歓喜の歌

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歓喜の歌

2日の日曜日は映画出演でした…例のエキストラです

いや、申し込んではみたものの、ちっとも連絡がなかったし
熊谷市役所のホームページや
『道の駅めぬま』でもチラシをうず高く積んでいるのを見つけたりもして
これだけ大々的に募集しているから人数は足りたのだろうと思ってたんですよ
ところが、3日前の木曜日の夕方電話がかかってきて
「来てくれ」  もしやドタキャン多発の2次募集?
未練がましくスケジュールはしっかり空けてあったので
前夜12時過ぎに帰宅してまだ眠い目をこすりながら出かけていったのです

「近所の奥さんがママさんコーラスをやっているので、義理で聴きに行く夫婦」
といった役どころがピッタリの気分ですなぁ (^^ゝ

おっと、今「ママさんコーラス」と書いたけど
今回ロケに参加した映画は『歓喜の歌』といいまして
立川志の輔さん新作落語を映画化したものだそうです

映画:暑い熊谷、「歓喜の歌」ロケ熱く エキストラ700人参加しスタート/埼玉

 来年1月公開予定の映画「歓喜の歌」のクライマックスシーンのロケが1日から熊谷市妻沼中央公民館で始まり、同市内などで呼びかけた市民エキストラ700人も参加して撮影が行われた。
 立川志の輔の新作落語が原作で、大みそかの市民ホールが二つのママさんコーラスからのコンサート予約を二重に受け付けてしまったことを発端に、ホール職員やコーラスメンバーらの騒動をコメディータッチで描く。松岡錠司監督が昨年「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の1シーンを妻沼でロケしたこともあり、今回のイメージに合うと同公民館をロケ場所に選んだ。
 映画の設定は冬だが、7月28日にクランクインして以来、深谷市や上里町など猛暑となった県北地域を中心に行われており、最後の撮影が日本一暑い熊谷になった。1日のクランクアップ会見で、主演の小林薫さんは「指折りの暑いところでロケし、映画というより耐久レースに出ているようだった」、由紀さおりさんは「何度も集中が途切れ、大変でした」と振り返っていた。【金沢衛】

9月2日朝刊 毎日新聞

10時半を回った頃にロケ会場の受付に行くと
皆さん手にカーディガンやらジャンパーを持って集まってきております
念を入れてブーツを履いている人がいるかと思ったら、こちらはサンダル履きの人が
そうか足は写らないと思っているのか…通路側の席ならどうする?

新聞報道によりますと、エキストラ700人を集めて盛大にロケを行ったとありますが
これは前日の話…客席を一杯にしてコンサートシーンを撮ったようであります
ワタクシたちが参加した日は先日からの引き続き200人と当日の200人
合わせて400人体制でありました

  1日限りのエキストラは11:30~18:00までだけど
  2日連続の人たちは11:30~22:00が拘束時間だった

前日の人たちは1日中同じところに座りっぱなしだったそうですが
こちらはシーンに応じてステージ近くに行ったり出入り口の周りに行ったり
つまり、写る部分だけを満席にするわけですね
もちろん目立つ場所に座っている人が違ってはまずいので
それが2日連続の人の出番になるわけです…同じ服装で出るのも条件でした

でもね、ワタクシ間違いなく写っていませんよ
席を移動するたびに「今度はカメラに入る場所かな?」なんて期待しましたが
こちらからはレンズが見えないような場所ばかりでしたからね


しかしまぁ、映画の撮影って手間ヒマかかってますね
一日の大半が「待ち」ですよ
もちろん皆が遊んでいるわけではありません
監督が演技のチェックをしている後ろで
助監督はエキストラを次のシーンに合わせて移動させていますし
各パートも段取り良く動いています
よく「段取り八分」といいますが、綿密に手順を組んでいないとできませんよ
それでも時間がかかってしまうのです
「テスト」「テスト」「本番テスト」「本番」
この監督の性格かもしれませんが念入りに作っています
大事なシーンではエアコンを止め、針が落ちても判るような静けさの中
我々エキストラも息を止めて見守ります
  といってもワタクシの位置からは見えない場所なんだけど
監督の「カットォ.......オーケー!」
この「.....」の時間の長く感じられることといったら
ほとんど一日座っているだけだってのに、すっかり肩が凝ってしまいました

まぁ自分は写らなかったけど
この映画作りの様子を見てこれただけでも面白かったです

そうそう、本番のときは冬服を着るわけですが
やはり着たり脱いだりが楽なようにって考えるのは皆同じらしくって
前開きの衣類を持って来てるんですね
映画ができたら見てご覧なさい、セーターを着ている人が居ないと思いますよ


おっと、役者さんは誰がいたかが気になりますよね
うまい具合に、コーラスグループが舞台に並ぶシーンでは
ワタクシ、手を伸ばせばステージに手が届く最前列だったんですよ
というわけで、由紀さおりさん、藤田弓子さんはバッチリ見てきました
根岸季衣さんも出ていたそうですが、ひょっとしたらあの老婦人かな
だとしたらちょっとショックですね
根岸とし江と名乗ってた頃の写真でしか知らないのですが
当時は好きな女優さんだったんですよ

撮影が少し延び、午後6時までのお約束が6時半になってしまいましたが
昨日から来ている200人は10時までになります
本来はこれでクランクアップということになるのでしょうが
撮り残しがあるのか、助監督が「明日も来れる人いませんかぁ?」と叫んでいました

今回はほとんどが地元の人だったと思うのですが
それでも長野や山形から参加したというエキストラもいました
こういうのが趣味でプロダクションに登録まではしないまでも
仲間で情報交換したりしながらあちこち申し込んでいる人もいるようです
まぁ、近くでロケやる分にはまた参加してみたいな
そう思いながら、参加記念のオリジナルエコバッグを受け取って帰ってきました

かなりチープなバッグ


当然ではありますが、ロケ現場は写真撮影不可でありましたので
代わりと言うのもナンですけど
遠藤賢司さんの『歓喜の歌』というライブアルバムのジャケット写真を載せておきます

このライブとは別に、映画『不滅の男 エンケン対日本武道館』の中で
やはり「歓喜の歌」を歌うシーンがあります
日本武道館の2階席から俯瞰して撮影しているのですが
途中で会場の照明が一斉に灯り、セットの全貌はもちろん
撮影や音響のスタッフが動き回っている様子が丸見えになってしまうのです
最近『歓喜の歌』というとこのシーンを思い出すのですが
きのうのロケに行ってきて、ますますその傾向が強まりそうです

…そうだ、このエンケンの映画の話を書き忘れてた!