ヘチマ、転ん

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こないだの日曜日の午後

サスケのケージを洗ったり
ツレアイのクルマを洗ったり
まぁ、一見かいがいしく働いているように見えますが
実は水に触れるのが気持ち良かったりします
(つまり、ていのいい水遊びってわけだ)

そのあとついでに花壇の草むしり

まったく、ちょっと放っておくと
すぐに得体の知れない草だらけになってしまう
なんて言いながらも、猫の額ほどの花壇だから
その気になりさえすれば、すぐに終ってしまう
ああ、スッキリした

そこへ娘がドアを開けて顔を出す
が、一瞬にして表情をゆがめ、泣き出してしまった
「ヘチマ、抜いちゃったのぉ~!」

なんと、花壇の片隅に学校から持ち帰ったヘチマの苗を植えていたと言うのだ
そういえば、ちょっと変わった葉っぱがあった
だいいちツルが巻きつけるように支持棒を立ててあるではないか…うかつだった
あわてて抜いた草をまとめて押し込んだビニール袋の中を探すが
これがヘチマだ、ってのが見つからない
夏休みに観察して記録するらしい
現代っ子らしくマニュアル一辺倒の娘は
「学校から持って帰ってきたヘチマ」でなければ
「先生が言った通り」にしなければ
どうしても駄目、と思いこんでしまっているから
そのヘチマが抜かれたとあっては
すべてオシマイ、目の前真っ暗なのである

先生に謝ってあげるからととりなし
代わりのヘチマを探そうとしたのだが
ホームセンターに行っても苗もタネも売っていない
考えたら、普通ならそろそろ花が咲いて実がつく時分だ

 そんな時期にまだ雑草と間違えられる大きさというのも
 いささかモンダイがあるのではないかと思うのだが
 そんなことは娘の前で口に出せないし
 決して言い訳にはならないのである

夕方のことなので時間もなく、何軒も探すわけには行かない
といって休日が終ればますますホームセンターや園芸店に行くこともできない
月曜日の夜、勤め先から帰る途中に
夜8時まで営業しているホームセンターに寄れたが
もちろん売ってはいなかった
念のため、いまからタネをまいても何とかなりそうなものを探したが
ダイコンやレタスの類は、観察するのに変化が足りなさ過ぎるような気がする
やっぱり芽が出て、葉が出て、花が咲いて…蕎麦ならいいな
もともと救荒作物で、冷夏で稲の収穫が見込めないようなときに
植え直しても間に合うというのが蕎麦の強みなのである

 ついでに実がなるまで育てて
 そば切りでも作ってみるか (^^ゞ

「ねぇ、どうしてもヘチマが手に入らなかったら、何か他のを育てようよ」
「じゃぁ、瓢箪(ヘチマに似ていると学校で教わったらしい)」
「冗談じゃない、もっと手に入りそうにない!」

火曜日、水曜日と少しずつ娘のまなざしから非難の光が薄れ
このまま静かに収まってくれればいいのだが

…と、ここまで書いて、冷房の効いた部屋に涼みに行ったら
しっかり「ヘチマの代わりは何がいいかねぇ?」と声をかけられた

今度の週末は、園芸店めぐりかなぁ