涼を求めて

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久しぶりにサスケを連れてドライブに行ってきました
5月の御殿場キャンプ以来かなぁ

クルマに乗せるときは座席ではなく
ふだん家の中でも使っているドッグキャリーを
荷室に置いてサスケを入れるのですが
家で叱られたときは自分から逃げ込むくせに
クルマだと足を踏ん張って入るのを嫌がります
無理やり押し込んで出発
これで周りが見えないところを左右に揺られたのでは
ドライブが嫌いになってしまうんじゃないか
だから、できるだけ楽しい思い出を作ってあげて
ドライブに行くと好いことがいっぱいあるよと条件付けたいのですが…

群馬県南西部を流れる神流川(かんながわ)に沿って走ってゆきます
下久保ダムを過ぎると、ダム湖に沿って山ひだを縫うようにカーブが続きます
ワタクシ「山道になると人が変ったようにカッ飛ばす」と言われるのですが
今日はおとなしく後続車に道を譲りながらノンビリ走ります
  自分一人だったらブッちぎってやるのだが (^^ゞ

万場(現・神流町)を過ぎると谷間の川は「清流」と呼びたくなってきます
見下ろすと、人が水際まで降りてゆけそうな場所には
必ずと言ってよいほど水着姿で遊んでいる子供や
バーベキューの支度をしているグループがいます
そんな場所を何箇所も見ながら
我が家もあらかじめ目星をつけていた場所にクルマを停め、川に下りてゆきます

いや、家を出るまではこう考えていたんですよ
暑さでぐったりしたサスケも水に入ればオーバーヒートを知らない水冷エンジン
元気にはしゃいでくれるものだと
  むかし読んだ畑正憲サンの『どんべい物語』で
  そういう印象が植え付けられたようです

ところが、
サスケは水を怖がって足をつけようともしない
まして川に飛び込んで犬掻きで泳ぐなんてとんでもないハナシ
  ま、本流は流れも速かったので、そうなっても困ったことになるかもしれないけど

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川岸の大きな岩の陰に、自然にできたのか誰かが掘ったのか
プールみたいになっている場所があって
ムスメが空のペットボトルでサスケの興味を引きながら誘導すると
つられて水に入ってくれ、その後は足先を水につけるのくらいは平気になったが
それでも基本的には水遊びを嫌がっているようだ

まずいなぁ、これじゃますますドライブを嫌いになる

しばらく遊んだ後、さらに上流を目指して
上野村の砥根平までやってきました
ムスメが『体験学習館』でウグイス笛作りにチャレンジし
接着剤が乾くのを待つ間、ここでもサスケと川に下りてみます
さきほどの場所とは違って木陰になっていて、水もさらにヒンヤリ
ワタクシにしてみれば「汗を忘れるひととき」なのですが
サスケは頑として水に入ることを拒みます
もちろん、その後はドッグキャリーに入るのを嫌がるし

ここしばらく家の中でもサスケはワタクシに吠え掛かってくるので
  部屋に閉じこもってパソコンに向かってばかり
  ちっとも構ってやらないから嫌われていると言われています

この夏休みは関係改善と思っているのですが
付け焼刃のようなドライブと
そしてまた帰宅後こうやってパソコンに向かっているようじゃ
ちょっと難しいかもしれません

来月キャンプに行きたいんだけどなぁ

キャンプで思い出しましたが

20年前に上野村でキャンプしたことがありました
その前の年くらいに何度かこの村をドライブやハイキングで訪ね
今回行ったさらに上流に素敵な場所を見つけて友人に声をかけておいたのです
「夏休みにキャンプをしよう」と

でも、その場所ではキャンプをすることはできませんでした
出発前夜に、あの日航機墜落事故が起こってしまったのです
もし、出発が一日早かったら
ひょっとすると、現場の一番近くにいた事になったのかもしれない
そう思うと複雑な気分です
  結局あの日は別の場所でキャンプをしたのです

その後、道も広くなって景色が変わってしまったせいもありますが
キャンプをするつもりだった場所を思い出せずにいます