一礼するカメラマン

昨日、浦和に行った用務とは
ある講習会に出席することでしたが
参加者が多いので、会場は広いホール

税務署や社会保険事務所の説明会なんかに行っても
必ず写真を撮る人がいます…たいていは主催者側の職員
きっと部内資料にするんでしょうね「実施記録」とか
あるいは広報誌に載せることがあるかもしれません

昨日の講習会もご他聞にもれずカメラマンがいました
かなり大きな望遠レンズや光量のあるフラッシュを使ってましたから
きっとプロのカメラマンだったのかもしれません
  そういえば司会も明らかにプロと判る声の女性だった
講習会の最中、客席の通路やステージの袖から
かなりの枚数の写真を撮っていたのですが
見ていると、彼はシャッターを押した後
必ず客席の方に向き直り、一礼するのです

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つまり、自分が立ち上がって写真を撮ったりフラッシュを光らせることで
客席にいる人の邪魔をしたことを詫びている…という意味なのでしょう

今回の講習会では、最初に表彰式も行なわれたからかもしれませんが
参加者側の関係者と思われるような人も何人か写真を撮っていましたが
通路で多少中腰になったりする人もいるけど
たいていは普通に写真を撮ってそのまま席に戻る人ばかりです

そんな中で、写真を撮るたびにいったん動きを止め
きちんと背筋を伸ばして一礼する初老のカメラマンが強く印象に残りました

  もちろん講習会ですから目でカメラマンを追っているのはワタクシくらいでしょう
  たいていは講師や手元の資料を見ているか、あるいは寝ている人ばかりです

誰が見ていようがいまいが、きちんと一礼する…
いい写真を撮ることだけがプロの仕事ではないんだなぁ、と深く感じた次第です