埼玉県のある首長が「高級車は不要」と
高級公用車のリースを解約して安いクルマに切り替えるそうです
って聞くと、経費節約でなかなかよろしいと思うかもしれませんが
本当に節約になったのかぁと気になります
市役所が所有しているクルマを売却するのとは事情が違うんですよ
というのも、リースというのはレンタルと違って
途中解約すると「規定損害金」という
いわば違約金を払わなければならないはずなのです
レンタカーというのはレンタル会社の持ち物を
一日いくらとか一ヶ月いくらという契約で借りるのですが
リースの場合はちょっと内容が違います
リース会社の持ち物であるという点は変わらないのですが
自分で直接クルマを買う代わりに
リース会社に買ってもらって、月々お金を払っているのです
つまり、リース会社からお金を借りてクルマを買ったようなものなのですね
だから車検証の「所有者」はリース会社名義ですが、「使用者」は自分名義になります
で、リース期間が終わったらクルマはリース会社に返却します
というわけですから、リースの契約を途中解約すれば
残りの期間のリース料金を全額払わなくてはなりません...それもいっぺんに
月賦で買ったクルマを途中で手放して残金一括払い。そしてまたもう一台導入...
今度のクルマの維持費(ガソリン代?)が安いからと言っても
節約にはなっていないような気がしてならないのです
市長「高級車は不要」とリース解約 維持費安い公用車に変更/埼玉
富士見市は、市長公用車として使ってきた国産大型高級車のリース契約を解約した。
市は06年4月から月額約11万円をリース業者に支払ってきたが、7月の市長選で初当選した星野信吾市長が「市長には高級車は不要」と公約に掲げていた。今後は維持費の安い車を使うという。