送りたいのは箱ではなく、中身

郵便小包(ゆうパック)の料金が今日から変わった
値上げでもなく、値下げでもない
「考え方が変わった」と呼ぶしかない

これまでは重さに応じて料金の区分が分かれていた
(3辺の合計が170cm以下という大きさの制限はあるが)
今日からは大きさに応じてのみ料金が変わるという
(重さの最大制限は30kgというのは変わらない)

従来、軽いけど嵩張るものを送っていた人にとっては
今日から値上げということになってしまう
逆に、小さくても重いものを扱う人には
値下げになって朗報だろう

でも、
日常的に郵便小包を使う人はともかく
たまにしか利用しない個人にとって
公社が言うように「簡単・便利」になったのだろうか?

たとえば、親戚や知人に小物を送ろうとしたとき
これまでは、箱の大きさを気にしなくても良かった
近所のスーパーでもらってきた空き箱が多少大きすぎても
箱自体が特に重くなければ
すき間に新聞紙をくしゃくしゃに丸めて詰めて送れたが
今日からはそうはいかない
箱の大きさが違えば、いちばん極端な例では
600円で送れるものが1,700円になってしまうのだ

公社は「箱の大きさで料金がわかるから便利」と言うが
本当に送りたいのは箱ではなく、中身なのだ
中身に合わせた大きさの箱を探す手間をかけずに
気軽に送りたいではないか


【付記】
 その後判ったのですが
 今までの重量制の料金体系も
 事業者向けに残っているみたいです
 個人では『Yahoo! ゆうパック』を利用すると
 重量制で、さらに割引になります