道の駅・かわもと

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正月に市内各戸に市勢要覧が配布されたのですが
その中に「市内には道の駅が3つもあります」と書かれています

これには苦笑いですね
というのも、ワタクシの住む「市」は昨年の元日に
1市3町が合併して発足したのですが
それ以前の道の駅は3町にそれぞれあって、1市には無かったのですね
で、新しい市の名前は「旧市」の名称を使っているので
あたかも「もともと無かったのに合併のおかげで3つになったのを自慢している」
かのように聞こえてしまうのですよ

  いちおう対等合併なので、新市の名前を公募して
  その結果、以前の市の名前と同じになったということになっています

道の駅というのは面白いもので
作るとそれなりの「町おこし」になって経済効果があるのか
一つできると周辺自治体にもできるという傾向があります
関東・中部といった縮尺で地図で見ると
広く点在しているのではなく、ところどころまとまっているように見えるんです
だから「平成の大合併」でこういうことが起きるんですね

  そういえばワタクシがよく訪ねる東御市の『雷電くるみの里』
  市内にもうひとつ『みまき』があります
  あれも東部町と北御牧村が合併したからです
  …日帰り温泉施設も『湯楽里館』と『御牧乃湯』がありますね

で、畑の中に新規に建設される道の駅もありますが
それ以前からあった特産品直売所や観光休憩施設が道の駅に登録されることも多いです
スタンプラリーを始めた頃、訪ねていくと
「あ、ここは前に○○だったところだ」と旧知の施設だったのがずいぶんありました

我が市内にある『かわもと』も、元は農産物直売所でした
そこが駐車場を少し広げて無人の休憩所とトイレを整備して道の駅になったとき
「よくこの程度で登録されたなぁ!?」というほどシンプルなものでした
で、昨年の8月10日に物産館がオープンしたので
ずいぶん遅くなりましたが、昨日行って参りました…買い物のついで、でしたが (^^ゞ

  8月10日というのは「道の日」にあたっていて
  道路関係のイベントが多いのですね
  実際の供用開始日はともかくとして
  正式にその年度の新規「道の駅」が登録されるのもこの日です

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真新しい物産館の建物に入ると、市内の観光名所を紹介したパネルが並び
天井からは近くの川に飛来する白鳥を模したオブジェがぶら下がっています
とはいえ内部の大半のスペースは軽食を提供する食堂です
そう、今まではこれさえもなかったのでした
奥のほうには地酒や瓦といった市内の特産品が展示されている一角があり
観光パンフレットが置かれているスタンドがあります
無人休憩所にあったインフォメーション機能がこちらに移った感じです
スタンプもこちらに置いてありました

え? これだけ?

物産館というからには農産物ではなく
加工品のお土産なんかが売られているかと思ったのですが
そういうものはありませんでした

やっぱり『はなぞの』が近すぎるからなぁ

ここから7、8分ほど行ったところにあるもうひとつの道の駅は
広い駐車場や洒落た建物の物販施設に地元の祭りで使う山車が展示され
隣接する農産物直売所は道の駅として登録される以前から
「高速道路を使って東京から買い物客が来る」ことで有名でした
いつも混んでいて、クルマが停めづらいという欠点もありますけどね

正直言ってまだまだ「充実」には程遠い印象でした
とはいえ、合併して新しい市になってから施設が加わったことで
この道の駅がなんとなく「自分の町」の道の駅だという気分が湧いてきたのです
よく考えたら、市内に3つある道の駅で、ここが家から一番近いんだよな