ボクは広野に一人居る

ワタクシのクルマには8連奏のCDプレーヤーがついております
ホントは普通のCDプレーヤーをつけたかったのだけど
純正のカーナビが着いているので装着できないんですって
(ダッシュボードに設置スペースが無い)
普通のCDプレーヤーならそのつど聞きたいCDをセットできるのだけど
座席下に設置した8連奏プレーヤーは
あらかじめマガジン式のカートリッジにセットしておかなければならず
しかも運転中に手を伸ばして入れ替えることができず
結局面倒だからずっと同じCDを入れっぱなしにしてしまいます
ああ、値段ばっかり高くって使いにくい、不便だ

あ、いや、愚痴をこぼすつもりではなかった

それでもまぁ12月だから
クリスマスソングを中心にムーディな曲に入れ替えようと
昨日8枚のCDを総入れ替えしたのです

7枚までは決まりました
最後の一枚、何をセットしようかと迷って
ふと『五つの赤い風船』のCDを聴くことにしました
クリスマスとは関係ないけどね

で、本日仕事の帰りにカーステレオのスイッチを入れたら
そのCDが最初にかかったのですが
…いい、実にいい!
CD一枚を演奏し終わらないうちに家に着いてしまったので
結局、カートリッジから抜いて家の中に持ち帰り、聴き直すことにしました

このジャケットは大好きです

これはたしか、1972年に発表された、アメリカ録音でのベスト盤です
もちろんオリジナルはLPレコード
『五つの赤い風船』を始め、URCレーベルのレコードは
1990年前後にもキティレコードでCDで復刻されているのですが
その時にはCD化されず、昨年になってエイベックスが再復刻した際に
ようやくCDになったのです

ワタクシはこれを予約して買ったのですが
ちょっと残念だったのがジャケットでした
LPレコードの30cm四方がCDサイズにサイズダウンされ
彼らのアルバムの中で一番好きだったジャケットの良さが伝わってきませんでした

でも、中身は良かった
CDを最初に聞いたときもそうでしたが
今日も一年ぶりにこれを聴き、クルマの中で興奮しまくりでしたね

ただね、『五つの赤い風船』ファンの間では好みが分かれるかもしれませんね
サウンド重視っていうのかな、編曲が音楽に重きを置いていて
ややもすれば「詞」の重みが伝わってこない点がある
『五つの赤い風船』の詞には、ものすごいメッセージ性があったのに
それを軽んじているようにも聞こえてしまうときがある
だから、70年代フォークのメッセージ性を重んじる人にとっては
裏切られた思いをしてしまうかもしれませんね

ワタクシは、まぁもちろんこれを聞いて興奮したわけですから
このアレンジも「あり」だと肯定してます
『五つの赤い風船』って詞が重くって
真剣に意味をかみしめて聴いていると
正直、アルバム一枚聴くのにぐったり疲れてしまうことがあるんです
もともと音楽的センスのいいグループだから
音楽として聴きやすい、ノリのいい、そんなアレンジもありだと思うんですよ

と書いていて思ったのですが
ワタクシ「こっちがいい」とは書いていないんですね (^^ゞ
結局ワタクシもオリジナルアルバムを尊重しつつ
このアレンジも捨てがたいと思っているわけで
70年代フォークにとらわれた
「同じ穴のなんとか」なんだなと思います

こんなことを書いても、たぶんこれをお読みになる人の大多数は
『五つの赤い風船』ってなぁに? でしょうけど
今日CDを聴いて、どうしても何か一言書かずにはいられなくなったのでした