鐡の肌
今日は午前中に家を出て、ちょこっと太田市内のお店に寄った後
『SPACE 結』で開催されている「廣瀬愼 展」の初日に行ってきました
どれくらい初日かと言うと、展示物を並べ終わって梱包材を片付けている最中
...作家の廣瀬愼(ひろせまこと)さんは今朝5時半に岩手を発ってこられたそうです
南部鉄器といえば、伝統の鋳鉄ですが
ひところ洋風の鋳鉄鍋であるダッチオーブンが流行ったことがありました
もちろん今でも根強い愛好者がいて、ロッジ社の製品は今でもよく店頭で見るのですが
実はワタクシも一時、コールマンの12インチディープ、しかも足付きを持っていました
これがまぁキャンプで豪快な焚き火料理をするときはいいのですが
家庭のガス台では使いづらくて仕方ないし、流し台では洗えません
重いし、足なんか邪魔でどうしようもない
というわけで実用面を買ってユニフレーム社の極厚黒皮鉄板製に切り替えた経緯があります
コールマンのダッチはユニフレーム社のT氏にプレゼントしました(笑)
しかし、鋳鉄の肌って、いい雰囲気ですね
もちろん「鐡の肌」と言いながら、実際には砂型の肌を写し取ったものなのですが
でもやっぱり鐡の持つ温もりや重厚さがどこかにじみ出ていて
特に本日見せていただいた作品は
家の中にあって実用品として使いやすそうなことはもとより
そこに置いておくだけでホッと気持ちが休まるような
そんな柔和なカタチを見せてくれるのでした
作家の廣瀬さんや、SPACE結の久保田さんは使っていませんが
ワタクシは敢えて勝手に「鐡」の字で表記しました
この字のほうが雰囲気があって好きなんです
それに...鉄鋼会社の社名でもよく使われている理由がもうひとつあって
「鉄」という字は「金」を「失う」と書くので縁起が悪いと嫌われるんだそうです(笑)
あ、デザインだけではなく実用性も充分です
ガスコンロ、IHクッキングヒーターにも対応するそうです
...ま、野菜や肉を放り込んでストーブの上に置いておくだけ
そんなモノグサ料理でも美味しく出来上がるのが美点なんですよね
~南部鉄が創り出す味とデザイン~廣瀬愼 展
2010.12.11~12.23 11:00-17:00
入場無料
会場:時遊空館 SPACE 結
〒370-0521 群馬県邑楽郡大泉町住吉19-1
0276-63-0178