絵本 秩父の札所

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手元にある本の奥付を見ると
  1979年12月1日 第1刷発行
  1981年1月5日  第5刷発行
とあります

30年近く前の本ですから、今これを新刊で手に入れるのは...
と思いきや、ソフトカバーの「カラー版」
が売られています
こちらは1996年の初版発行になっています

絶版どころかカラー化された新装版が出て版を重ねているのも
この本が札所巡りのガイドブックではなく
読み物として時を越えた普遍性を持っているからでしょう
心がなごむ一冊です

...想像でものを書いてはいけません (^^ゞ

実は、比較のために「カラー版」を図書館で借りてきたんです
てっきり原画をカラーで再録したのかと思っていましたが
絵も文章も新たに書き起こしたものなんですよ

もともとこの本は、1978年に朝日新聞埼玉版に連載され
  これも切り抜いてスクラップブックに貼ったのを持っていた
好評だったために翌年単行本化されたものだったのですが
そのときも絵と文章を書き直しているのです

何度訪れても厭きない、それどころか愛着が増してくる
著者の秩父への想いが静かに伝わってくるようです

 カラー版では付近のイラストマップが加えられ
 ガイドブック的な要素が強まっています
 もちろん、出版後の年月が巡礼道の風景を変え
 ここに書かれた注釈どおりではなくなっていると思います
 でも、それがまた「読み物」として
 憧れや懐かしさが伝わってきます


ワタクシが持っている本は、著者のサイン入りですが
それ以上にスペシャルな点があります
札所の朱印が入っているんですよ

かつて札所巡りをしたときにこの本を持参して
納経所で受けてきたのです

札所巡りといっても、一気に順番どおり回るのではなく
ハイキングツアーに参加したり、単独や友人とドライブがてら出かけたり
四季折々、何度も出かけて貯めたものです


でね、こないだ書棚の奥から引っ張り出してくるまでずっと
34ヶ所全部揃っているものとばかり思い込んでいたのですが
パラパラめくってみたら漏れがあるんですよ
29番と30番、31番、33番

もとより秩父や、いくつかのお寺は札所巡りを意識せずとも何度も行っていますが
明日からまた札所巡りを始めてみようかと思っています
  だからこの本を探し出す気になったのですね
この本を持って回ったのは開創750年特別開帳があった1984年が中心ですが
20年以上経ったこの機会に空白を埋めてこようかとも思っています
...明日はまだ、これらのお寺には行かないと思うけど
 

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