ぼくの古いギター
『ぼくの古いギター』(新装版)より
実はワタクシ、小学生の頃にギターを習っていました
当時のことですから当然クラシックギターです
ヤマハの5,600円のものを持ってたんですよ
値段をしっかり覚えているというのは、よほど嬉しかったのでしょうか
と、書いていて気になったのですが
ギター教室までどうやって運んだのかな?
自転車で30分くらいかかる楽器屋が教室だったのですが
小学生の子供が夕方ギターをぶら下げて通ったとも思えないし...
ふだんは教室備え付けのギターを使っていたんだったっけ
どうもこのあたりの記憶があやふやです
クラシックですからフィンガー奏法のソロギター
アルペジオの伴奏とメロディを弾いてゆく...のが理想ですが
とてもそこまで上達せず、発表会では高校生の兄弟子に伴奏してもらって
たどたどしくメロディだけを弾くのがやっとでした
中学校に入ると、折からのフォークソングブームに遭遇します
拓郎、泉谷...URCの硬派的なものではなく、アイドル路線に近いエレックですね
URC系のシンガーに傾倒するのはずっと先になります
哀れクラシックギターはガット弦をスチール弦に取り替えられ
自分でプラ板をカットして作ったピックガードを貼り付けられ
「なんちゃってフォークギター」に改造されるのでありました
エンドピンも付けたな…この時買ったストラップは今も使っています
当時のフォークブームというのはすごいもので
小学生だった妹もギターを欲しがり
こちらはちゃんとしたフォークギターを買ったのです
で、今だから言いますが、お店が値札を付け間違えたのか
12,000円で15,000円のものを買ってきたように思います
ところが、妹がこのギターを学校に持っていって立てかけていたら
バタンと倒れてしまってネックにヒビが入ったのでありました
買ったばかりでこれですから相当ショックだったのですが
ワタクシが隙間にボンドを充填して、なんとか使えるようにしました
妹のものといいながら、けっこうワタクシが使っていたように思います
とはいえ所詮は妹の所有物であります
結婚したときに持っていってしまった、のかなぁ?
どうも、このあたりの経緯をよく覚えていないのです
でもって時期的な前後関係が逆だと思うのですが
叔父が「弾こうと思って買ったけど、全然使っていない」
というギターを貰い受けることになります
これが、、、白いギター
偏見だと判ってはいるけれど
自分の気持ちの中で白いギターっていうのはまさに
「弾こうと思って買ったけど、全然使っていない」ギターなんですよ
カッコつけに買ったギターってやつですね
それにね、木目が判らないように塗装されたギターって
安物を誤魔化しているみたいで嫌なんですね
それやこれやで貰っておきながらほとんど弾いたことがないギターだったんです
今あらためてボディ内に貼られたラベルを見たら
長野県松本市にある(あった?) クロサワギター松本というメーカーの
SPLENDOR というブランドのようです モデルNO.F-150
ワタクシの腕前からすると、これで充分なようにも思えます
白いギターを持っているということが妙に恥ずかしくって
これまでこのギターを人前に出したことはありませんし
写真を撮ったこともありませんでした
それどころか、今回 TINY BOY を注文したのを機に
処分してしまうつもりだったんです
でもまぁそんなに慌てなくても、と新しいギターの到着を待ってみたら
音質が全然違うわけです…ボディの大きさが違うから当たり前です
じゃぁ別に置き場が無いわけでもないから
これはこれでしばらく手元に置いておくかな
家族の誰かがいたずらで弾いてもいいし
そう思って数日前に弦を張り替えました
…この弦も2年ほど前の正月に「ギターを弾こう」と思い立って買ったのを
そのままにしていたものでした
ううむ、書いているうちに不安になってきたぞ
新しく買ったギター、どれだけ弾き続けているだろうか