地下鉄のパフォーマー
しんちゃんのブログで京都の長い地下道の写真を見て
「ただ歩くだけだと退屈だなぁ」と思ったとたん
パリの地下鉄を思い出しました
1991年の4月に、いわゆる新婚旅行というやつで
ブリュッセルとパリに行ったんですね
ほとんどがフリータイムでしたので
特にパリでは回数券を買って地下鉄をフルに使いました
タクシーだと行き先を告げるのにしゃべらなければならないのですが
ワタクシ、フランス弁はまるっきり駄目なんです。エゲレス弁もほとんど駄目
地下鉄だったらしゃべる必要が無いので楽なんですよ
何番目の駅で降りればいい、とか
自分勝手な発音でも駅名標のスペルが合ってればいいわけですから
街の中にも大道芸人はあちこちで見かけたのですが
駅の構内にもストリートミュージシャンがいて
雑踏の中のアクセントになっていました
地下鉄といっても地面の下だけではなく
場所によっては高架を走ったりしているのですが
突然車内で演説を始めた小父さんがいたのでビックリしました
酔っ払いがわめいているんじゃなく、キチンとした身なりの人なんですよ
連結部に近いところに立って、車内に向かって演説している
もちろんフランス弁ですからワタクシには意味不明
ひとしきり話した後
その小父さんのとった行動に腰を抜かして驚きました
なんと、小父さんはコートの内ポケットから灰皿のようなものを出し
それを前に持って車両の奥に向かって歩き始めたのです
悪びれる風もなく、堂々と投げ銭集め...
役者やのぉ~