電気ブラン

『吉祥寺1972』に出てくる「ねこまんま」は食べ物でしたが
「電気ブラン」というのはお酒のようです

貧しいけれども夢を持っていた若者時代を懐かしむ歌に出てくるのですから
安く酔っ払える酒…でも、ちょっと怪しい飲み物を想像したんですよ
「カストリ焼酎」とか「バクダン」なんてのもありますよね
「電気…」というネーミングは、いかにもビリビリ痺れそうじゃないですか

ところが、しばらく前にツッチーさんが浅草に行ったブログ記事を読んでいたら
浅草の神谷バーというところで電気ブランを飲んだとありました
リンクが張ってあったので神谷バーのサイトを訪ねてみたら
これがなかなか歴史のあるカクテルで
明治の頃に生まれて100年余の歴史があるそうです
まぁたしかに比較的リーズナブルな価格ですが
いわゆる「安酒」のイメージではないですね
むしろ「ちょっときどって」飲む酒ではなかったかと思いますね、当時は

ブランデーベースのカクテルで、オリジナルの度数が45度
  現在のものは30度、電氣ブラン<オールド>は40度
これじゃやっぱりビリビリきますよ
当時、ハイカラなものを「電気○○」と呼んだそうですが
  戦後の「文化○○」と一緒だ
両方の意味で「電気」なのでしょう

もちろんこのカクテルは神谷バーのオリジナルで
詳しいレシピは秘伝中の秘伝…なのですが、壜詰で売られていました

…と、ここまで書いたからには買ってみるしかないですね

えへへ、実は注文してしまったのですよ
で、てっきり今日届くものと思い込んでこれを書き始めたのですが
ワタクシの勘違いで配達予定日は明日でした
というわけで、お味の感想はまた今度ということに...


「音楽と周辺」というカテゴリーから離れつつありますので
ちょっと話をこじつけると
ワタクシは聴いたことが無いのですが
あがた森魚さんの『乙女の儚夢』というアルバムに
その名もズバリ『電気ブラン』という曲が収録されていますね

なぁんて書いたらバンドネオンの音をBGMに
竹久夢二の絵でも見ながら飲んでみたくなってきました