NO GOOD WITHOUT YOU
9月のライブの折に
「今、谷川賢作さんとスタンダードをメインにしたアルバムを作っている」と聞き
これは「歌」が楽しめるアルバムになるなと思ったものでした
実はこう考えたのには前科がありまして
何年か前に八木のぶおさんと共演したコンサートを聴いたあとでご本人に向かって
「いやぁ、今日は演奏を楽しませていただきました」と言ったことがあるのです
それくらい小室さんのギターと八木さんのハーモニカの掛け合いが美しく
歌っているときには「早く間奏にならないか」とさえ思えたのでした
もちろん、このアルバムで谷川さんのピアノ「演奏」は素敵です
それだけでソロCDにしてもいいほど
でも、小室さんに限って言えばギターは控えめで
「歌」を存分に聞かせてくれました
小室さんが60歳を越えたからこそ歌えるラブソングなのかもしれません
男女の愛の歌でありながら
それ以上の普遍的な愛
解説の谷川俊太郎さんの言葉を借りれば「やさしさ」
小室さんのアルバムに『時間(とき)のパスポート』というのがありますが
正直言って、あまり好きではないんです
それと、ここ何年かライブでNHKドラマ「蝉しぐれ」の主題歌を歌ったりしますが
なんか馴染めなかったのですね
が、これを聴いて
「ああ、このアルバムに至る過渡的なものだったのかなぁ」って
そんな気がしてきました
小室さんがひとつの境地を切り開いたというか辿り着いたというか
口幅ったいようですが、そんな印象を受けるアルバムでした
しかし、ジャケットの写真を見てブッ飛びましたね
これもある意味では新境地を開いたと言えるのでしょうが...
荒木経惟、恐るべし
これはこれで素敵なアルバムで
ファンとして喜びではあるのですが
でも心の底にあるワガママな部分では
…フォークが聴きたい
坂庭省悟トリビュート『やくそく』発売まであと一ヶ月
コメント
エンドウマメ
小室等さんが唄う「戦争を知らない子供たち'83」は
とても楽しみです。 12月15日、京都・都雅都雅の
坂庭省悟三回忌追悼音楽会に行って来ました。
いろんな省悟さんの唄を、一緒にシングアウトしました。
1月20日の、坂庭省悟トリビュートCD発売記念ライブにも
行って来ます。 いろんな想いが、巡る・・・だろうなぁ。
TodomatsuHouse
初めて小室さんをナマで聞いたのはフォークスのコンサートでした
省悟(当時は賢亨)さんが「小室等さんです!」と紹介して登場したのですが
小室さんの前にステージで歌っていたのが例の『生ものバンド』で
「銀色のランナー」を聞いたのがまさにこのときだったのです
…このエピソードだけで、いろんな想いが巡ってきます
ビダン
ご無沙汰しております、ビダンです
『今日は公衆電話の日』以来のコメです
そういえば、『東京の街角に小諸の~』楽しく懐かしく
読ませてもらいました。ありがとうございました
さて、小室さんとは直接関係ない話ですが、
24日の夜にTBS系で「クリスマスの約束」という小田さん
(もちろんオフコースの小田和正)の一夜限りのライブの放
送があり、その中で自身のヒット曲やビートルズナンバーを
歌っておられたのですが、
「日本では宗教に関係なくクリスマスを楽しんでいるが
海外ではその反対の光景が繰り広げられている
詞を書いた北山修さんは決して反戦歌と声高に掲げなかったが
本当はそれを一番言いたかったのではと思う」
と紹介され、「戦争を知らない子供たち」を唄われたのです
ラブソングばかり歌ってナンパなとは決して思ってませんでしたが、
逆にあそこまで骨太な方だったとは・・
クリスマスイブにあえてこの曲をもってくるなんて・・
やはり小田さんは凄いヒトだと思った一夜でした
初めて歌われてからもう30年以上経ちますが
こんな時代だからこそホントに歌い継がなければなりませんね
TodomatsuHouse
小田さんもやっぱり根っこはフォークシンガーなんですね、きっと
と都合よくフォークに引き込んだりしますが
そういえば、北山さんの35歳バースデーコンサートのライブ盤で
小田さんと杉田二郎さんがデュエットしたのがありました
うっとりするような歌声です
さて、あさっては真楽寺に除夜の鐘をつきに行く予定です
煩悩を祓うというよりは
面白半分で鐘をつくこと自体が煩悩なのですけどね