龍神伝説・龍の舞篇(年末年始の旅4)

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年末年始の信州行、
恒例の二年参りは真楽寺です

これまで何度となく行っているこの行事
  かつては極寒の中を片道1時間くらいかけて歩いたものですが
  いまや参加人数も減り、横着してクルマを使うようになりました

今年は特別なイベントがあるそうです
地元の『龍の舞保存会』が発足15周年を記念して
夏の「龍神まつり」で披露している龍の舞をこの年越しにやるとのことです

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それで少し早めに出発したのですが
すでに真楽寺の駐車場は一杯
仕方なく少し下った場所に路上駐車したのですが
これが吉と出ました
というのも、駐車場にクルマを置いたら
そのまま庫裏の前を通って本堂に行くのですが
ここからは参道の長い石段を登ることになります
ところが石段には
アイスキャンドルが並べられており
幻想的で荘厳な雰囲気を出していたのです
これも龍の舞にちなんだ演出なのでしょう
珍しいものを見ることができました

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石段を登ってゆくと本堂の右手にある三重塔がライトアップされ人が集まっています
きっとこちらで龍の舞が行なわれるのでしょう
よく見ると三重塔の前には太鼓が並べられていますね

と、待っているのですがなかなか始まりません
やがて11時45分ごろでしょうか、本堂の向こう側から除夜の鐘の音が聞こえてきました
それを合図にするかのように太鼓の前に半纏姿の人たちが並び、いよいよ始まりです

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本堂の陰から龍が姿を現します…長いですねぇ。45メートルだそうですよ
「長崎おくんち」とか中華街で蛇踊りがありますが、あれの巨大版ですね
だから重くって、波打つように動かすことができないようなのですが
ただ普通に進んでゆくだけでも迫力があります
と、太鼓と鐘が激しく打ち鳴らされたかと思うと龍が走り出しました


この龍、頭にバッテリーやらスピーカーを内蔵しているらしく
口から火を吹き、目が赤く点滅してゴジラのような声を出すのが現代的です
で、伝説にちなんで大沼池のほとりまで行ってくるのですが
この大きさというか長さですから石段を降りるのが大変です
夏の祭りとは違い、夜で、ところどころ雪や氷で滑りやすくなっております
セーノセーノと皆で声をかけながら数段ずつ下っていましたね

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龍の舞のイベントも一区切りついたようなので除夜の鐘つきの列に並びます
もうとっくに年が改まっておりますし
これだけの人が集まっているのですから108の鐘はつき終っているはずですが
ちゃんと記念のお守りとボールペンはいただけました

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ワタクシたちが鐘つきの順番を待っている間も
元気を吹き返した龍が三重塔の前の広場を走り回っていたようですが
鐘をつき終えて帰途に向かうときに再び石段を降り始め
目の光が消えて、これで本当におしまいとなりました

待っている間は寒かったけれど
始まったら見ているほうも興奮してしまうようなイベントでした
また来年、いや今年の暮れか、もやってくれるでしょうか?