今日は『鰤(ぶり)の日』

…なのだそうです

どうして12月20日かというと
12月(師走)は「鰤」が魚篇に師と書くことから。20日は「ふ(2)り(0)」の語呂合せ
ううむ、かなり苦しいというかスマートではありませんね
何もわざわざこじつけなくっても寒ぶりが美味しい季節だから
それでいいじゃぁありませんか
「鰤起こし(冬の雷)」という俳句の季語もあることだしね

でもって誰が提唱したのかとネット上をあちこち探しても
「FM長野の番組の中で」ということまでしか判りませんでした
たぶん「いぇぃ! この時期は鰤が旨いから鰤の日を作ってアピールしようぜぃ!」
というノリではないかと想像します
ま、なんにしても海無し県の長野で、というのが面白いですね
海が無いだけに、海や海産物への憧憬が強いのかもしれません

  いや、実際それはたいへんなもので、あるバスガイドさんいわく
  「どんなにシラケていても、海が見えると皆さん急に元気になられます」

やっぱり海無し県である山梨県の名産品にひとつに
「アワビの煮貝」があるというのも面白いですね
これなんかも海から離れた地で
海産物を腐らせずに美味しく食べようとした結果の産物でしょう

なまじ海に近いところに住む人のほうが
無頓着のかもしれません


学生時代、同じサークルにいた男が
まるで骨格標本を作るかのように魚を綺麗に食べていたものです
彼の出身は新潟県の山間部
「魚は貴重だから丁寧に食べるように育てられた」とか
同じ新潟でも海沿いの町が出身地の男は
食べ散らかすと言うか、美味しいところだけ箸をつけている
もっとも、これは当人の好き嫌いや器用さ加減もあるので
一概に皆そうだと言うわけにはゆきませんがね