国体と天皇

投稿日:

というタイトルを書くと、なにやら民族派っぽく聞こえますが
ここで言う「国体」とは「国民体育大会」のことです
先週末の23日に秋季大会が始まったわけですね
かくいうワタクシ、こういったイベントにはトンと興味がなく
オリンピックのテレビ中継さえも
もう何回も前から見ていないのですが
(ジャネット・リンとかコマネチなんていう人を覚えている程度)
今年の国体は地元開催で、仕事場のある町がメイン会場になっており
そこいらじゅうに歓迎の旗や幟がひるがえっているもんだから
いやがおうにも意識せざるを得ないわけなんです

ワタクシの住む町も開催地の一つになっていて
近くの体育館が会場になったり
近所の公民館が選手の宿舎になっているわけなんですが
…どうも天皇が観戦に来たらしい
警備上の理由からか市役所の広報では「皇族」となってたけど
開会式の翌日にこの辺をウロウロしている皇族って
天皇しかいないと思うんですよ
ツレアイは「見てみたい」って言ったけど
国体ってどうやって観戦するんだ?
一般の人も見に行けるの? 入場料は?
試合ごとの入れ替え制なのかなぁ?
それにだいいち、天皇は何時に来るんだ?
今は沿道に並んで日の丸の小旗を振るということはしないのか?

そういえば、子供の頃こんなことがあったっけ…


ワタクシが小学校、5年か6年で
天皇はまだ皇太子だった
その皇太子が、当時住んでいた町にやってきたことがあった
きっと警察教育委員会町内会方面から
ルートや通過予定時刻の連絡があったのだろう
とにかくワタクシたち純真な小学生はテクテク歩いて行って
国道沿いに歓迎の隊列を作ったのだった
でもってワタクシたちが道路のこちら側にズラ~ッと並んで
反対側には近くの工場に勤めている女子工員さんたちがぞろぞろと出てきて
まぁ、あちらは小学校全校生徒には数では及ばず
ちょろっと並んでいたのだった
そうこうするうちに皇太子の乗ったクルマがやってきた
ワタクシたち純真な小学生は無邪気に手を振り
女子工員さんたちも
当時のことだから「ウッソー」とか「チョー素敵」などとは言わず
一所懸命手を振っていた

そしてワタクシは皇太子を見た

ガラス窓の向こうで小さく手を振り
歓迎に対する感謝の意を表す皇太子の顔は
ワタクシたち小学生ではなく、女子工員さんたちを見ていた
「ああ、やっぱり若い女の人がいいんだな…」

女子工員さんたちが道路の左側にいて、近かったということもある
皇太子にしても、小学生がずら~っと並んでいるところに
今度は反対側にも人の列が現れたので
あわてて愛想を振りまいたのかもしれない
でも…

今でも行幸の話題が出ると決まって
あの日の皇太子の横顔を思い出してしまう


昨日は結局、普通の日曜日を過ごしました
だって宮内庁国体のウェブサイトを見ても予定が載ってないし
自治会からの動員の連絡もなかったし

今朝、仕事場に向かう通りでは
先週にも増して歓迎の旗がひるがえっていましたが
ワタクシの気持ちの中では
なんだかもう国体は終わってしまったみたいです