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2005年3月27日 の記事

Mar272005

わたしが一番きれいだったとき

高田渡さんのことを調べていてヒットしたのがきっかけだったのかな
幻泉館日録』というウェブログのサイトが面白くて時々読ませてもらっています

ある日「わたしが一番きれいだったとき #3」という記事があって
とても興味深く読ませていただきました
内容は茨木のり子さんの同名の詩を片桐ユズルさんが英訳し
それにピート・シーガーさんが曲をつけて歌ったものがある
というものでしたが
芋づる式に以前の記事をたどってゆくと
林亭が曲をつけて歌ったバージョンがあるとのこと

ワタクシ、これに反応しました

実はワタクシもこの詩に曲をつけて歌ったものを聞いたことがあります
17、8年くらい前になるのかな
友人から南修治さんという人のライブの様子を録音したテープをもらったことがあり
たしかその中に収録してされていたはず

その後、数年前に上條恒彦さんの自主制作アルバム『冬の森にて』を入手したら
その中にも収録されていることが判り
懐かしい思いで期待して聴いてみたら、なんとこれは朗読でした

『幻泉館日録』で取り上げていた林亭のと、ワタクシが知っている曲も
こうなると違う可能性があります
林亭というのは、
以前ここでも紹介した佐久間順平さんが大江田信さんと組んでいたユニットで
唯一のアルバム『夜だから』というのは1973年に自主制作盤として200枚だけ作り…
そんなの手に入るわけがないだろうと思ったら1992年にCD化されており
先日、ひょんなことから中古で入手できたのでした

で、さっそく聴いてみた「わたしが…」でしたが
これまた初めて聴く曲でした

さぁ、いよいよワタクシの記憶にある曲をもう一回聴きたくなってきました
友人からもらったテープはパソコンを使ってCD化してあります
散らかった部屋の中から探し出して聴いてみたところ
なんと、「わたしが…」が収録されていない!
そ、そんな…落ち着け、落ち着け、よく思い出してみろ

冷静になって考えたら、このCDには「帰ってくるなサーモン」も入っていない
あれこそ間違いなく南さんの歌なのに
ということは、テープはもう1本あったのか?
改めて部屋中を探し回ったのですが、最近カセットなんて聴かないからなぁ
今の家に引っ越してきてあちこちに荷物が分散したそのままの状態
こりゃあ見つからないかも…と思ったら突然目の前に現れた1本のカセットテープ
ラベルには何も記入されていないので何が入っているかは判らない
でも、なんとなく臭う。クンクン
とりあえず聴いてみるにも、昨年ツレアイのラジカセが壊れて以来
我が家にはコンパクトカセットを再生する機械が無いのです
  もちろんオープンリール、8トラックテープ、エルカセットも無し
  マイクロカセットも昔使ってた留守番電話が壊れて捨てたので駄目

おっと、我が家の中には無いのだけど
カーステレオでは再生可能でありました
翌朝、勤め先に行くクルマの中で再生してみたところ…
自分で言うのもナンですが、ワタクシは強運の男です(^^)
どこかの公民館か集会場で開かれたライブ会場の
おそらく客席から普通のテープレコーダーで録音したのでしょうね
抑揚のハッキリしないボソボソとした音が流れてきたのは
間違いなく南修治さんのライブの様子
以前CDにしたテープの続きでした

ところが、ですよ
ああそうだ、こんな歌もあったと思い出しながら聞き進んでゆくと
「最後の歌になりました…」
あれ、これで終っちゃうの? 出てこなかったよ
アンコールで歌うかもと思ったけれど、それもなし
とうとう「わたしが一番きれいだったとき」は出てこなかったのでした

はて? いったいワタクシが聴いたという記憶は何だったのだろう?
確かにメロディの一節は覚えているのです
茨木のり子さんの詩集は読んだがことないにもかかわらず詩全体も知っているのです
3本目のテープが存在するのでしょうか?

