結露2

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ふつう結露って言えば
家族が集まってストーブを焚いている部屋をイメージするでしょ
そういう部屋は結露ナシなんですよ
誰もいない部屋とか、いても暖房を使っていない部屋が結露するんです
二重(ペア)ガラスなのですが、ホースで水をかけたようにびしょびしょ

かつて理科の時間で「飽和水蒸気」という言葉を習いました
ある空間に存在できる水蒸気の定員は決まっていて
定員オーバーになった分は水に戻ってしまう
そしてその「定員」は温度で左右され、低いほど少なくなる

結露のメカニズムというのは
部屋の中の水蒸気が、外気にさらされて温度の下がったガラス(時には壁)に触れ
そこで定員オーバーになってしまい水になってしまうのだと
そう解釈しています

ここでペアガラスというものが登場します
2枚のガラスが空気の層を挟んで窓枠にはまっているのですが
空気というのは対流さえ起こさなければ上質の断熱材です
そのため内側のガラスは外気の影響を受けにくくなり室温を保ちます
だから結露が起きにくい…こう解釈してました

さて、人がいない部屋、暖房を使っていない部屋では
まず室温そのものが低くなってしまいます
部屋に存在できる水蒸気の定員が少ないのです
ペアガラスは外側も内側も冷え切っています
で、いくら使っていないとはいえ
家の中ですからどこからか水蒸気が流れ込んでくるでしょうし
寝室だったら、寝ている間の呼吸や汗もあります
意外に水蒸気が残留していると思われるのです
ましてカーテンを締めっきりにしたりすると
いい意味での空気の流れが阻害され
カーテンがペアガラスの内側ガラスの役目を果たしてしまい
ペアガラス全体が外側のガラスになってしまいます
しかもカーテンは水蒸気を通すのです
…というのが、ワタクシが考える「人がいない部屋ほど結露する」メカニズムです

ということは「ほどほどに部屋を暖める」ことが解決に結びつきそうなので
たまには暖房を使って布団の中で本でも読むことにしましょうか

窓を開け放って「屋外と同じにする」という方法もあるようなのですが
それだとちょっと寒すぎる...