石油が枯れる日
しばらく前に見たニュースで気になっているのが
「石油枯渇まで68年」というやつです
文字通り、あと68年で石油を掘り尽くしてしまうということでしょう
もう少し詳しく言うと、今のペースだと37年で使い尽くしてしまうらしいです
それに「今は技術的・コスト的に掘れないけど、それまでには解決できる」分や
「まだ見つかっていないけど、あるはずだ」という分を加えて
それでも68年で完全に使い果たしてしまう…ということらしいですね
ただ、これには異論も多くあって
なにせ「枯渇まで30年、と言われ続けて30年」だそうですから
まだまだ何とかなるぞ、湧いてくるぞという意見もあるわけです
たしかに「心配するな、大丈夫だ」と言っている人が生きている間は
石油はなくなりそうもなさそうですが
いずれにしても、孫の孫の、そのまた孫の代くらいには危ない気がします
子どものころ、「石油は大昔の生物の死骸が積もってできた」と習ったのですが
これまで使ってきた、そしてまだ残っている石油の量からすると
太古の地球はそこらじゅう生き物で満ちあふれていたのかなぁ?
昔はそんな高等な生き物はいなかったはずだから
大地をゴキブリが覆い尽くし、地表は蚊柱のベールに包まれている
ざわわ、ざわわ、ざわわ…ああ、想像したくねぇ!
今から人が死んだら火葬なんかにせず、遺体を一ヶ所に集めてみても
とうてい石油になるまでには時間が足りないと思うので
やっぱり石油に代わるものを、どげんかせんといかんのですよ
まぁ、とりあえずは天然ガスですかね
で、この話になるといつも思うのですが
なぜか議論は「クルマはどうする」「発電はどうする」って
エネルギーの話ばっかりになるんですよね
たしかに石油はエネルギーだけど、マテリアルでもあるんですよ
身の回りはプラスチックや化学繊維といった、石油化学製品ばかりじゃないですか
代替物を天然ガスや原子炉や太陽光で作れるのかなぁ?
ネットで「石油枯渇」と検索しても、こういう話をしているサイトが出てこないので
それが妙に気になってるんですよ
石油がなくなって、太陽光を利用したクリーンエネルギーを利用する未来に
人々が着ている服や使っている道具は、いったい何で作られているのでしょう?
…毛皮をまとい、棍棒を持って獣を追いかけてるってコトになってたらどうする
世界の石油、枯渇するまであと「68年」 世界の石油が枯渇するまであと「68年」-。石油鉱業連盟が29日発表した平成17年末の世界の石油・天然ガス資源に関する評価で、こんな見通しが明らかになった。同連盟は5年に1度この評価を実施し、12年末評価の石油枯渇年数「79年」から、見通しを11年短縮した。未発見資源量が縮小しているうえ、中国やインドを中心に石油需要が急増したため、枯渇への”カウントダウン”が早まった格好だ。
報告書では、世界にある未発見資源を含めた石油の可採資源量が、3兆380億バレルと前回評価とほぼ同水準と試算。ただ、中国などの需要増で年間石油生産量が300億バレルに膨らんで可採年数が縮まると予測した。石油の可採年数は、既に確認されている埋蔵量で37.6年、技術革新などによる採掘量の拡大で16.6年、未発見資源で13.9年分と予想する。 一方で、天然ガスの枯渇年数は98年と予想。うち、既に確認されている埋蔵量で50.7年分、技術革新で30.2年、未発見資源で17.32年と試算、将来は石油を天然ガスが補うと予想する。
11月29日 産経新聞
コメント
ちすもん
地球をほんの数キロ掘り下げれば、
無尽蔵に炭素燃料はあります。
できない・・・いやしないのはそこまでやらなくても
どうにかなっているわけでして、「協同土葬場」や
「ソイレントグリーン」を考えないといけない情況になったら、
きっと掘るでしょう。
それより、危険危惧教の信者さん達が勢いあまって
「だったら原発」って事にはしる方がよっぽど怖いですね。
そういうつまらない手合いに手を貸さないために、
「いやいや、大丈夫ですよ」って口にしていたいです。
まつお
▽ちすもんさん
あ、ちゃんとありますか
炭素燃料だったらマテリアルとしても使えそうですね
SFの文明崩壊ものを見ていると
けっこう皆さんキラキラしたものを着ていたりするので
この世界であんなもの作れる材料や設備があるのか
とついツッコミを入れたくなるんですよ