友人に訊ねてみようかとも思うのですが
彼ももう覚えていないかな

Mar272005

戦争を知らない子供たち'83

ジャケットには坂庭賢享さんと進藤さとひこさんのサインがあり、レコード本体には「非売品」と印刷されています

さとうきび畑』のつづきです

小室さんがこの歌を歌う背景を話しているとき頭の中に浮かんだのは
坂庭賢享(省悟)さんが歌ったこの歌でした

 私たちは被害者の子供で
 加害者の子供なんだね
 私たちも殺されたけど
 私たちも殺したのですね

題名にもあるとおり、といっても皆忘れてしまっているのですが
1983年に起きた教科書問題をきっかけに きたやまおさむ さんが作った詞です
最初は南京占領後に行われた生々しい行為の単語が含まれていたそうですが
二転三転してわりあいおとなしい歌詞になっています

同じ北山修さん作詞の『戦争を知らない子供たち』は
ジローズが歌って大ヒットしましたが
こちらはヒットどころかレコードのプレスさえできませんでした
大手メーカーで録音まで済ませながら、以後の工程は打ち切られているのです
その後、自主制作という形でプレスされ
ワタクシの手元にあるのは友人がコンサートのお土産に買ってきてくれたものです

いくぶん婉曲になったとはいえ
「満州への侵略」「朝鮮独立のための集会やデモ」などという言葉が並ぶ歌は
放送できるはずがありません
ところが、ワタクシ
一度だけテレビで聞いたことがあるのです

もちろん歌謡番組で坂庭さんやフォークスが歌っていたのではありません
それは8月15日の夜のニュースでした
アナウンサーが各地で終戦記念日にちなんだ催しが行われたと報じ
靖国神社やら慰霊祭やらの映像を少しずつ流した中で
どこかの平和集会の様子が流れ
そこで、この歌が高らかに歌われていたのでした

さすが天下のNHK

民間放送ではスポンサーの意向が怖くてとても流せません


この歌の題名は、レコードジャケットでは「子供たち」ですが
フォークスのソングブックでは「子どもたち」となっています

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Mar272005

さとうきび畑

このCDに収められている『雨よふれ』も寺島尚彦さんの曲です

だれかが風の中で』では書きませんでしたが
寺島尚彦さんは名曲『さとうきび畑』の作者として有名です

最近では森山良子さんのバージョンがヒットしましたが
ワタクシが初めて聴いたのは、ちあきなおみバージョン(NKHみんなのうた)
それから上條恒彦さんのも有名ですね
  上條さんは2種類のテイクを持っていますが
  アルバム『冬の森にて』では「サトウキビ畑」と表記しています

新垣勉さんの歌も知られていますが、ワタクシはまだ聴いたことがありません

…さらに珍しいところで、小室等さん

昨年、ライブで聴く機会があったのですが
数日前に初めて歌い、この日が2回目だとおっしゃっていました
そしてたぶん、このあともう歌わないか、歌っても数回だろうとも

上條さんとも親交が深く、寺島さんとも縁があると思われる小室さんが
何故今まで歌わなかったのか?

歌の内容は大切だし、曲としても素晴らしい
でも、どうしても心に引っかかるものがある

小室さんがどうしても「自分の歌」として歌えない部分が何であるか
不肖ながらワタクシにも解りました
「昔 海の向こうから戦争(いくさ)がやってきた」
沖縄の人にとってはそうかもしれない
しかし、本土の日本人にとっては、戦争はやってきたものではない
自分たちも加害者の一人なんだ

戦後世代であり、直接戦争を体験したわけではなくても
どうしても日本人の側からこの歌を歌うことに違和感があるのだと思います
それでも敬愛する寺島さんが作ったこの歌の理念や素晴らしさには共鳴する

最後に複雑な表情を浮かべて小室さんはこの長い歌を歌い終えました

Mar272005

だれかが風の中で

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この前の記事で紹介した『テレビ時代劇主題歌コレクション』というCDで
一番最初に収録されていたのがこれでした
しかも歌の間に芥川隆行さんのナレーションがかぶさって
まさしくテレビそのまま…と言いたいけれど
実はテレビの『木枯し紋次郎』は見たことがなかったのでした
はは (^^ゞ

それでもこの歌は「木枯し紋次郎の主題歌」として
強く記憶に残っています
数年前にトヨタのワンボックス車のCMソングとしても使われていたけど
「あ、紋次郎の歌を使っているな」と思ったものです

ワタクシ個人としては作曲者の小室等さんがギター一本で歌っているのが
乾いた冷たい風ではあるけれど、どこか温もりが潜んでいる
という雰囲気が感じられて好きなのですが
これは今のところレコードやCDにはありません。ライブで聴くのみです
  CDで持っているのは上條恒彦さんのオリジナルバージョンと
  やはり上條さんがCD『冬の森から』で再録音したバージョンです

そういえば、昨年秋の小諸のライブで小室さんがこれを歌ったあと
「やっぱり寺島尚彦さんの編曲があまりにも有名ですよね」
とギターをジャンジャカ鳴らして
オリジナルに近い雰囲気で冒頭の部分を歌って見せてくれました

