地球脱出計画
図書館で「ふーん、こんなDVDがあるんだ」と借りてみたのですが
どうやらモトはテレビの科学ドキュメンタリーのようです
将来、地球は人類が住むことができない状況になる
人類が生き延びるには、他の惑星に移住することが必要
当面は火星でもいいだろうが、究極の目的地は他の恒星系である
しかしそれは500年から数千年という長い旅になる
という話の流れなのですね
で、このDVDではどちらかというと長旅に耐えるための人体改造という点に
力を入れているように思えるのですね
たとえば遺伝子工学によって特定の身体機能を発達させるとか
機械と融合したハイブリッド化(今はサイボーグとは言わないらしい)とか
更に極端な完全コンピューター化とか...これって「人間」って呼んでいいのか?
見てて思ったんですけど、人体改造以前に宇宙船の話が無いじゃない
船体そのものが、1,000年の旅に耐えられるものを作れるの?
その間の水や食料やエネルギーはどうするの?
恒星間飛行だと、太陽光発電はアテにできないんじゃないの?
それに、何よりも大切なものは
そういうテクノロジーの問題ではなく
「人類の命を絶やすな」という意志の問題でしょう
地球を脱出し、新たな惑星にたどり着くのは
孫の孫の、さらにずっと孫ですよ
彼らにとっては宇宙船が世界のすべてになっているはずです
最初に地球を出発したときの意志が、遺志となって伝わっているのかなぁ
こういう話になると、いや、そうでなくても時々思い出すのが
ずっと前にNHKで見た海外のSFドラマです
チャンネルを回していて偶然見つけたのか、あんまり真剣に見ていたわけでなく
細部の記憶が薄れているのですが
やっぱり恒星間飛行をしている宇宙船の話でした
友達同士の会話で話題になったことも無く
あまりヒットしなかったドラマだったようですが
時々思い出しては「もう一回見てみたいな」と思うドラマです
この機会にちょっと調べてみたら、さすがネット時代ですね、判明しました
『スターロスト 宇宙船アーク』という番組でした
地球破滅の日が迫った西暦2285年、人類は最大の、そして最後の企てである宇宙船アーク号を建造し、果てしない宇宙へと旅立った。 しかし、400年後、 思わざる事故によりコントロールを失ったアーク号は西暦2790年の現在もなお、あてどもない飛行を続けている。
直径50マイルのドーム型居住区をいっぱい乗っけて300万人を運ぶなんて
埼玉県が丸ごと宇宙を飛んでいるようなものです
で、アクシデントで各ドームが隔絶して、それぞれ独自の世界に変容してゆき
住人はドームが世界のすべてだと思っているというのがドラマのベースなのですが
考えたら、これって以前の地球そのものなのかもしれませんね
ほんと、「もう一回見てみたい」のですが
日本では全然評判にならなかったドラマですし(最後は打ち切られたらしい)
アメリカでビデオが出ているだけのようです
そういえば『日本沈没 第二部』の最後で
宇宙移民を示唆するような部分がありましたが
『第三部』はいよいよ地球脱出なのでしょうか?