パンドラの匣の底
今朝、テレビのスイッチを入れたら
昨日の秋葉原の事件について、詳細を伝えていた
もう何時間も前の出来事だというのに
まるでプロレスの実況中継のように
自分ひとりで興奮して臨場感を煽ろうとするレポーターが軽薄に見え
「バカ! もっと静かにしゃべれ。人が死んでるんだぞ」
思わず怒鳴りたくなってしまった
やがて映像は昨日の事件後間もないものに切り替わり
そこには
懸命に心臓マッサージをしたり
血で手やシャツが汚れるのをいとわずに救護をする
通りがかりの一般人の姿が映し出されていた
それを見て、まだまだ世の中捨てたものじゃないなと安心した
もちろん、かけがえのない家族や友人を失った人にとっては
何事にも比べようのない重大な出来事であることは間違いない
だけど、報道までもが感情的になることは無い
しかも、家族の悲しみに共感するわけでもなく
単に犯人の行動をセンセーショナルに伝えているだけのレポーターの声に代えて
この名も知れぬ市民の姿を写した映像に感動した
事件そのものは凄惨かつ衝撃的というよりも
むしろ、やりきれなさが心に充満するものだったが
なぜか心温まるものが伝わってきた
まだまだ世の中捨てたものじゃない
凶器や狂気の人より、侠気の人が多いんだから
自分の記事としました
コメント
エンドウマメ
思わず・・笠木さんの歌う「海に向って」を口ずさみたくなりました。
♪何が私に出来るというのでしょうか・・・。 精一杯生きたいです。
まつお
▽エンドウマメさん
海に向かって...あれもある意味ではやるせない歌ですね
ワタクシの場合、この記事を書いている途中で
頭の中に友部正人さんの「乾杯」が聞こえてきました
あーみぃ
殺っている時の彼のアタマの中では
ワルキューレの騎行でも流れていたんでしょう。
で、またまた精神鑑定ですか。
なんでもかんでも刑法39条
これじゃ殺られる方がたまったものじゃありのせん。
狂人にも人権が存在するのは理解できるけど、
「心のお病気」とかってソフトな表現で野放しにする事まで
人権だってのはオカシイですね。
犠牲者の方々の周辺の心境を考えると、
封印された特撮の「狂鬼人間」の映像が浮かんできました。
今の技術水準ならフィクションじゃないですしね。
まつお
▽あーみぃさん
懸命に救護にあたる一般人の姿に感動していたら
今日のニュースでは、被害者の中にB型肝炎の人がいたので
血液に触れた人は感染の恐れあり...とか
まったく、やるせなくなってしまいます