一本の樹
六合村のライブで松崎さんが使っていた椅子
一本の丸太を削りだして作ってある
「本当は脚を付けずにそのままの太さで下まで行きたかったんですけど」
とは、『宿 花まめ』の支配人の弁
でも、4本の脚を削りだしてみせるのが作家のプライドなんだろな
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六合村のライブで松崎さんが使っていた椅子
一本の丸太を削りだして作ってある
「本当は脚を付けずにそのままの太さで下まで行きたかったんですけど」
とは、『宿 花まめ』の支配人の弁
でも、4本の脚を削りだしてみせるのが作家のプライドなんだろな
古民家を移築したという懐かしいたたずまいの『宿 花まめ』
そこの大きな座敷が本日のライブ会場でした
『行き先はかえられませんよ』でスタートし
歌い終えると客席に向かって「もう逃げられませんよ」と見得を切りますが
なんのなんの、こちらは好き好んで来ているのです
逆に、納得ゆくまでやめさせませんよ(笑)
大部分のお客は彼と旧知の仲だったのですが
なかには、たまたまこの宿に泊まってライブのことを知り
初めて彼を聴いてみようと思った人もいるそうです
こうやって犠牲者、いや、ファンが増えてゆくのですね
2日前、大泉でのライブの前半で感じた「あわてているような」硬さは
この日はもう感じられませんでした。はじめから落ち着いた気分です
ひょっとすると開演前に温泉に入ったのが効いているのかもしれませんね
「指がふやけたらまずいけどなぁ」と言いながらも
温泉で連日の移動の疲れを癒し、リフレッシュすることができたのでしょう
あとからワタクシが出てくると(一緒に入るなっちゅうの)
湯上りのビールを旨そうに飲んでましたから
滑らかに歌とおしゃべりが続き、この日も気持ちの良い時間が流れます
廊下側の障子はまだ白く光っているのですが
隣の座敷の天井近くの窓は、だんだん藍色が濃くなってきて
外はもう日が暮れているのでしょうか? ちょっと判りかねます
時計を見て、過ごした時間を知るのが嫌だなと思っていたのですが
無情にも、松崎さんのほうから「あと2曲」と宣言され
楽しい時間を刻む時計は止まってしまいました
アンコールが出て、その場で彼が選んだのは『野茨と鳩』、北原白秋の詩です
この詩が描く季節にはまだ早いような気がするけど
山里の春、陽だまりでのんびり過ごせたらいいなぁと思います
そして、この歌は大泉のライブで最初に歌った歌でもありました
このときも本番で急に歌うことを決めたらしい
「『野茨と鳩』に始まり、終わる、だね」
「ホントだ、そうなりましたね」
地元では桜が見ごろになった週末
リラックスしたひと時を2回も過ごすことができました
ありがとう
「打ち上げにも顔を出してゆきなよ」
そうだな...帰り道の道中も長いことだし
と、普通ならこのあと「先を急ぎますので」と続くのですが
「何か腹に入れておくか」と思考が働き、厚かましく大広間へ移動すると
美味しそうなお料理が...
楽しい時を刻む時計は再び動き出したのであります (^^ゝ
ありがとう ありがとう
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