わたしが一番きれいだったとき
高田渡さんのことを調べていてヒットしたのがきっかけだったのかな
『幻泉館日録』というウェブログのサイトが面白くて時々読ませてもらっています
ある日「わたしが一番きれいだったとき #3」という記事があって
とても興味深く読ませていただきました
内容は茨木のり子さんの同名の詩を片桐ユズルさんが英訳し
それにピート・シーガーさんが曲をつけて歌ったものがある
というものでしたが
芋づる式に以前の記事をたどってゆくと
林亭が曲をつけて歌ったバージョンがあるとのこと
ワタクシ、これに反応しました
実はワタクシもこの詩に曲をつけて歌ったものを聞いたことがあります
17、8年くらい前になるのかな
友人から南修治さんという人のライブの様子を録音したテープをもらったことがあり
たしかその中に収録してされていたはず
その後、数年前に上條恒彦さんの自主制作アルバム『冬の森にて』を入手したら
その中にも収録されていることが判り
懐かしい思いで期待して聴いてみたら、なんとこれは朗読でした
『幻泉館日録』で取り上げていた林亭のと、ワタクシが知っている曲も
こうなると違う可能性があります
林亭というのは、
以前ここでも紹介した佐久間順平さんが大江田信さんと組んでいたユニットで
唯一のアルバム『夜だから』というのは1973年に自主制作盤として200枚だけ作り…
そんなの手に入るわけがないだろうと思ったら1992年にCD化されており
先日、ひょんなことから中古で入手できたのでした
で、さっそく聴いてみた「わたしが…」でしたが
これまた初めて聴く曲でした
さぁ、いよいよワタクシの記憶にある曲をもう一回聴きたくなってきました
友人からもらったテープはパソコンを使ってCD化してあります
散らかった部屋の中から探し出して聴いてみたところ
なんと、「わたしが…」が収録されていない!
そ、そんな…落ち着け、落ち着け、よく思い出してみろ
冷静になって考えたら、このCDには「帰ってくるなサーモン」も入っていない
あれこそ間違いなく南さんの歌なのに
ということは、テープはもう1本あったのか?
改めて部屋中を探し回ったのですが、最近カセットなんて聴かないからなぁ
今の家に引っ越してきてあちこちに荷物が分散したそのままの状態
こりゃあ見つからないかも…と思ったら突然目の前に現れた1本のカセットテープ
ラベルには何も記入されていないので何が入っているかは判らない
でも、なんとなく臭う。クンクン
とりあえず聴いてみるにも、昨年ツレアイのラジカセが壊れて以来
我が家にはコンパクトカセットを再生する機械が無いのです
もちろんオープンリール、8トラックテープ、エルカセットも無し
マイクロカセットも昔使ってた留守番電話が壊れて捨てたので駄目
おっと、我が家の中には無いのだけど
カーステレオでは再生可能でありました
翌朝、勤め先に行くクルマの中で再生してみたところ…
自分で言うのもナンですが、ワタクシは強運の男です(^^)
どこかの公民館か集会場で開かれたライブ会場の
おそらく客席から普通のテープレコーダーで録音したのでしょうね
抑揚のハッキリしないボソボソとした音が流れてきたのは
間違いなく南修治さんのライブの様子
以前CDにしたテープの続きでした
ところが、ですよ
ああそうだ、こんな歌もあったと思い出しながら聞き進んでゆくと
「最後の歌になりました…」
あれ、これで終っちゃうの? 出てこなかったよ
アンコールで歌うかもと思ったけれど、それもなし
とうとう「わたしが一番きれいだったとき」は出てこなかったのでした
はて? いったいワタクシが聴いたという記憶は何だったのだろう?
確かにメロディの一節は覚えているのです
茨木のり子さんの詩集は読んだがことないにもかかわらず詩全体も知っているのです
3本目のテープが存在するのでしょうか?
友人に訊ねてみようかとも思うのですが
彼ももう覚えていないかな