思い描いてごらん


ジョン・レノンの『イマジン』という歌があります
このところの荒んだ世界情勢の中で
彼自身とともに奉られすぎているような気もして
それはそれで危険な気配を感じてしまうのですが
まぁ、それはさておき...

この歌の日本語訳が正直言って馴染めないのです

ちょっとネットで検索するだけでも
いろんな人の訳詞がヒットするのですが
ほとんどすべてが
「想像してごらん 天国のない世界を…」
というパターンです
これがどうも馴染めない
日本語として、どこか不自然な言い回しに聞こえてしまうのです
もちろん、詩(詞)の言葉は話し言葉と違っていて当然です
強調構文として述語を先頭に持ってくる表現方法はあります

…そうか、強調することで威圧感を感じているのかな?
  「見上げてごらん 夜の星を」では感じないんだけどね

ずっと長いこと違和感を持ちつづけていたのですが
高石ともやサンが訳して歌った『イマジン』を聴いて
その素晴らしい日本語の使い方に感心しました
「天国なんてないんだと 思い描いてごらん」

考えてみれば不思議です
「思い描く」という言葉は普段あまり使わないのですが
「想像してごらん」と言われるよりも具体的なイメージが広がってきます

ホンマにこの人 外国曲に詩をつけるの天下一品やね


上の文章で、最後の一行は坂庭省悟サンが書いたものです
  指摘される前に出典を明らかにしておきます(^^ゞ
坂庭さんがそう書いたのは
アイリッシュのスタンダードである『Sally Gardens』に
『初恋』と題した詞をつけたものに対してですが
この歌も同じCDに収められています
これもいい歌ですね

ホンマにこの人 外国曲に詩をつけるの天下一品やね

『イマジン』の日本語訳をいろいろ探していると
忌野清志郎サンの訳詞に出会いました
これも素晴らしい訳ですね、言葉が生き生きとしている
なにより、目の前で彼が歌っている姿や声が浮かんでくるようです
彼やRCサクセションの歌は数曲しか聴いたことはありませんが
これはぜひ聴いてみたくなりました