だれかが風の中で
この前の記事で紹介した『テレビ時代劇主題歌コレクション』というCDで
一番最初に収録されていたのがこれでした
しかも歌の間に芥川隆行さんのナレーションがかぶさって
まさしくテレビそのまま…と言いたいけれど
実はテレビの『木枯し紋次郎』は見たことがなかったのでした
はは (^^ゞ
それでもこの歌は「木枯し紋次郎の主題歌」として
強く記憶に残っています
数年前にトヨタのワンボックス車のCMソングとしても使われていたけど
「あ、紋次郎の歌を使っているな」と思ったものです
ワタクシ個人としては作曲者の小室等さんがギター一本で歌っているのが
乾いた冷たい風ではあるけれど、どこか温もりが潜んでいる
という雰囲気が感じられて好きなのですが
これは今のところレコードやCDにはありません。ライブで聴くのみです
CDで持っているのは上條恒彦さんのオリジナルバージョンと
やはり上條さんがCD『冬の森から』で再録音したバージョンです
そういえば、昨年秋の小諸のライブで小室さんがこれを歌ったあと
「やっぱり寺島尚彦さんの編曲があまりにも有名ですよね」
とギターをジャンジャカ鳴らして
オリジナルに近い雰囲気で冒頭の部分を歌って見せてくれました
そう、これは寺島尚彦さんが編曲してるんですよね
寺島さんは合唱曲が得意な作曲家ですし
小室さんの歌で言えば『東京』というセカンドアルバムの中にある
『無題』という曲のストリングパートの編曲をした人でもあります
歌自体もワタクシにとって小室等ベストワンですが
このバイオリンのエンディングも美しいです
そういう、どちらかと言うとクラシックに近い作曲家が
ある意味商業的な歌の、けっこうドラマチックな編曲をしているというのが
いささかギャップを感じるのであるのですが
もちろんワタクシが勝手にそう感じているだけです
それが市川昆監督を擁して番組を作るスタッフの
意気込みの一環だったのかもしれませんね
『木枯し紋次郎』…見ておけば良かった…尤も、当時は中学生でしたが