青春の街
ワタクシにとって「京都」という街のイメージは「青春の街」
実を言うと実際に京都に行ったのは高校の修学旅行くらいなんだけど
ニキビっ面の汗臭い高校生がウロウロすることからして
すでに青春の街ではありませんか
牛若丸の時代から、京都には夢と野望を抱えた若者が集まっていると思うのです
信長をはじめとする戦国武将は言うに及ばず
日本の夜明けを見つめた幕末の志士たち
紅燃ゆる三高生、学生運動の活動家や関西フォークの面々…
予備校の講師が言ったっけなぁ
「お前ら、学生生活を送るなら京都の大学に行けよ」
近年では大学の郊外移転が多く、学生の姿が減り、気質も変わったそうですが
京都は古都、日本の故郷といっても
それは「残っているものを現代から見て」のハナシで
当時としてはずいぶんハイカラな街だったはずですね
今じゃ古典芸能の歌舞伎も、最初は出雲阿国が始めた前衛舞踏だった
千年以上、常に新しかった街なんだと思う
もちろん夢破れ、挫折したやつもいるだろう
いや、むしろそっちの方が多いのかもしれない
同じ一人の人間の中にだって
夢と挫折が入り混じっているものだ
ともあれ、まぁそんな青春のエネルギーが
ごった煮になって渦巻いている街、それが京都だと思っているのです
…なんで突然こんなことを書き始めたかというと
今日届いたCDが、そんなワタクシの京都観に近いなぁと思えてね
京都のレコードショップが編集したアンソロジーですけど
なかなか面白い選曲です
「風」と「街」が収録されてないのがチト不満
それに、京都といえばブルース…憂歌団も聴きたいね
いや、「美山の子守唄(茶木みやこ)」なんて
高校生の頃のNHK『みんなのうた』以来です
自分の青春も甦ってきますね
(けっこう鬱積していたっけなぁ)
今、BGMで聴いているんですけど
高田渡さんの「コーヒーブルース」が流れています
次は坂庭省悟さんの「ユリカモメの飛ぶ街」か…
これはキーボードを打つ手を休めて聴くことにします
今日は、省悟さんの命日だから
リンク先のページがなくなったら判らなくなるので
曲目とアーティストの一覧を載せておきます
1.祇園囃子(プロローグ)/長刀鉾祇園囃子保存会
2.女ひとり/デュークエイセス
3.京都の恋/渚 ゆう子
4.なのにあなたは京都へゆくの/チェリッシュ
5.加茂の流れに/かぐや姫
6.嵯峨野さやさや/たんぽぽ
7.京都慕情/渚 ゆう子
8.琵琶湖周航の歌/加藤 登紀子
9.丸竹夷 ~「京のわらべうた」より〈間奏曲〉/あいりす児童合唱団
10.美山の子守唄~「NHKみんなのうた」より(MONO)/茶木 みやこ
11.京都の喫茶店/みやこもり
12.コーヒーブルース/高田 渡
13.ユリカモメの飛ぶ街〈ライブ音源〉/坂庭 省悟
14.比叡おろし/六文銭
15.京の旅人/ばんば ひろふみ with 杉田二郎
16.三都物語/谷村 新司
17.比叡山延暦寺の梵鐘(エピローグ)/比叡山延暦寺