3D映画『歓喜の歌』
…を観てきました
「あれ? 劇場封切りは2月じゃなかったっけ?」
そうなんです。ワタクシが観てきたのは「完成披露試写会」というやつで
昨年のロケの際にエキストラ出演したお礼のシルシとして招待されたのですよ
気むずかしい監督が何度も駄目出しをする中
馬に蹴られないよう気をつけながら雑兵の格好で戦場を駆け回る...
というのでは全然なく
空調の効いた公会堂の客席に座って拍手をする、という
ほとんどロケ見物みたいなエキストラで
さらに映画までタダで見られるとは恐縮してしまうのでありますが
ちょうど仕事も休みだったのでノコノコでかけてきました
まだ封切り前なのでストーリーについて書くのは遠慮しておきますが
ちょっとだけ書いておくと
『歓喜の歌』という題名で想像つくように
年末の合唱団のコンサートが柱になっているわけでありますが
これが同じ会場、時間にダブルブッキングするわけですね
それをどう乗り越えるかというドタバタが軸になっているのです
原作は立川志の輔さんの落語だそうですが
映画としては登場人物それぞれの背景というものを設定しなくてはいけないわけで
スーパーで働いていたり、引きこもりの子供がいたり
ある家庭ではお節料理をお重に詰めていたり
細かい設定の積み重ねでひとつの世界を創造するのだなと
改めて感心した次第です
前半、二つの合唱団が譲らずに膠着状態になったのを
中盤でいきなり「ご都合主義」で急展開してゆくのですが
これは喜劇の楽しさと割り切って笑い飛ばしましょう
いやぁ、それにしても根岸季衣さん、よかったなぁ
ロケのとき、あの人だっけ? と思ったのは
安田祥子さんでした...全然似てないやんけ
いかにワタクシが芸能人に疎いかバレバレですね
ところで、試写会の会場は映画の中でコンサートが行われた「みたま文化会館」
もちろん実在の場所ではなく、ロケに使われた「妻沼中央公民館」です
そこの舞台にスクリーンを設置して上映したわけですが、これって不思議な感覚ですよ
いや、普通のシーンは違うんですけど
コーラスの場面を正面から撮ったシーンというのがね
観ている会場にはまり込んでしまうんですよ
つまりスクリーンの映像と、実際の壁や天井や客席が一体化するんです
まさにその場にいる気分。臨場感あふれるというのはこのことですね
こればっかりは大劇場や最新の設備を整えた映画館に行っても無理な話で
この場所でエキストラ参加した人だけが味わえる特権と言っていいかもしれません
ちなみに、会場の近所には一般に「聖天さま」と呼ばれる有名なお寺があるのですが
正式には「聖天山歓喜院」というんですよ…偶然なんだけど本当のハナシ
というわけで、試写会の前に監督、プロデューサーほか関係者で
完成の報告とヒット祈願をしてきたそうです