゆっくり休めたのですが、夕食が8時からなのでそれでも時間が余ります。とりあえず缶ビール1本飲ませろ〜。
夕食は和食レストランで懐石料理のコース。今までの「バイキングレストランでここぞとばかり食べまくる」のと違って、静かにお上品に・・・チマチマと食べてちっとも腹に溜まった気がしなかったけど、デザートを食べ終えて立ち上がったときには満腹になっていたのを感じました。
翌朝、9時頃チェックアウトして塩原方面に向かいます。目的地は道の駅『黒磯』。前の章でも書いたけど、メインルートから外れているうえにまだ時刻も早いので静まり返っていたのですが、それがまたいい雰囲気をかもし出していました。売店でハムの切り落としみたいな半端物を詰めたパックが安かったので買い求め、来た時とは別の道を通って那須高原に戻ります。往きは「那須高原大橋」、戻りは「りんどう大橋」という新しい橋が架かっていて、那須五峰をバックにこの橋とクルマを格好良くカメラに収められるかなと期待していたのですが、いいポイントはありませんでした。でも、畑の脇でちょっといい感じの場所があったのでパチリ。
あわててスタッドレスタイヤに履き替えたけど
幸か不幸か雪道はなかった
那須街道に戻ってきたところで『五峰館』というお菓子屋さんに立ち寄ります。この道沿いでは『お菓子の城』が有名なのでしょうが、父ちゃんとしては断然こちらが好きです。ここはチーズケーキが旨い(そして試食が気前良い)。前回大晦日に立ち寄ったときに営業していなかったので心配だったのですが、今回はちゃんと開いていました。以前は店内にあった『大相撲博物館』(という名前だったかな。有料なので入ったことなかったけど)が無くなっていて、そのぶん広々としたような気がします。
新年会用のチーズケーキを買って次の目的地に向かいましょう。
『那須ステンドグラス美術館』というところにやって来ました。ここを訪ねるのは初めてです。セントミッシェル教会という、観光と結婚式用に企業が作った教会という先入観があったせいか、これまで行ってみようという気持ちが湧いてこなかったんですね。でも今回出発前にウェブサイトを見ているうちに興味が湧いてきて行く気になったのですが、結構見ごたえがありました。確かに間取り、っていうのかなぁ、ステンドグラスを見せるために無理やり礼拝堂を寄せ集めたようなむちゃくちゃな設計ですが、廊下を落ち着いて歩くと気分が穏やかになってくるし(椅子が随所に用意されている心遣いもいい)、オルガンやオルゴールの演奏など、ただステンドグラスを見てお終いではなく過ごせるのが気に入りました。今風に言えば「癒し」ってことでしょうか。
庭の一角にあったトイレの洗面台
左が女性用、右が男性用
別棟の売店&ティールームで子供たちにアイスクリームをねだられ、親はウェブサイトから入場割引券と一緒にプリントアウトした無料券でコーヒー。
もう一箇所くらい立ち寄ろうかとも思ったのですが、ステンドグラス美術館で思ったよりも時間を過ごしていたので、このまま東北本線に向かって下って行って昼食はやっぱり『上川の里』です。この『とどまつハウス』で紹介してリンクを張っている蕎麦屋さんはいくつもありますが、逆にリンクを張っていただいている蕎麦屋さんは、父ちゃんの知る限りではここだけです。だから贔屓にするというわけではなく、本当にここのお蕎麦は美味しいと思います。大きな道路や市街地から離れているのに結構混んでいるしね。駐車場には他県ナンバーも多いような気がします。
このあとは、道の駅『東山道伊王野』へ。地図を見ると「那須高原で遊んでいて、何でこんなに離れた所まで行くのよ〜!」と言いたくなるような場所なのですが、お昼を食べた『上川の里』が中間点あたりなので「ここからなら足を延ばしてみてもいいかなぁ」と思えるのですね。
で、この道の駅も蕎麦が名物だったのですが、すでに満腹状態だったのでソフトクリームさえも食べる気にならなかったというのは前にご報告したとおりです。それにしても父ちゃん、前日もそうだったけど暴飲暴食できなくなったなぁ。
道の駅巡りを続けることにして、『湯の香しおばら』を目指して出発です。途中、朝一番で行った『黒磯』の脇を通って到着したのですが、売店は閉まっていて使えるのはトイレと無人の観光案内所だけ。これじゃぁわざわざこちらまでやってきた意味がないので先に進んで『もみじ谷大吊橋』に行ってみることにします。
以前何かの旅番組で見て、日本一の吊り橋というので期待して行ってみたのですが、深山渓谷にかかる吊り橋ではなくダム湖の上を渡る吊り橋でした。子供たちと歩いて渡ってみたけれど、長さはたしかに日本一かもしれないけれど、吊り橋を渡るときのワクワクゾクゾクする気分は味わえなかったのがガッカリでした。途中、下の湖面が見えるようになっているのですが、まっ平らな水面では距離感がつかめず、高さが判らないのです。はっきり言って上野村の『スカイブリッジ』の方がずっと爽快感があるし、山の中の小さな吊り橋の方がブラブラ揺れてスリルがあります。
対岸は公園だったが
まだ整備中という雰囲気だった
時計を見ると3時半。日が落ちて暗くなるまで遊んで、なんだったら夕食も食べてから家路に着いてもいいなって思ってたけど、無理して遅くまでいることもないしと、あとはまっすぐ西那須野塩原ICまで行って帰途に着きます。どうせ明日は元日で寝正月なんだからと思っていても、そこそこの時刻に帰ってくるというのは我が家らしいなぁと思います。
我が家のお出かけ記録を振り返ってみると、たいてい6時から、渋滞に巻き込まれても8時くらいには戻ってきて、近所のスーパーや弁当屋で惣菜なんかを買って帰るんですよね。それもこれも父ちゃんが「一風呂浴びてビール呑みたい!」と思っているからに他ならないのですが。