そう、これは寺島尚彦さんが編曲してるんですよね
寺島さんは合唱曲が得意な作曲家ですし
小室さんの歌で言えば『東京』というセカンドアルバムの中にある
『無題』という曲のストリングパートの編曲をした人でもあります
  歌自体もワタクシにとって小室等ベストワンですが
  このバイオリンのエンディングも美しいです

そういう、どちらかと言うとクラシックに近い作曲家が
ある意味商業的な歌の、けっこうドラマチックな編曲をしているというのが
いささかギャップを感じるのであるのですが
  もちろんワタクシが勝手にそう感じているだけです
それが市川昆監督を擁して番組を作るスタッフの
意気込みの一環だったのかもしれませんね

『木枯し紋次郎』…見ておけば良かった…尤も、当時は中学生でしたが

Mar272005

かげろうの唄

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いやぁ、この歌がCDで聴けるとは思いませんでした

昨日、娘を市の図書館に連れて行ったときのことでした
ワタクシは最初、雑誌を読んでいたのでしたが
ふとCDの棚の前に立って
(本で言うなら背表紙の)タイトルを眺めていたのでした

街のレンタルショップと違い、図書館は書籍を貸すのがメインですから
CDやビデオの棚はそれぞれ1本ずつしかなく
ビデオはそれでも劇映画や『イマジン』『ウッドストック』など
そのうち借りてみたいなと思うようなものもあるのでしたが
CDはほとんどがクラシック音楽と落語でした
…まぁ、税金使って「文化の保存」がお題目ならいたしかたないかな
それでも棚の裏側を見ると映画音楽やら童謡など
比較的ポピュラー音楽に近いものがあり
『武満徹・映画音楽全集』が並んだちょっと先に
『テレビ時代劇主題歌コレクション』というCDを見つけたのでした

へぇ、ひょっとしたら『必殺!』シリーズでも入っているかな?

棚から取り出して手にとって見ると
それよりももっと古い、見たことがないような番組がずらりと並んでいたのですが
その中に収められていたのが、TVドラマ『丹下左膳』主題歌である標記の歌でした

丹下左膳は、最近またドラマ化された…のかな?
でもこれはライナーノートによると
1974年10月3日~1975年1月9日まで
毎週土曜日の20:00~20:54の放映だったそうで
あれ? するとワタクシが子供の頃に1、2回見た『丹下左膳』とも違う番組だな
  調べたら1968年ごろ、松山英太郎主演のドラマがあったようですから、これですね
  『少年キング』という漫画週刊誌でも連載してました

という事実を知ってしまい、少々うろたえております

というのも
そうなるとこのドラマは『木枯し紋次郎』の後に作られたことになり
  「作詞・和田夏十、作曲・小室等のコンビによる作品は
   後に『木枯し紋次郎』の主題歌で大ヒットを生み出した」
と思ったのが逆になってしまうのであります
ちなみに『木枯し紋次郎』は1972年から1973年にかけての放送だったそうです

ふーん、そうか…そうだったのか…

1970年代前半と言うのは、ワタクシ自身もフォークソングに夢中になった頃ですが
関西フォーク、反戦フォークといった熱気が70年安保の挫折で少し冷め
四畳半フォーク、そしてニューミュージックへと変わってゆく時代だったと思います
ワタクシが岡林信康、高石友也、五つの赤い風船などを夢中になって聴くのは
実は70年代終わりごろからだったりします
復刻版のLPレコードを買い、後にCD化されてまた買っていたりします
ワタクシより10歳ばかり年上の人たちのあの熱気に憧れているのです

話を『かげろうの唄』に戻しましょうか
EP版のジャケットを見ると、白地にシルエットで殺陣シーンがデザインされています
CDの解説によると、ドラマのオープニングがこういった演出だったらしいのですが
これはこれで好デザインだと思います…けどね
右肩にあるベルウッドレーベルのマークがなんとも不似合いですねぇ
日本のフォークソングの先鋒であるベルウッドがチャンバラの主題歌ですからね

冒頭でも書きましたが、このシングル版のテイクをCDで聴けるのは
おそらくこの『テレビ時代劇主題歌コレクション』だけでしょう
ただ、ライブで歌ったものはCD化されています
2004年に発売された『小室等BOX』の中にある『デッドヒート』がそうです
  これと『東京』がちっともCD化されないので
  自分でレコードからCD-Rに録音して聴いていました
  というわけで『小室等BOX』は先行発売で買ったものの未開封です(^^ゞ

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